突然わが子が不登校に!学校に行けなくなるのは珍しいこと?誰でも不登校になる可能性があるのでは?
子どもが突然身体の調子が悪い、学校に行きたくないと言い出したりすることがあるかもしれません。親としては「まさか自分の子が不登校に……」と思ってしまいますが、誰もがそうなる可能性があるのでしょう。あるママさんが、ママたちの意見交換の場であるママスタコミュニティにこんな投稿をしてくれました。
『新学期が始まったというのに、急に学校へ行けなくなった小6の娘。今まで頑張ってきた分の反動なのか、急に泣き出したりお腹が痛いと言ったりと情緒不安定になりました。学校には行きたい、行かないといけないという気持ちはあるけれど、身体が思うようについていかないようで、昨日の夜は自分の中で葛藤していたようです。でも逆にそれでスッキリしたのか、今朝はすぐに制服に着替えて学校へ行く準備をし、元気に登校することができました。今まで私は「不登校は子どもの甘えだ」という思いを持っていましたが、いざわが子が不登校になりかけたことで危機を感じました。今もまだ安心はできませんが、娘がとりあえず一歩を踏み出すことができてよかったです。誰もが不登校になる危険性を持ち合わせていることを痛感しました』
投稿者さんはお子さんが不登校になりかけたことがきっかけで、「不登校は誰もがなる可能性があること」だと思い始めたそうです。決して他人事ではない、そう考えているママたちもいるのでしょう。早速コメントが寄せられました。
わが子が突然不登校に。同じ経験をしたママたち
『いやー、本当にそう思うよ。うちも経験済み』
『ウチも中学に入った途端不登校になりましたよ。義務教育なので卒業はできたけれど、本当に急に! です。腹痛や頭痛など体に症状があらわれて、病院では心が悲鳴をあげていますと言われました。とても元気で誰とでも仲良くできるような子だったので余計に驚きました。高校も去年は週1のペースで休んでいましたが、落ち着いたのか今はちゃんと行っています。でもいつ戻ってしまうのか? と毎朝不安でいっぱいです』
わが子が何の前触れもなく突然不登校になってしまったというママたち。不登校はいつ誰がなってもおかしくないものだと痛感したようです。実際にわが子が不登校になったことで、ずいぶんと辛い思いをしたのでしょう。未だに「またあのときのように不登校になってしまうのでは?」と不安になることがあるようです。
不登校になってしまう理由は?
友達との関係にトラブルがあった
『女の子はいろいろな意味で怖い。ある程度グループができているから、クラス替えやちょっとしたきっかけで崩れちゃうよね』
『うちも他人事だと思っていたけれど、いきなり不登校になりました。女の子です。やはり人間関係なんだと思う。それとなく「休み時間は何していた?」と聞くと、前なら「友達と遊んで、こんなことが楽しくて」とニコニコしていたのに、今は「1人で図書室にいた、保健室で熱を計っていた」などと話します。無理に登校はさせられないけれど、勉強が遅れるし友達関係にもどんどん取り残されるし、親としてはどうすれば正解なのかわからない』
子どもが不登校になる理由の1つとしてママたちが考えているのは、友達関係のトラブルです。クラス替えなど環境が変わると友達関係が変化することもあり、それが不登校の引き金になることもあるようです。場合によっては仲間外れなどのいじめに近いこともあるのかもしれません。親としては嫌な友達のいる学校には行きたくないという子どもの気持ちも痛いほどわかるのですが、勉強もあります。そしてこのまま学校に行かない日が続くとかえって行きづらくなってしまうのではないかなど心配事は尽きないようです。
不登校になった理由がわからないというケースも少なくない
『きっかけは本人もわからないのか、言えないだけか。積み重なったものなのだろうか。悩ましいね』
『子どもの友だちにもいるけれど、いじめられているとか先生が嫌とか、勉強がわからないとかはっきりした理由がないのに行けないらしい。学校の前までは普通に行けるのに、門に入ろうとすると足が動かなくなるんだって。理由がないから親も何もしてあげられず、それも辛いと言っていた』
不登校になった理由がはっきりしている場合もあれば、本人さえもその理由がわからないというケースもあります。もしかしたら本人の中で、いろいろなことが積み重なり、理由そのものも複雑になっているのかもしれません。投稿者さんのお子さんも、理由がわからなかったケースのようです。
『そうなんです。うちの子の場合も不登校になった理由にはっきりとしたものはなく、ちょっとしたことがきっかけで行けなくなりました。理由がわかれば対処できることもあるかもしれないけれど、本人すら理由がわかっていないのでどうしようもないんだよね』
不登校になった決定的な理由がわからないので、どう対処していいのか親としても悩んでしまいますね。またお子さん自身も自分の中に明確な理由がないので、余計に悩んだり、すっきりしない気持ちのままでいたのではないでしょうか。
どうやって不登校を克服したの?
『うちは中学生だけど、半年間不登校になったよ。今月から行けるようになった。スパッと休ませたのがよかったのかな。今は別人みたいにイキイキして登校している。とはいえ、また行けなくなるんじゃないかという不安は消えないけれどね。本当にどの子にも不登校になる可能性があるんだなと痛感した』
『多感な時期で、心と体のバランスがうまく取れないのかなと思います。うちの子も行けない時期があり、子どものペースに合わせて遅刻や欠席をさせながら今に至ります』
お子さんが不登校を克服するために、思い切って学校を休ませたという手段をとったママもいます。学校に行くか行かないか迷いながら毎日過ごすのではなく、「行かなくていい、休もう!」と明確に決めて休ませたため、気持ちの整理がついたのか、今では楽しそうに学校に行っているのだそうです。また学校を休みたいと言うときは休ませてしまうなど子どもの意思を尊重しながら、学校に行くペースを調整をしていくことも大切なのかもしれません。
わが子がいつ不登校になるかはわからない。普段から不登校になることへの理解を示しておこう
『不登校はまだまだ理解者は少ないというのが正直な感想。「少数派の仲間入りだね。グレてやる、中卒でいいじゃん、進学なんてしなくてもいいじゃん」などと心ないことを言われました。皆は言わないでね』
わが子がある日突然学校に行けなくなってしまった……不登校はどの家庭でも起こり得ることなのでしょう。「まさかうちの子に限って」と考えるママは多いかもしれませんが、子どもの中でイライラや不安などが積み重なって、それが限界を超えてしまうという日がくるのかもしれません。もしわが子が不登校になってしまった場合には、潔く学校を休ませるなど、子どもの心に寄り添った対応が求められそうですね。
また、ある日わが子が不登校になっても不思議なことではないという気持ちを持つことも必要なのかもしれませんね。不登校になれば、心ないことを言ってくる人もいることでしょう。でももし「自分の子が……」と考えることができたら、不登校の子どもやその親が傷つくようなことは言えませんよね。「もしかしたら明日はわが子が」という危機感、そして不登校になることへの理解を親としては持っておくべきなのかもしれません。
文・こもも 編集・清見朱里 イラスト・なかやまねこ
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