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<迷言に反論>「子どもは小さくて覚えていないから、どこにもお出かけしない」どういうこと?

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子どもと一緒に出かける旅行やテーマパークなど、お出かけは楽しいものですよね。ママは「いつか大きくなったときに、この日の思い出を話せるといいなぁ」などと考えることもありそうです。ただ、いくら張り切って連れて行ったところで、子どもが覚えていてくれるとは限らないのかも……?

小さくたって覚えている子はいる!子どもはあなどれない

『「子どもは覚えていないから、どこにも連れて行かない」って、おかしいよね? 大人だってすべてを記憶しているわけではないのに』

こんなトピックが、ママスタコミュニティにありました。「子どもは覚えていないから〜」が誰の発言かはわかりません。それがダンナさんだったとしたら、出かけようとしない理由をそう話すことに、投稿者さんが腹を立てている可能性もあります。

集まったコメントはほぼすべて、投稿者さんに賛成するものでした。

『私が3歳くらいの頃、まったく同じことを父が母に言っていた。どこにも遊びに連れて行ってくれなかったよ。でも、私はそのときの両親の会話をしっかり覚えているんだなぁ。子どもの記憶をあなどったら、いけない』

幼い頃の記憶がはっきりしている人もいます! よほどお父さんの発言が衝撃的だったのかもしれません。その後「ああ、本当に連れて行ってくれないんだな」と繰り返し感じたことで、記憶がより鮮明に残ったのではないでしょうか?

『うちの子はベビーカーに乗っていたときの記憶がある』

『わが子も2歳のときに行った、ハワイであった出来事を覚えていた。最近子どもから聞いて、私も思い出したよ』

親は忘れていても、子どもは記憶がある。そんな不思議なこともあるようです。大人のようにはっきりした記憶がどうかはわかりませんが、一瞬の映像のように焼き付いているのかもしれませんね。

つまり「子どもだから覚えていない」とは、限らないのです。もちろん忘れてしまうこともたくさんあるでしょうが、覚えている子はたしかにいます。とくにお出かけという非日常の出来事は、子どもの記憶にはっきりと残ることがありそうですね。

子どもの思い出を残すことだけが、お出かけの目的ではないのでは?

「どうせ覚えていないから」という言葉が、単なる言い訳にしか思えないというママも多くいました。

『親が面倒くさがりなだけでしょ。覚えている・いないは関係ない。私は子どもが喜ぶのが見たくて行っているだけ』

『私は子どもと楽しい時間を過ごしたいから、連れて行っているよ』

わが子の楽しそうな姿を見るのは、親の喜びでもあります。そう考えるとお出かけをするのは、子どものためというより自分のためかもしれません。

『記憶に残らなくても、そのときそのときで子どもが「楽しい」「うれしい」「おもしろい」って感じてくれたら、それで十分じゃないかな』

大事なのは記憶に残るかどうかという未来ではなく、今。この一瞬一瞬を大切にしたいという考え方もありますね。

『結局は自分が行きたいか行きたくないか、ってだけじゃないかな? そう言う人は、面倒な思いをしてまで行きたくないってだけ』

考え方の違いです。幼い子ども自身にどうしたいか聞くのは難しそうですが、こんな経験を教えてくれた人もいます。

『私が小さい頃は両親が不仲で、家族で出かけた記憶がない。わが子には同じ思いをさせたくなくて、いろいろ出かけている。記憶には残らなくても、動画や写真を見て思い出話ができるよ』

他にも同様のコメントがありました。幼い頃にどこにも連れて行ってもらえなかったママたちは、寂しい思いをしたようです。
映像などの記録として残せるという意見も、たしかにそうですね。大きくなった頃に一緒に見ながら「このときはああだったね」などの思い出を話せるのも、お出かけの楽しさのひとつといえます。

子ども時代の楽しかった思い出は、心の栄養になる

さらにママたちからは、こんな推測も……。

『記憶の問題じゃないのよ。新鮮な体験は、脳への刺激になるのよ』

『記憶に残らないからって、意味がないとは思わないな。その後の感受性にも影響するだろうし』

『情緒を育てるために連れて行く。ついでに親も楽しいから一石二鳥』

「脳への刺激」「情緒」「感受性」など、例え覚えていなかったとしても、その後の子どもの成長に大きく影響しそうなワードが並びました。実際どうかは未知数ですが……?

『記憶になくてもその瞬間、何かしら心に影響を受けていると思う。記憶に残るのではなく、心に残るんだよ』

これだけは、たしかにそう思えますね。子どもの頃に「楽しかった」「うれしかった」記憶は、心の栄養になるでしょう。

寄せられたコメントにはわが子が小さな頃に出かけた先として、「テーマパーク」「映画村」「サファリパーク」「動物園」「水族館」「登山」「キャンプ」など、たくさんのお出かけ先が並びました。どれも楽しそうな場所ばかりです。ただ、子どもを喜ばせたいなら「わざわざ遠出する必要はないのでは?」という意見もありました。

『せっかく遠出しても、蟻(あり)を見て喜んだりしてるしね。近所の公園でもテーマパークでも、親子で楽しめるならどこでもいいと思うよ』

『特にどこかに連れて行かなくても、思い出は作れる。家族が楽しければ近くの公園でも、ショッピングモールでも温泉でもいいと思うけど』

近所の公園でも、思い出は作れます。家にいるときもたくさん絵本を読んだり、たくさん歌をうたうだけでも子どもにとってのうれしい記憶になるでしょう。

出かけるのが面倒で「どうせ覚えていない」というのなら、その分の時間を家や近所でわが子にたっぷり使ってもらってはどうでしょう? きっと「どうせ覚えていないから」と幼い子どもを放置してもいいと考えているわけではないですよね。
その分たまには投稿者さんが、お子さんを連れてお出かけするのもよさそうです。動物園や水族館などのお出かけ先で、初めて見るわが子の表情と出会えるかも? これはお出かけで子どもと一緒の時間を過ごした人の特権ですね。どうかお子さんと、たくさんの素敵な思い出を作ってください!

文・鈴木麻子 編集・秋澄乃 イラスト・森乃クコ

【つぎ】の記事:<過干渉な義父>「いつから働くんだ?」義父が私にグイグイくる!夫は無関心……なぜ【前編まんが】

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
子供は覚えてないからどこにも連れて行かない