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<親の自己肯定感が低い>子どもの自己肯定感を高めるといっても、何をしたらいいのかわからない!

※2022年3月時点の情報です。

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子どもが自分自身を認めることができると幸せな人生を歩んでいけるのではと感じ、子どもの自己肯定感を高めたいと願うママは多いのではないでしょうか。ただ具体的にどう子どもに接すればよいかわからずお悩みのママもいるようです。

『子どもに自己肯定感を高める育て方をしている? 私自身が自己肯定感低いからどうしていいかわからない。自己肯定感を高めるって難しくない?』

こちらはママスタコミュニティに寄せられたあるママのお悩みです。投稿者さんは自身の自己肯定感が低いため、子育てに自信が持てず子どもとの接し方に苦労しているようですね。

そもそも自己肯定感とはなんでしょう。文部科学省の調査資料では「自己に対する肯定的な評価」が自己肯定感とあり、具体的には「自分にはよいところがある」「今の自分が好きだ」といった項目が調査に使われています。同資料では、日本の高校生は他国よりも自己肯定感が低いといった結果が出ています。子どもたちが自分の価値を認め、他者の価値を尊重し、自分の可能性に積極的に挑戦するうえでも自己肯定感が大事だと、国でも議論が行われています。

参考:文部科学省|日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について

では、自己肯定感を高めるためにママスタコミュニティのママたちはどう子どもと接しているのでしょうか。育て方は千差万別。ちょっと何かしただけで自己肯定感が高まるとは限りませんが、先輩ママたちの方法をいくつか試してみるのも悪くありません。ママたち流の自己肯定感の高め方を紹介します。

褒めて自信をつけてあげる

『ひたすら褒める』

『長所や頑張ったことはとにかく褒めるかな』

『私も自己肯定感がとにかく低い。子どもや友達や旦那に、とにかく褒めまくるよ。結果的に他人のいい所をたくさん見つけられる自分への慰めにもなる。自己肯定感が低くて卑屈っぽい性格がほんとに嫌で……』

『うちはあえて子どもの前で旦那や祖父祖母に子どもの良い所を言いまくっている。「〇〇はこういう所が本当偉くてすごいんだよー!」みたいな』

『いつも良いところを褒めている。習い事や私のネイルやマツエク、行きつけの店に連れて行って大人に褒められる機会を作った。あと子どもの満足度の90パーセントは満たしている。あと「すごいじゃん!」「すごいなー」と尊敬するようなニュアンスで褒めている』

こちらのママたちは子どもを褒めて、自己肯定感を高めるようにしているようです。同じ褒めるでも、頑張ったことなどの成果に対して褒める場合と、長所や才能など持ち前の個性を褒める場合があるようですね。また褒め方の言い回しに気をつけたり、他人にも褒めてもらう機会をあえて作っているママもいました。同じ“褒め”でも褒め方を工夫しているママは多いようです。

「否定しない」「怒らない」が基本姿勢

『とにかく否定はしない。それは心がけている』

『頭ごなしに怒らない』

『とりあえず第一声で否定はしないようにしている。子どもの意見を認めた上で、こちらの意見も言っている』

褒めるのではなく、怒ったり否定しないようにしているとアドバイスをくれたママもいました。こちらのママたちは、子どもの人間性を否定するような声かけや大人の価値観にそぐわない行為をしたときの声かけを気をつけているようです。たとえば、子どもの行為に「ダメ!」とすぐ反応しないようにしているママもいました。子どもには子どもの言い分もあるので、まずは子どもの意見を尊重したうえで、社会規範や大人の価値観を伝えてみるといいのではないでしょうか。また、他人と比較したダメ出しも避けたいところですよね。

子どもを信じて認めてあげる

『褒めるよりも本人を認めること、信じることが大事だと思います』

『ポジティブな明るい親だと低くはならないよ。あと子どもを信じること。あなたなら大丈夫って』

「褒める」よりも子どものことを「信じる」「認める」ことが大切と考えるママもいました。たしかに成果に対しての“褒め”ばかりですと、子どものすべてを肯定しているとは言えませんよね。すると、子どもは「頑張らないと認めてもらえない」といった焦燥感にかられ、疲弊してしまうかもしれません。ですから、子どもの短所も含めて子どものすべてを肯定してあげるといいのではないでしょうか。こうした全肯定をしていくのは親の役目ともいえそうです。

愛情を注いで行為で示す

『とりあえず、ギューッして「大好き!」って言っとくといいんじゃない?』

『愛されて育っていることが伝わっていて、身内はみんな自分の味方だってわかってくれていたら、子どもはちゃんと育つんじゃないかなぁと思っている。反抗期がきても、それが根っこにあれば、ちょっとずつ良くなってくると思う』

『たくさん遊んで、スキンシップとれるかどうかだと思う』

『どんなあなたでも大好きでとても大切ってことは毎日伝えている』

『愛していることも全部、照れたりしないで伝える』

また「愛情を注ぐ」といったアドバイスをくれたママもいました。先ほどの子どもを「認める」を行動にうつすと、抱きしめてあげたり、好きと言葉で伝えたりすることになるのではないでしょうか。ママの声にもあるように「どんなあなたでも大好き」といった全肯定する気持ちは内に秘めるのではなく、ちゃんと子どもに伝えることが大事ですよね。つい忙しいと忘れてしまう場合もあると思うので、寝る前にスキンシップをする、また学校や保育園、幼稚園の送迎前後に行うなど習慣にしてもいいかもしれません。

自己肯定感の低いママが取り組めること

子どもの自己肯定感を高めるためには、子どもを褒め、頭ごなしに否定しないことに加えて、子どもを全肯定し、愛情を注ぐことが大事だと感じているママが多いことがわかりました。文部科学省の別の資料には、子どもの自己肯定感には2つあると示されています。1つは努力した結果得た達成感や他者からの評価などを通じて育まれるもの、もう1つは長所も短所も含めた自分らしさや個性を受け止めて身につけられるものです。

ママたちのアドバイスと同様、他者との競い合いのなかで評価すること、短所を含めた自分を肯定していくことの双方が大切と国も認識しています。ただし他者との比較や評価などを意識しすぎると、自分に自信が持てず自分の短所ばかりに意識がいってしまい消極的になってしまうため、2つの自己肯定感をバランスよく育むことが大事なようです。

とはいえ、自分で自己肯定感が低いと感じるママのなかには、こうした向き合い方も難しいと感じる人もいるかもしれません。そうした場合は、パパや地域、学校などのコミュニティも含め、サポートしてもらうといいのではないでしょうか。

前述した資料でも、家庭だけでなく、学校や地域が連携して、子どもの自己肯定感を育む重要性をうたっています。学校の先生に子どもを肯定してもらう機会を作ってもらえるよう相談してみたり、習い事に行っているのであれば、習い事の先生にお願いするのもありでしょう。子どもは家庭だけで育つわけではないので、あまり気負わずに、周囲にサポートを求めることも忘れずにしてください。

文・安藤永遠 編集・山内ウェンディ イラスト・ごぼふく

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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