<料理のバリエーション爆増>魚をさばく・おろすなど「下処理」をせずとも作れる美味しい「魚料理」ありますか?
皆さんは週にどのくらいの割合で「魚」を食べていますか? 日本では平成13(2001)年以降、魚介類の消費量が減り魚離れが進んでいます。平成23(2011)年からは肉類消費量が魚介類消費量を上回り、その差は開く一方。平成30(2018)年度の1人1年当たりの消費量を比べてみると、魚介類は23.9kg、肉類は33.5kgでした。
魚離れの一方で肉食化が進む背景には、さまざまな理由が考えられます。魚には骨がある、独特の臭いがある、価格が高い、肉のほうがまとめ買いしやすい(冷凍しやすい)など……。なかでも魚料理が敬遠される理由に、さばいたり、おろしたりといった「下処理が面倒」ということも大きいのではないでしょうか。
ママスタコミュニティには、こんな悩み相談が寄せられました。
『魚料理が苦手で、サケの切り身でムニエルか、ブリの切り身で煮付けか照り焼きか、くらいしかできない。簡単な魚料理を教えて!』
魚料理が苦手な投稿者さん。サケやブリの切り身は頻繁に使うようですから、魚そのものが苦手ということではなさそうです。やはり「下処理」が面倒で魚料理に苦手意識がついてしまったのかもしれませんね。そこで今回は「下処理不要! の簡単レシピ」をママたちから教えてもらうことにしましょう。
切り身を使って簡単調理!
まずは投稿者さんもよく使う「切り身」を使ったレシピから紹介しましょう。
『サケ、イワシ、タラ、サバは、適当な野菜と一緒にチーズをかけて焼く』
ホワイトソースを加えれば、魚のグラタンになりそうですね。
『サケのホイル焼きはよく作る。スライスしたじゃがいも、玉ねぎ、しめじを一緒に包んでオリーブオイルかバターをのせてグリルで焼く。市販のジェノベーゼソースやチーズソースかけて食べるよ』
ホイル焼きは野菜と魚が一緒に摂れるすぐれもの。玉ねぎの薄切りや人参の千切りなどすぐに火の通るものと一緒に蒸し焼きにすると、野菜もクタクタになります。野菜が苦手なお子さんにも食べやすいレシピです。
『メカジキなら骨もないし、バター焼きみたいにするよ』
ただ焼くだけで良いのは魅力的です!
『サケのちゃんちゃん焼き。フライパンに具材を順番に入れて味噌ダレをかけたら蓋をして蒸し焼き、で完了』
サケのちゃんちゃん焼きは北海道の郷土料理です。野菜と一緒に蒸し焼きにすることで、サケもふっくらと焼きあがります。ポイントは味噌に砂糖やみりんを加えた甘めの「味噌ダレ」。魚独特の臭いも消えるので、小さなお子さんにも喜ばれるレシピでしょう。また家族の人数が多いときはホットプレートで豪快に作るのもおススメです。一度に仕上がるうえに、見た目も華やかです。
丸ごと焼くだけ、揚げるだけの魚も便利!
『シシャモ、ワカサギなどの小さい魚は、片栗粉をつけて揚げる。片栗粉も面倒なら素揚げ。やる気があればそこから南蛮漬に』
『豆アジとかキビナゴは小麦粉をまぶして揚げて、野菜と南蛮酢に漬けるだけ』
甘酸っぱい料理が苦手でなければ、南蛮漬も良いですね。甘酢に漬けずとも、素揚げにしたあとレモンや塩をふりかけて食べるのも、魚の香ばしさを堪能できて美味しいですよ。小魚を油で揚げるときには、魚の水分をきっちりと取っておくのがポイントです。水分の残ったままの魚を油に入れると油はねの原因になりますから、ご注意を!
『シシャモを焼いて、オリーブオイルとサルサソースをかけると前菜になるよ』
シシャモは焼くだけでも十分に美味しいですが、ひと手間加えるとオシャレな一品になりそうです。
刺身を上手に活用する方法も
魚の切り身だけでなく「刺身を使う」というアイデアも寄せられています。
『サーモンのレア天。ひと口大の刺身用サーモンを天ぷら粉でサッと揚げる。わさびドレッシングで食べる』
『鯛めし簡単よ。骨のないお造り用の鯛を、フライパンにクッキングシート敷いて塩ふって両面焼いて、だし昆布・酒・醤油・塩を入れた炊飯器に入れてスイッチオン。炊けたら、だし昆布を取り出して混ぜてほぐせば出来上がり』
『サーモンやマグロをタレに漬けておいて丼に。楽だよ』
『煮きった酒、みりんに醤油と昆布を入れて作ったタレに、刺身を15分くらい漬ける。ご飯に乗っけて漬け丼!』
『刺身で買ってきてカルパッチョに』
お刺身用の魚も、ひと手間加えてカルパッチョにしたり漬け丼にしたりと、工夫次第でレパートリーが広がります。またスーパーでよく見かける、しらすも便利です。そのまま食べるだけでなく、トーストの上にとけるチーズと一緒に乗せて焼く「しらすトースト」は子どもにも好評ですよ。
缶詰もひと手間加えれば立派な料理に
『サバやイワシ、サンマの缶詰を食べなさい。日持ちするし、キッチンも汚れない』
『サバ缶を使って、ニンニクも入れてトマト煮込み。パスタにあえたりも』
『缶詰のオイルサーディンが好きでたまらん。缶ごとグリルで熱々に温めて醤油やレモンをポタッと……』
なるほど! 缶詰を使うという手もありましたね。あと1品おかずが欲しいとき、魚を食べたい! というときに備えて、魚の缶詰を用意しておくのは良さそうです。カツオやサバの缶詰は、サラダに乗せるなど、ついそのまま使ってしまいがちですが、煮込み料理に使うなど火を通して使うことで立派な料理に変身しますね。
工夫次第で魚料理のハードルも下がること間違いなし!
『私も魚料理が苦手だったから、スーパーではなく魚屋さんに買いに行って、日替わりで違う魚を選ぶことにした。店員さんにどんな料理が良いか聞いて作る。最近は作り方を聞かなくても教えてくれたり、作り方のメモをくれたりして、かなりレパートリーが増えた』
このように、魚の専門家に知恵を借りるのも良い方法ですよね。
スーパーの鮮魚コーナーでも依頼すれば、魚を3枚おろしにしてくれたり、うろこと内臓を取ってくれたりと、こちらの希望にあわせて販売してくれるところもあります。自宅で魚をさばくのが大変だという人にはおススメの方法です。
投稿者さんのように「魚料理はハードルが高い」と感じているママも、切り身や刺身を利用する、お店で下処理をお願いする、といった方法を活用すれば、作る意欲もわいてくるのではないでしょうか。
魚は良質の動物性たんぱく質を含みつつ、カロリーが低いという特徴もあります。またビタミンや必須ミネラルといった栄養素、とくに高度不飽和脂肪酸(DHAやEPA)が豊富に含まれていることもよく知られています。魚を多く食べる人ほど心筋梗塞になりにくい、という研究報告もありますから、積極的に摂りたい食材ですよね。
肉料理が続いたなと思ったら、ママたちのレシピを参考に、簡単な魚料理から始めてみてはいかがでしょうか。
文・すずらん 編集・千永美 イラスト・天城ヨリ子
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