「子どもがいなくて、老後は誰を頼るの?」。「親の老後のために子どもを産むのではない」とママたちが喝!
独身のときは「結婚しないの?」、結婚したら「子どもは?」など、周囲の人からプライベートなことを聞かれることもあるでしょう。しかし結婚は相手と縁がないとできませんし、子どもは授かりものです。どちらも自分だけではコントロールしようがありませんね。デリケートな質問について、ママスタコミュニティで議論が巻き起こっていました。
『よく独身相手に「老後どうすんの? 寂しいよ。子どもいないのに誰を頼るの?」って言う人いるけど、そういう人って自分の老後のために子どもを産んでいるんだねって思う』
投稿者さんが感じた「親の老後のために子どもを産むのか」について、ママたちからはさまざまな考えが寄せられました。
子どもに頼ることもあれば、子どもに頼られることもある。「お互い寄り添って生きていく」ため
『私が親に頼ることもあるし、親が私に頼るときもある。もうね、スマホとかネット通販とかやっぱり高齢になると難しいみたい。私も高齢になったら何かしら子どもに頼ることが出てくると思う。逆に私に頼れるところは頼ってくれていいしね』
『施設や入院するときに、保証人だけは(子どもに)お願いしたい』
『(子どもの)世話になりたくないけど、何かは世話にならなきゃいけないからね。自分がわからなくなったら、施設に入るにしても入院にしても火葬にしてもサインくらいはしてもらうことになるだろうし。そこは頼るしかない』
「老後は子どもに頼ろう」と考えて子どもを産むわけではないでしょう。しかし子どもがいれば、万が一のときに頼ることができるかもしれません。また子どもに頼ってもらうこともできるでしょう。「頼らない」といくら考えていても「頼らざるを得ない」事態も起こりえますね。子どもも親もお互いが「寄り添って生きていける」のは子どもがいてくれてこそ、と言えそうです。
「子どもがいるから老後は安心」とはいかないケースも
『福祉関係で働いていたけど、確かに「子どもがいるから幸せ」って人ばかりじゃなかったよ。息子や嫁と仲が良くないって人、孫の世話が苦痛って人、子どもと絶縁状態の人、いろんな人がいた』
『義父母がすべて息子である旦那任せで、しょっちゅう呼び出されては頼まれごと。旦那がいないときは私にいろいろ頼ってくる。義父母「親を大切にしろ」、旦那「産んでくれた親だから」。私はまるで義父母のお世話係。もう精神が参っている。私の子どもはそれを何年も見てきたから、結婚願望がない。自分まで子どもを産んだら不幸の連鎖と思っているみたい』
「子どもがいるから老後は安心」と頼りすぎると、子ども世代に負担をかけてしまうことがあるようです。実際に義父母に依存されているママからは「精神的に限界」とのコメントが届きました。コメントをくれたママの子どもは、義父母のお世話で疲弊する母親の姿を見て育ったために、結婚願望がなくなってしまったのだそう。「親の老後の面倒を見るのは子どもの役目」と子どもに丸投げしてしまうと、家族を破綻に向かわせる可能性もありそうです。
「人は人、自分は自分」。人様の人生に口出しは無用で
『人のことにそんな風に口出しする人って嫌だよね。それこそ「人は人、自分は自分」ってものだし余計なお世話』
『これまんま言う人、そんなによくいるかな? 思っても口には出さない人がほとんどだと思っていた』
『自分より子どもが長生きするなんて保証ないしねぇ。子どもが近くに住むとも限らない、遠く離れていても金銭・精神的に支えてくれるとは限らない。独身の心配するなんて不必要だわ。「人の人生放っておけよ」って話』
「老後どうすんの? 寂しいよ。子どもいないのに誰を頼るの?」という質問について、ママたちからは「余計なお世話」「思っても口には出さない」「不必要」と厳しいコメントが寄せられました。
子どもがいても、老後を子どもに頼れる保証はないわけです。子どもに負担を強いることを良しとしない考え方もあるでしょう。「老後は子どもに世話になるかどうか」は、家庭の数だけ答えがあるものではないでしょうか。
人様の人生です。できる手助けもあるでしょうが、口出しは無用、と覚えておきたいですね。
文・しのむ 編集・千永美 イラスト・Ponko