きっかけは一枚の写真。息子の通う幼稚園の先生と付き合っていた僕
※この漫画は知人の話を元に作成しています。
僕はフリーのカメラマン。
今日は年中の息子の運動会! 張り切って我が子を撮影。
横の担任の先生もフレームインして撮影。かわいいからついつい撮ってしまった…。
後日、その”ついつい撮ってしまった先生の写真”を
“ついつい丁寧に加工修正して仕上げてしまった”ので、本人に渡すことにした。
……すると思った以上に喜んでもらえた。
「ありがとうございます!運動会の時カメラ持ってる姿もさまになっていて目立ってましたよ。さすがプロですね」
『あれ…?これは…もしかしたらまんざらじゃないかも?』
「うちのスタジオ来てみる?まだ他にもたくさん撮ったからさ」
“ついつい誘って”しまった…。
先生はその後、本当に個人スタジオ(ママはこない)に来てくれて、2人きりで写真や加工技術を見てもらった。
そして、それをきっかけに段々と仲良くなり、付き合うことに……。
朝、園のお迎えバスが僕の家のルートの時は先生から事前に「今日行くよ」とメールが入るようになった。
そういう日は「今日は俺が連れて行くよ」と”いいパパのフリ”をして停留所まで行くようにした。
先生は保護者が連れてくる未就学児に、僕は我が子に手を振る体で、
見つめ合いながら手を振り合う。そんな些細なやりとり。
でもそれは僕の日々の楽しみでもあった。
その後……。
息子の卒園とともに先生とは自然消滅。
数年経ったある日のこと。
先生からハガキが届いた。
「結婚しました」
「そうか……結婚したんだ」
(後から知ったのだけど、どうやら他のご家庭には先生からハガキは届いてなかったらしい)
ここまでが僕の淡い恋の思い出話……。
「掃除してたらハガキ出てきて、ついつい思い出しちゃったよ〜! いいでしょ〜切なくて〜! ね〜?」
幼稚園の先生との浮気のどこがいいのか……しかもハガキ捨ててないんかい! というツッコミはぐっと飲み込んで
「普通、数年前に担任した園児の家にわざわざ報告ハガキは送りませんよね……奥さんおかしいと思ったんじゃないですか?」
「気付かれてないと思う〜。ほんといい思い出だった〜!」
確信をついた質問をしたつもりが、浮気パパの返答は呑気なものでした。
これは懲りてないな……今も浮気中だったりして……。
知人との世間話で突然出てきた浮気の思い出。ドン引きしつつも、人の家のことには口を出さないでおこうと思いました。