<介護問題>母と協力し、未来の介護費用に備える。非協力的だった兄にも変化が!【第3話まんが】
前回からの続き。私(サツキ)は数年前、通いで義母の介護をしました。あまり貯蓄のなかった義母に代わり、わが家の家計から費用の負担もしていました。そして義母が亡くなった今、実母の今後にも不安を覚えています。母にはそれほど資産がありません。そこで私は、母と同居している独身の兄(正樹)と家を出て働いている弟(智也)に、母の介護費用についての話をしました。しかし……。
兄も弟も「まだ元気な母さんが働けばいいだけ」とゆずりません。母も「今さら働きたくない」と頑なです。みんな問題なく暮らせている現状を変えたくないようです。
私は子どもたちの世話を旦那にお願いして、一泊の予定で実家に来ていました。きょうだい3人で話せる機会を逃したくなかったのです。しかし弟はもう自宅へ帰ってしまいました。私は翌朝、夜勤から帰ってきた兄をつかまえて言います。
「お母さんは働きたくないって言うし、だれもお金を負担するつもりがないなんて、話はぜんぜん進まないよ……」「だからなんで俺に言うんだよ!」兄は不服そうです。
「もっと真剣に考えてよ。こういうのはお母さんが元気なうちに話しておいた方がいいんだって」兄は面倒くさそうですが、私も負けられません。
兄は運転免許を持っていません。弟だって仕事は簡単に休めないでしょう。私が送迎することになるなら心づもりだけはしておきたいのです。しかしイラ立って声を荒げる兄。「いい加減にしろよ!!」
介護費用は足りないけれど働きたくない母。母を見捨てるワケにはいかないけれど、お金も手も出したくなさそうな兄と弟。多少の世話はいいけれど、“費用も介護もすべて自分”は負担が大きすぎると思っている私。
みんなの意見が交わらない事実が明らかになったのみ。話し合いを持ちかけたり、説得したりするのだってエネルギーを使います。だんだんと気力がなくなってきました。
このまま、全く収穫もないまま帰るわけにはいきません。私は思い切って母に言いました。「お母さんに働く気がないのはわかったよ。でももし介護が必要な状況になったら、かけられるお金があまりないのはわかっているよね? だったら今ある資金の把握だけはさせて」「えっ!」「別に盗みはしないわよ(笑)。いざという時に、どこにどれだけあるか知っておきたいから」私の話を聞いた母は「それもそうね」と承諾してくれました。
母はどの銀行にどれだけお金があるか、通帳などを見せながら教えてくれました。予想通り資産というほどはないけれど、生命保険なども含めて私は一覧を作りました。「ありがとう。この一覧を使って、またきょうだいで話をしてみるね」兄と弟に連絡をすると……。
介護の費用や役割分担など、具体的な話には及ばなかったけれど、きょうだいで母の今後についてちゃんと話をしたのは今回が初めてです。一度や二度の話し合いで決まるようなものでもない気がします。兄から思いがけず返事をもらえたので、話し合いが少しずつ前進していると思いたいです!
【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・よしはな 編集・Natsu」