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<シングルマザーの心理>【後編】元旦那にコソコソ会いに行く子どもがかわいく思えなくなった……

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前回からの続き。ルールを破ってまで足しげく元旦那さんのところに通うお子さんに、投稿者さんは頭を悩ませています。「ずっと1人で子どもを育ててきたのに……」と嘆く投稿者さんに対してママたちからは「気持ちがわかる」とのコメントが集まりました。

投稿者さんが腑に落ちないのは無理もない

『8年間も音沙汰無しでいきなり父親面されても、投稿者さんとしては気持ちのいいものではないよね。子どもからしたら父親に変わりはないし、父母の間であったことなんて関係ないのだけれど、母親だって人間だもん。腹は立つよ』

『それは今までの苦労をよそに、いい顔されていいとこ取りだけされたら気分が悪くて当然。生活リズムが乱れるのもいただけないし。あれこれしてやったと恩着せがましくされるのも、ある意味マウンティングでしかないから余計に腹立つと思う』

『私は投稿者さんの気持ちがわかるな。養育費もなく1人で一生懸命育ててきたのに、一瞬で子どもの気持ちを持っていかれたように思うよね』

離婚した元旦那さんからは養育費を受け取ることもできず、シングルマザーとして1人でお子さんを育ててきた投稿者さん。今になって「子どもが来たからあれをしてあげた、これをしてあげた」と恩着せがましいとも受け取れるような報告を受けるたびに、元旦那さんに対してモヤモヤするのは当然のことではないでしょうか。しかし投稿者さんは元旦那さんだけではなくお子さんにも思うところがあるそうですよ。

衝突をするたびに「お父さんのところに行く」と言う子ども

投稿者さんがお子さんに対して「もうお父さんのところに行けば?」と思うのには、理由があるようです。

『子どもは私とちょっとした衝突があるとすぐに「もうお父さんのところの子になるからいい」と言ってきます。それを言えば私が怯むと思っているんですよね。いろいろと限界がきていて「じゃあ行けば?」と言いそうになったけれど、今まで堪えていました。でもなんだか最近はバカバカしくなりました。「行けば?」なんて言わずに強制的に行かせてしまいたいくらいです』

どうやらお子さんは母親である投稿者さんと軽く衝突をするたびに「もうお父さんのところに行くからいい」と言い放つのだそう。お父さんのところに行くのを、投稿者さんを動揺させるための切り札として捉えているのかもしれませんね。何度も同じセリフを言われて投稿者さんはウンザリした気持ちが芽生えてしまったようです。ママたちからはアドバイスが寄せられました。

『高校生ならちゃんと今までのことをすべて話したら? 全部話してからどうするかは子どもに任せて様子を見たらどうかな。様子によっては元旦那さんに引き取ってもらうのもありだと思うわ。まぁ元旦那さんのところに行ったら邪険にされて、すぐ戻ってくると思うけれどね。今は父親のいい面だけが見えている状態というだけだろうし』

『養育費もろくに払わないような名ばかりの父親の元に毎日通っているのか。しかも何かあるたびに「お父さんのところに行く」って……うーん、投稿者さんとしては複雑だよね。もう子どもと腹を割って話してみれば?』

ママたちは「お子さんとしっかりと話し合うべき」とのアドバイスが集まりました。場合によっては、投稿者さんが元旦那さんに対して思っていることを話してみてもいいかもしれません。その場合は感情的に元旦那さんの悪口を並べるのではなく、実際に「今まで連絡すら来たこともなかった」「養育費はもらっていない」などの事実を淡々と述べるにとどめるのがいいかもしれません。

今は少し様子を見てみてもいいかも

「投稿者さんの気持ちもわかるけれど、少し様子を見てみては」とのアドバイスも。

『「両親のどちらとも仲良くしたい」というのは、普通の家庭の子なら当たり前に叶えられるはずの欲求。だけどお母さんに気を遣ってコソコソ会いに行くしかない投稿者さんのお子さんは、やっぱりかわいそうだと思う。お父さんと過ごした楽しい出来事について、お母さんと明るく話すこともできないんだよ。すでに充分我慢しているのに、その上お父さんと仲良くしてたせいでお母さんに嫌われたらやるせないよ』

『仕方がないよ。投稿者さんにとって憎い元旦那でも、子どもにとっては父親。お子さんだって「行っても居場所なんかない」とはわかっているんじゃないかな。でも温かかったはずの家庭と父親の幻想を追ってしまっているんだよ。そのうち諦める。自分にはそれは父親からは与えられないことが理解できる。それまで見ててあげなよ』

『お子さんは自暴自棄になっているんじゃない? どっちに必要とされているか試しているのかもしれないよ。投稿者さんのところに帰れるから安心して父親との時間を楽しめているのかもね』

子どもが父親を求めるのは決しておかしなことではありません。しかしお子さんとしても「今のお父さんのところに自分の居場所はない」と心のどこかではわかっているのではないでしょうか。だからこそあえて「お父さんのところに行く」と投稿者さんに言うことで、母親である投稿者さんに甘えているのかもしれません。投稿者さんのモヤモヤする気持ちは当然のことですが、今はそっと見守ってあげるのもひとつの手ではないでしょうか。

コソコソと父親に会いに行く子どもにイライラを募らせている投稿者さん。その背景には「今まで自分が育ててきたのに」という悔しさや、お子さんから「もうお父さんのところに行く」と言われるやるせなさなどが入り混じっているのでしょう。しかし今まで投稿者さんがお子さんを育ててきた実績は、揺るぎないものであるはずです。今はそっと見守っておく、もし必要だと思うのであればお子さんとしっかりと話し合うなどの方法をとるのがいいかもしれませんね。

文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・マメ美

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