<NO!休日は兄一家を優先>妻はいつも兄優先!家族だけの時間ないの?【第3話まんが:夫の気持ち】
数年前の話です。俺はマサル。妻ノリコには兄であるユウヤさんがいる。俺は妻の兄一家とはそれなりに良好な関係を築けていると思っているのだが……。この前、仲のいい同僚が家族で行ったキャンプ場がとても楽しく、いい場所だったと勧められたので、「ウチも今度の夏休みに行ってみない?」とノリコを誘ってみた。
妻からのお決まりの「お兄ちゃん一家の予定も聞いてみる?」。その言葉を聞いて俺は気持ちが抑えられず、「せっかくだから、家族だけで行きたいんだけど」と伝えた。
別に義兄一家と一緒に遊びに行くことも、ものすごくイヤなわけではない。子どもたちの年齢が近いこともあり、長い休みのたび予定を合わせて一緒に遊ぶようにしてきた。
ノリコに何を言っても、必ず「義兄一家」が優先されてしまうのだ。決して義兄一家が嫌なのではなく、長期休みの予定が何でも「義兄一家が優先」であることにモヤモヤが溜まってしまう。イトコ同士の交流はありがたいと思う。ただ、「俺たち家族の思い出だって大切なんだ。いつまでこんなことが続くんだろう」そう思ってしまう俺は、間違っているのだろうか……?
そんな中、義兄が亡くなってしまった……。
しばらくして、気持ちが少し落ち着いたサクラさんと甥っ子たちが妻の実家に帰省し、わが家にも遊びに来てくれた。ノリコは「今まで通り遊びに来てね! マサル、いいよね?」そう俺に同意を求めてきた。
父親を亡くしてしまった甥っ子たちや、夫に先立たれてしまったサクラさんのことを思えば、「できることなら力になってあげたい」その気持ちに嘘はない。でも……
ノリコがサクラさんを思ってそう話すのもわかるし、俺だってそう思っている。だけど「子どもたちが実家に帰ってきてくれる間は、ウチにも遊びに来させてやってね」……俺は考えてしまった。
子どもたちが小学生のうちって……じゃあ小学生のうちはずっと、長期休みは義兄一家優先ってことなのか? そう思ったら、どんどんフラストレーションがたまってしまい……。
もしかしたらタイミングが悪かったかもしれない。義兄が亡くなってからまだ1年も経っていないし、ノリコだってまだまだ悲しみが癒えていないはずだ。けれど子どもたちはどんどん成長してしまう。ノリコはしきりに「小学生のうちは」と言うが、家族で旅行できるのも「小学生のうち」なのでは……? そのとき、ずっとしまいこんでいた自分の思いが口をついて出てしまったのだった。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子