<介護問題>母の介護問題を口にする妹がウザい!だが、友人は……?【第4話まんが:兄の気持ち】
前回からの続き。俺は正樹、母親と賃貸マンションで暮らしている。3人きょうだいの一番上で育った俺には、妹のサツキと弟の智也がいる。2人はそれぞれ家庭を持ったり正社員として働いたりしているが、俺は相変わらず就職がうまくいかない。実家から出るに出られず、仕方なく母と一緒に暮らしているだけだ。
ある日、父の七回忌でやってきた実家にやってきた妹が「母さんの今後についての話をしよう」と言いだした。
要は母にはお金があまりないから、介護はどうするのか、誰が世話をするのかなどを決めておきたいらしい。母はまだ元気なのに、何をそんなに急いでいるのかと思う。
だいたい、親が自分の介護費用を子どもに出させるのが理解できない。母のお金が足りない状況なら、母が働けばいいだけだと思っている。弟だって同じ意見だ。妹を適当にかわした数日後、地元の仲間4人ほどで集まった。
そのうち一人が離婚になりそうだという話をしはじめたので驚いた。「なんで? 夫婦仲よかったよな?」「うちの母親の介護に限界きて、実家に帰るとか言い出したんだよ」
なんと理由は介護問題だそうだ。「結婚を機にさ、なんとなくきょうだいが疎遠になったんだよ。俺が一番実家の近くに住んでるだろ? 母を見捨てるわけにいかないけど、俺は日中仕事だから奥さんに介護をお願いしてたんだよ。そしたら奥さんがもう限界って言い出して」
「正樹は相変わらず気楽なの? でも母親と同居してるよな?」そうか、母親と同居している独身の俺は気楽そうに見えるのか……。俺は最近、妹がやたらと母親の今後について話したがると相談してみた。
「めっちゃラッキーじゃん!」意外な言葉にはっとさせられた。妹がリーダーをかって出てくれている……。その視点は俺にはなかった。
その後も友人たちは介護や墓、相続などのリアルな話を続けていた。全く実感なく暮らしてきた俺は話に入ることができなかった。大人になった仲間たちに対し、俺だけが幼いまま取り残されているかのようだった……。
妹を小うるさいと思っていたけど、友人たちのリアルな介護話を聞いて少し印象が変わった。まだ母親に家事をお願いしているなんて口が裂けても言えない……。今度妹が帰って来たときには、前向きに話を聞こうと思っている。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・よしはな 編集・Natsu