仲良く遊んでいたと思ったらすぐケンカになってしまうきょうだい。ママはどう対処すればいい?
大人でも子どもでも、人が2人以上集まれば揉めごとが起こることもありますよね。家族ともなるとさらに揉めごとの起こる頻度がアップするのではないでしょうか? できるだけ穏便に、相手のことを思いやって……とは思うものの、あまりにも近すぎる存在となる”家族”ですから、揉めごとが起きないようにすることは難しい話なのかもしれません。
『小1の兄と年中の妹はめちゃくちゃ仲が悪い。一緒に遊ばなければいいのに、一緒に遊びだしたらすぐものの取り合いをして、叩かれただの取られただの、邪魔しただの意地悪しただのとケンカをしていちいち私に言ってくる。やったのやっていないだのケンカしまくり。常に見ているわけじゃないから、どう叱ればいいかわからなくてしんどい。なんでこんなに仲が悪いし、思いやりがないのか……』
今回ママスタコミュニティに投稿されたのは、お兄ちゃんと妹さんのケンカが絶えなくて困っているというママからのものでした。一緒に遊んでいたと思ったら、次の瞬間にはケンカが始まる。きょうだいがいるご家庭ではよくある光景ではないでしょうか。挙句の果てにはママまで巻き込んで、「自分は悪くない」、「相手が悪い」と言い合いになる泥仕合が始まるところまでワンセットというイメージですよね。ケンカするほど仲がいいともいいますが、はたしてどうなのでしょう?
「仲がいいからケンカをするのでは?」という声
『仲が悪いっていうのかな? 仲がいいからケンカをするんじゃないの? 兄弟(姉妹)なんてそんなもんだよね』
『うちは基本仲良しだけど、ケンカもするよ』
『うちの姉妹もそんな感じだよ。仲いいときは仲がいいのにね』
ケンカばかりする兄と妹に対し投稿者さんは、それほどまでにケンカをしてしまうぐらい仲が悪いのなら、いっそ別々にすごせばいいのにと考えているようです。しかしママたちからしてみると、「そんなものでは?」のひとことに尽きるのかもしれません。本当に仲が悪かったり、いがみあっていたりすると、一緒に遊ぶことすらしないですよね。その点投稿者さんのお子さんたちは、しょっちゅう一緒に遊んでいるとのことですので、ケンカが多いだけで仲が悪いわけではなさそうです。
きょうだいに限らず、子どものケンカは一時的なものかもしれない
『まだ二人とも子どもだからそんなもんよ。遊んでいるのかケンカをしているのかよくわからないけれど一緒にいる。「ケンカしている?」「私が介入するべき?」と悩んでるうちに笑い声が聞こえてくる。そんなもんよ』
ママたちからは子ども同士のケンカは一時的なもので、すぐに解決することも多いのではないかという声も寄せられました。頻繁にケンカをしていても、後腐れなく引きずっていないのであれば、ママは様子を見るだけでもいいかもしれません。さっきまでママがびっくりするほどの大ゲンカをしていたと思ったら、次の瞬間には楽しそうに笑いあっている……。このような光景も、言われてみればよくある光景かもしれませんね。
しょっちゅう起こるきょうだいゲンカ。ママはどう介入する?
『親がどう出るかで、将来子どもたち同士がどの程度仲よくできるかが決まることもあるよ』
きょうだいのケンカにママが巻き込まれてしまうこともよくあることですよね。そのなかで、ママたちがどのように子どものケンカを仲裁したり、介入したりすればいいのか。あらためて考えるとなかなか難しい問題にも感じます。
『ケンカになるんだからどちらかが悪いはず。私は中立な立場で話を聞き、ケンカをしないで済む環境作りもした』
『子どもはどちらが悪いって決めてもらいたがるけれど、「お母さんは全部見ていたわけじゃないから、どっちが悪いかなんて決められないよ」と、一旦突き放す』
上の子を立てるのか、下の子をかばうのか、徹底して中立の立場を貫くのか。どちらが本当のことを言っているのかを見極めたり、ケンカ両成敗とどちらにも注意をしたりするべきなのか……。選択肢の多さにめまいがしそうです。
一度に話を聞くのではなく、個別に対応する
『個別に違う部屋で話を聞いたらいいんだよ。まずは下の子から聞いて、次に上の子に話を聞く。最終的にはどちらが本当のことを話しているのかわからなくても上の子の肩をもつといいかも。「お兄ちゃんが叩いた!」「妹が邪魔したからだ!」だとしたら、下の子には「痛かったでしょ、叩かなくてもいいのにね。でも妹も邪魔をするのはいけないよ。遊んで欲しかったの?」という。上の子には「妹が邪魔ばっかりして来てイヤだよね。もう年中さんなのにまだ赤ちゃんみたいだね。叩きたくなる気持ちもわかる! お兄ちゃん、いつもお疲れ様。お母さんは感謝しているよ」って言って、最後に「叩かないでいられるといいなぁ」とボソッと伝える。上の子には、自分はお母さん側だと思わせるといいよ』
『別室で1人ずつ話を聞いてあげたら? なぜこうなったのか、どうしたらケンカにならなかったのか。自分には悪いところがなかったのかとか。「ケンカをしてイヤな気分になるなら、もう一緒に遊ばないほうがいいんじゃない?」とか、「一緒に遊びたいならどうしたらいい?」って問いかける』
筆者は過去に学童保育所の指導員をしていたのですが、そのとき先輩の指導員の人に、「ケンカは両成敗が原則だけれど、必ず個別に話を聞いてあげるように」と言われたことを思い出しました。一度に話を聞くと、さらにケンカを大きくしてしまう可能性もあるんですよね……。1人ずつ話を聞いてあげることで、適度にガス抜きができ、落ち着くお子さんもいました。個別でないと話せないこともありますので、兄弟・姉妹のケンカでも個別に話を聞いてあげることもオススメです。そこからどうするかは各ご家庭の判断に委ねられる部分もありますが、どちらかのお子さんが我慢するばかりの結果にならないよう、ママがうまくコントロールしてあげることも必要です。ただしお子さんの性格によって、どのように対処することが適切なのかを見極めないといけません。焦らずに試行錯誤していくことも必要かもしれませんね。
子どものケンカには介入しすぎないようにすることも必要
『あまり親は考えすぎないほうがいいよ』
『私は母親にはいつも2人まとめて怒られて育った(笑)。兄には下の子にはない知恵がある分、私のほうが理不尽な思いを沢山してきたと思うけどね。でも贔屓する母親じゃなかったから私もひねくれずに済んだし、今では普通に仲がいいよ。あまり深刻に受け止めずに頑張って!』
親の関わり方が、きょうだいの仲を悪くさせているのかと悩んでしまう気持ちはよくわかります。しかしあくまでも、ケンカは当事者にしかわからないことが多いものですよね。ですからママが自分の対処の仕方が悪かったと、落ち込んだり悩んだりする必要はないと思います。一度に話を聞くと収集がつかない可能性も高いので、個別に話を聞くだけでも大変さは軽減できるかもしれません。子どもたちもケンカをする、その理由を話す、解決策を考えるというプロセスを経て心の成長をしていくでしょう。毎回ママが巻き込まれてしまうのは大変かもしれませんが、子どもたちのためにもお互い頑張りましょう!
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ
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