<ひどくない?>【後編】貧乏義実家と縁を切りたい?納得いかないならほどほどの付き合いでいいのでは
前回からの続き。今回の相談者さんの義両親は、これまで相談者さんのお子さんの出産、入園、卒業、入学、誕生日、クリスマスなど全てにおいてお祝いをくれなかったそうです。唯一お年玉だけはくれるようですが、その金額は中学生に2,000円といったもの。そのことに不満をもつ相談者さんは、「縁を切りたい」と相談をしています。
しかしみなさんからは、相談者さんが相手から求めるばかりの「クレクレ」になっているのではないかという指摘が多数ありました。「お祝いを求める」こと自体、あまり品のあることではありませんよね。義両親は慎ましい生活をしているとのことなので、なおさらです。
「お互いお祝いはなし」の関係でいいのでは?
しかしもしかしたら、相談者さんには、相談に書いていない理由があるのかもしれません。たとえば、相談者さんは義両親に都度贈り物などをしているのかもしれませんよね。
実際のところどうなのかはわかりませんが、もし実際にお祝いが一方通行になってしまっているのであれば、気持ちが穏やかでいられないのも理解できます。そして義両親が何もしてくれないとわかったのであれば、「これからはお互いにお祝いは一切なし」という関係に切り替えても良いのではないでしょうか?
『お祝いもらえるのも、ごちそうしてもらえるのも、当たり前じゃないよ』
『くれないならプレゼントしなきゃいいのでは。義両親のお祝いも電話かハガキでいいじゃん』
『行きたくないなら行かなくていいと思うし、嫌なら贈り物もやめたらいい。服もいまさらくれないだろうし、あちらから連絡があるときだけ相手にすればいいじゃないのかな』
ご馳走してもらえたり、お祝いを貰えたりするのは“当たり前”ではありません。しかしそれは互いに言えることです。たとえば今まで相談者さんが義両親の誕生日にプレゼントをしていたり、父の日や母の日に外食の費用を負担していたりして、それが心のモヤモヤにつながっていることもあるのかもしれません。もしそうならばお祝いを一切やめてしまうのも良いのではないでしょうか。
どうしても納得いかないのなら「縁を切る」より「ほどほどに付き合う」にしては?
また、客観的に考えると違った見解も見えてきます。縁を切る理由が「義両親がお祝いをくれないから」だと、義両親よりお嫁さん側が非難されてしまうのではないでしょうか。
人の価値観はそれぞれに違います。義両親と相談者さんのあいだにも価値観の違いはあります。ただ、そのことを認めたうえでも義両親への不信感が拭えなかったり、モヤモヤが残ったりするときの決断は、「縁を切る」以外にもあるのではないでしょうか? ママたちからは、「縁を切る」より「疎遠」を選ぶのも手だと寄せられています。
『縁切りまでしなくて良くない? 悪い人じゃないなら深い付き合いはしないでそのまま放置』
『疎遠でいいのでは? 縁切りまで言うと旦那さん可哀想だし。正月に年1回で挨拶のみの会うだけで良くない? うち息子もいるけどお嫁さんそれでいいよ。時々繋がっているSNSで写真見せてくれればいい』
縁を切るということは、一生涯会わないということです。たとえば義両親や旦那さんの体調が悪くなったり亡くなったりしたとき。たとえば義両親になにかしら頼らないといけないことや聞きたいことがでてきたとき。そんなとき、相談者さんの旦那さんやお子さんは、相談者さんが義両親の金銭的な部分を気に入らないからという理由があるだけで、ずっと会えなくなってしまうのでしょうか。筆者はたとえ相談者さんの義両親が孫へ金銭的な贈り物をしていなかったからといって、迷惑をかけられていないのなら、そこまでするほどのこととは思えません。
ただ、相性が合わない相手とは自然と疎遠になってしまうものです。それならば「縁を切る」とは思わず「無理して会いに行かない」とし、年に1回のご挨拶程度の関係のみ保つという方法も良いのかもしれません。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・加藤みちか
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