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<気が利く人の悩み>気が利かない人にイライラしてしまう。先回り行動を相手にも求めてしまって……?

「気が利かない人」にイライラを溜めこむ投稿者。ママたちの反応は?
友人関係でも職場の人間関係でも、「気が利く」人がさっと状況を読み、先回りして動いてくれると、物事がスムーズに運びますよね。その優しい気遣いで周囲の人は助かるものです。
しかし「気が利く」ことで、本人は疲労困憊してしまうケースもあるようです。ママスタコミュニティには、気遣いをしすぎたのか、疲れた様子のママによってこんな相談が寄せられました。

『私はよく人から「気が利く」と言われます。自分の基準で他人を見るのは良くないのに、気が利かない人にイライラしてしまいます。仲の良い友達なのに苛立ったり、すぐに動かない同僚に嫌気がさしたり。度を越しているときもあり、重く感じられている場合もあるかもしれません。放っておくことができずに何でも率先してやってしまい、結果疲れ果ててしまいます。どうしたらいいでしょうか?』

「気が利く」ことは、状況を把握する力や対処する力、そして人のために動く気持ちがそろって発揮される、素晴らしい能力です。投稿者さんはきっと、頼りがいのある性格の持ち主なのでしょう。しかし人を助けて、本人がくたびれてしまうのは望ましいことではありません。何らかの心構えや工夫があると良さそうですね。

ママたちはこの相談を受け、どのような答えを出したのでしょうか?

激しく同意。「気が利く」ってしんどい!?

気を利かせるためには神経を使って状況をよく観察することが必要でしょうから、気が利く人には自然と、疲れやイライラが溜まっていくものなのかもしれません。「気が利く」と言われる人たちが、投稿者さんの苦悩に共感していました。

『私も気が利くと言われるけど、人に厳しいし心も狭い。周りが動いているのに座ったままの人とか、空気が読めないと思ってしまう』

『私も気を利かせて働いて、どっと疲れるタイプ。「私ならこうするのに」ってイライラしちゃうんだよね』

自分が頑張るなか、周りの人が悠長にのんびりしていたりすると、腹立たしく感じる。気を遣って疲れ、周囲の人に不満を抱いて疲れ……という二重の苦労があるわけですから、気が利くみなさんがストレスを溜める気持ち、うなずけます。

ちょっと待った!そのイライラ、筋違いかも?

投稿者さんの苛立ちに「ちょっと待った!」とブレーキをかける声も。気を利かせたつもりでも、その親切心が相手の為になっていない場合もあるようですよ……?

『私は何にでも世話を焼く人は苦手。人それぞれペースがあるんだからさ』

『気が利くって、受けとる人によってはお節介になることもある。相手が自分の思い通りに行動しないとイライラするのは、ちょっと違うと思う』

『私は、気が利く人から「あなたも気を利かせてね」みたいな無言の圧力を感じることがある。その方が無神経で気が利かないと思ってる』

『人によってありがたく感じる気配りは違うものだよ。あなたが誰かを「気が利かない人」だと思っても、別の人から見れば「さっぱりしてて付き合いやすい人」かもしれないし』

人それぞれにペースや考え方が存在するなか、気遣いが相手にとって喜ばしいものとは一概に言えないのかもしれません。また自分と価値観が異なる相手に、自分と同じくらいの気遣いを求めることも、すこし違うのかもしれませんね。そう考えると、気を利かせるとは、難しいことですね……。

相手に気遣いの圧を与えているかも!?真に「気が利く人」とは

投稿者さんは、自身の気遣いが相手に重く捉えられている可能性にも触れていました。もし相手が負担感を感じるのならば、それはスマートな気遣いとは言いにくいでしょう。では真に「気が利く人」とはどういう人なのでしょう? ママたちの議論は深まります。

『本当に気が利く人は、相手が重く捉えないように振る舞うもの。相手が重く感じるようなら、それはただの独りよがりで、気が利くとは違うかも』

『真に気が利く人は、何の疑問や不満をもたずに動くんじゃないのかな?』

『気が利く人って、気負ってない人だと思う。たとえばお店で料理が出てきたとき「取り分けはせず各自でとりましょ~」みたいな』

相手に気を遣わせたり、のちに自分が不満に思う気の利かせ方は、真に相手を気遣っていることにはならない、という意見は核心に触れている気がしますね。「相手も自分も心地の良い気遣い」を目指すのが理想なのかもしれません。

「気を利かせるべき!」思考を捨ててみる

「気が利く」という素敵な性格をもつ投稿者さんに助けられている人は大勢いそうですが、気遣いをする本人の心がすり減るのは悲しい事態です。もし消耗せずに日々を過ごしたいのであれば、自身の感じ方や考え方を見直すのはどうでしょう。心にゆとりをもった無理のない気遣いは、周囲の人もまた無理なく受けとれるものではないでしょうか。

最後は、ママたちが思う”疲れない”気の利かせ方のコツをご紹介します。

『「自分ができる範囲で、無理のないように」がいいよ。無理をすると不満が溜まって、気が利かない人にイライラしちゃうから』

『「自分がやりたいからやっている」と、自分軸で考えられるようになると楽だよ』

『気が利くと言うより、気になっちゃうんだよね。私も例えば、共用のスリッパを脱ぐとき、次の人が使いやすいようにと向きに気を配る。だから私も他人に対して「何で気づかないの?」と不満だった。でもこれだと子どもも神経質になると思って、人に求めることを意識的にやめた。まだ苦労するときも多いけどね。あなたもしんどいよね、頑張ろうね』

気疲れする人は、「自分軸で考える」、「気を利かせるときは無理なく」など、自分に合ったコツを取り入れていくと、心穏やかに過ごせるようになるのではないでしょうか。きっと心のゆとりは、気遣いをより素敵なものに変えてくれますよ!

文・みちはら宵子 編集・しらたまよ イラスト・Ponko

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
気が利かない人が嫌い