<私は父の本当の娘じゃない?>幸せだった毎日に別れを告げよう。私が決めた最後【第5話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。母は再婚で、私には本当の父親がいることをはじめて知りました。
大好きだった家族は、不倫のすえにつくられたものだった。大好きだった母は、父と不倫をして一緒になった。家庭を捨てて……本当の父や姉(ユキコ)を置いて。そして姉はひどく母を恨んでいるという事実。
「もし私が他に好きな人ができたら? 娘を置いてその人と一緒になる? 嫌だ……。夫以外を愛するのはもちろん、娘を置いて出ていくなんて、もっと考えられない……」
いつも優しくて笑顔だったお父さんとお母さんの顔に、真っ黒な絵の具を塗られたような気持ちになりました。
突然実家にきた私に2人は驚いていました。
母:「あれ? マキコ。どうしたの?」
父:「暗い顔だぞ? どうしたんだ?」
私:「話があるの」
母:「お母さんも、お父さんを好きになる気持ちが止められなかった。好きで好きで、一緒になりたくて……。不倫がバレて、離婚することになって。話し合いのすえ、子どもはそれぞれ一人ずつ引き取ることになったの。あなたはまだ小さかったし、母親が必要だと思ったから私が引き取った。ユキコのことはいつも気にかけていたわ。忘れたことなんて一度もなかった……」
私:「それ……本当?」
母:「本当よ!」
私:「じゃぁ……なんで連絡をとってあげないの?」
母:「それは……離婚のときに”もう二度と会うな”って約束させられたから。でも本当にユキコのことはいつでも……」
あの日が最後の家族団らんになるとは、思いませんでした。今の私が最後にできることは、私の娘や妹のミユキがこの事実を知らないで過ごすこと。父と母と私で秘密を守り抜いていく――そう心に決めて実家を後にしました。
きっと2人もそれなりの覚悟をもって一緒になったことでしょう。それでもやはりめぐってくる「不倫の代償」。事実を知って、私と両親の仲は壊れてしまいました。不倫の罪が消える日はくるのでしょうか。いまでもわからないままです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・イチエ
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