育児が大変で2人目を考えられない?きょうだいがいてママが救われることとは
2人目の子どもをもつか迷っているママはいませんか。近年はひとりっ子の家庭が増えていますよね。厚生労働省の国民生活基礎調査でも、ひとりっ子家庭の増加が示されています。1986年当時は子どもをもつ世帯のうち、子ども1人の世帯が35.2%、2人が48.3%、3人以上が16.6%でした。しかし2007年には子ども1人の世帯が44.4%、2人が42.3%、3人以上が13.4%となり、初めて子ども1人の世帯が子ども2人の世帯を追い越しています。
理由については述べられていませんが、おそらく経済的に難しかったり頼れる人が近くにいなかったりすることも2人目を躊躇する理由の1つとなるのでしょう。確かに子どもが2人になれば手間も時間もかかってしまいます。1人目がまだ幼ければなおさらママ自身の気持ちに余裕がなく不安に思うかもしれません。
しかし1人目育児と2人目以降の育児には違いがあり、大変なことばかりではないようです。ママスタコミュニティに寄せられた声をご紹介します。
1人目の育児より2人目の育児は精神的に楽?
初めての子育てはママも手探りで精一杯になるのは当然のこと。何をどこまですればよいのか、1人目の子どもの成長とともにママも知っていくことになるのです。その点、2人目の場合は1人目の子育ての経験があるので、ママの精神的な不安が軽減されるのかもしれません。
『1人目産んで産後うつ状態になった。早めに受診して幸い早い段階で回復したから2人目を考えたけど、不安しかなかった。上の子はこだわり強くて精神的にしんどかったから余計に。2人目は3歳差で産んだけど、楽。自分の気持ちが楽。適当でいいんだー、と思って気持ちも行動も省エネで過ごすようになった。感情の起伏が穏やかになった。下の子がよく寝るからっていうのもあると思うけど』
『2人目産むと、何を適当にしてもいいのか分かるから楽しいと思えることが増えてくる。上の子のときもこんな気持ちで育ててあげられたらどんなに良かったかって毎日思う。1人目のときは何が真面目なのか適当なのか分からなかったけど、2人目は対応の選択肢があっていろいろ試したりして、失敗したらみんなで笑い、成功したらみんなを巻き込んで喜べている気がする。大変なのは今だけだよーって周りの言葉も、下の子になってから分かるようになってきて流せることもたくさんある。上の子が話し相手になってくれたりするのも大きいかも』
『2人目育児の適当加減を、昔の私に教えてあげたい。頑張りすぎていたわ』
まさにそうです。しかし1人目でママが一生懸命頑張っていたからこそ何をどこまで「適当」にしてよいのか、要領よく力を抜くポイントが分かるのかもしれませんね。
きょうだいで遊んでくれるようになるとぐっと楽になる!
年齢差にもよりますが、下の子が2~3歳になると上の子と上手に遊べるようになってくることが多いようです。ひとりっ子の場合は、どうしても1対1でママが子どもの相手をする時間が多くなりますよね。しかし、きょうだいがいると、子ども同士で遊ぶ時間が増えてくるので、ママは子どもにつきっきりで相手をする必要がなくなってくるようです。
『今まで1人に比べて散らかすのは2倍になるし騒がしいしと思っていたけど、楽さも知ったよ。散らかすけど2人で遊んでくれるからね。ストレス溜まったりしてなさそう。子ども1人だと相手する時間が多いだろうからキツいと思う』
『3歳と2歳の年子。年が近いからというのもあるだろうけど、2人で遊んでくれるから家の中で一緒に遊んであげなくてもいいからそれは楽すぎる』
『うちは2歳3ヶ月差の兄弟。大変なときもあったけど、楽しさもあるし、小さいときも兄弟で遊んでくれるから1人のときより家事しやすくなったよ。あと良い意味で育児が適当になれる。今は2人とも中学生でとても楽です』
もちろん、きょうだい喧嘩はつきもの。筆者の子どもたちもちょうど2歳差で、頻繁にきょうだい喧嘩をしています。しかし喧嘩以上に2人で遊ぶ時間が多くなったので、下の子が2歳になる頃からは、それはもう考えられないほど楽になりました。
上の子が下の子のお世話をしようとしてくれる
筆者の下の子が生まれたとき、上の子はちょうど2歳になったばかり。もはや記憶に残らないほど大変な毎日でした。上の子がせめて4歳くらいならもう少し楽だったのではないか、とも思います。ただ、きょうだいの年齢差が近いとしても、まだ幼い上の子なりに下の子のお世話をしようとしている姿を見かけると、何ともいえない嬉しい気持ちになりますよね。
『上の子が下の子の面倒みたりする。子どもだからちゃんとはできないけど、可愛がろうとしているところを見ていると微笑ましいよ。上の子が下の子に絵本を読んであげようとするんだけど、字も読めないのに絵を見ながら説明したりする。自分も「まあ、いいか」ってなるよね。片付けても、片付けても散らかるから諦めたりもする』
育児にイライラしていてもふと微笑ましい我が子たちの姿にスーッと心が和みますね。
2人目でようやく育児の楽しさを知ることもある
筆者の上の子はいわゆる手のかかる繊細なタイプ。筆者自身の心の余裕もなく、育児を楽しむというよりストレスの方が勝っていたと思います。しかし下の娘はよく寝てよく遊び、場に馴染みやすいタイプ。2人目ということで精神的な余裕もあったので、育児が大変というよりもただただかわいい、子育てが楽しいと思えるようになりました。ママスタコミュニティにも1人目の子育てに戸惑ったママからコメントが寄せられています。
『1人目がどうしても面倒をみられず、周りから育児放棄している、なんで産んだのか? と責められた。でも私はノイローゼになるくらい息子のことで悩んで、でも手に負えなくて周りに頼っていた。そんな状況で2人目産んだからかなりバッシング受けた。2人目は本当に可愛く感じて、いっぱいいっぱいにならなかった。なんで上の子だけ可愛いと思えないのだろうと辛かった。そんなとき上の子が自閉症と診断された。医師からは「この子を育てるのは誰が育てても大変だから」と言われた。2人目を産まなければ育児の楽しさを知ることもできなかったし、上の子を可愛いと思えるようになることもなかったと思う。何よりずっと自分はだめな母親だと思い続けないといけなかったと思う』
『上の子が多動気味でなんか育てにくかったから、よく寝る、急に走って行っちゃわない、外で親が見えなくなったら泣くってことが新鮮だった。2人目って余裕もあったからか、育児って本当は楽しいんだ~と思えた。まあ、反抗期あたりに2人目でちょっと苦労するのだけれども。上の子はこの春に希望の職に就いて家を出る。子育てって何がなんだか結局何が良いのかいつまでも分からないものだね』
1人目の育児で大変さしか見えなかったとしても、経験を積んだことで2人目では育児の楽しさや子どもたちそれぞれの個性や良さを再認識できるのかもしれません。子どもが増えればその分ママの負担が増えて不安に思ってしまうのは当然でしょう。しかしママはもう経験者です。頑張りすぎず上手に力を抜いて子育てを楽しむようにしたいですね。
文・ゆかりんご 編集・しらたまよ