<介護問題>将来、母の介護費用がない。きょうだいで力を合わせて乗り切りたい!【第1話まんが】
数年前、義母が介護の末に亡くなりました。同居こそしていませんでしたが、子どもがまだ小さいなか、通いで義母の介護をするのは大変でした。義母にはあまり貯蓄もなく、経済的な負担もキツかったです。振り返ると、介護にまつわるサービスなどをもっと活用すればよかったと思いますが、当時は日々をこなすので精一杯。ちゃんと制度について調べておけばよかったと反省しています。今気になっているのは実母の今後のことです。
父の七回忌にはきょうだいが集まるので、母の今後について話をするいいチャンスだと思っていました。以前兄に「お母さんの介護についてなにか考えている?」と聞いたとき、「そんなのまだいい」と一蹴されたことがあります。母は先んじて老後の話をするようなタイプではないですし、兄も弟もまだそこまで実感がないようです。
「じゃあ先に行くね」と私は家族より先に家を出ました。夫も「ああ後でな」と見送ってくれます。
法事の前に私が兄と弟に声をかけ、喫茶店で集まることになっていました。兄も弟もなんとか来てはくれたものの、予想通りめんどくさそうにしています。
「まだ元気なんだし考えなくてもいいって……」兄は言います。しかし私は義母の介護を終え、「自分の親の介護や老後も考えておかないと」と思うようになりました。最近は知人や友人から「親から老後や遺産の話をされて……」なんて聞いて焦ったりしています。
兄は突き放したようにいいます。独身の兄は年金暮らしの母と賃貸で同居していて、「いくつになっても親は子どもの面倒をみるものだ、金を出すのは親の仕事だ」という考えが強いです。大学卒業後の就職活動がうまくいかなかった兄は、今も仕事は不安定で低収入。もともとケチな性格もあるけれど、家族のためにすらお金を使いたくないようです。
「自分で働いて、自分で介護費用を貯めればいいだけだろ」と言う兄。「でもさ、仮に働いていまから少しずつ貯めたって足りないんじゃない? それに60も後半じゃ働き口だって限られているだろうし」「そんなの知らねーよ!」
キレると面倒なので、誰も兄には強く言えません。「ま、今は元気なんだから、まだ介護の話なんていいんじゃないの?」のんきな弟が言います。
兄は「母は働け」というスタンスをゆずりません。もちろん私も母が働くのは一案だとは思います。収入が増えるだけではなく、社会と接点をもつのは気分転換にもなるかもしれません。でも話し合いの落とし所がコレで、本当にいいのでしょうか……。みなさんはどう思われますか?
【第2話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・よしはな 編集・Natsu