ふたたび、笑顔で会える日まで……【前編】 #いま自分にできることを
私は医療関係の仕事に就き、7歳、5歳、2歳の子どもを育てるワーキングマザーです。新型コロナウイルスの影響で3月から学校は休校になりましたが、主人も医療従事者のため、在宅で子どもを見守ることもままならず、学童、保育園に子どもを預けて必死で働いてきました。しかし感染病の勢いが日に日に増加しつつある日、主人が意を決したように口を開きました。
子どもたちと別れ、ひとり帰りの車に乗り込みましたが、なかなかアクセルを踏むことができません。一気に静まり返った車の運転席に座りながら、子どもたちの不安そうな顔が浮かんで離れませんでした。
この医療がひっ迫しているいま抜け出すわけにはいかないし、なにより新型コロナウイルス以外の病気で苦しんでる患者さんだってたくさんいる。だから私にいまできることは、ひとりでも多くの患者さんのチカラになれるように、この事態の終息に全力を尽くすことなんだ……。
涙をぬぐって、顔をあげ、私はアクセルを踏みました――――。
大丈夫、ママは絶対に笑顔で迎えに行くから。それまで待っていてね。
つづく
※この漫画はママスタコミュニティに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。
脚本・渡辺多絵 作画・イチエ
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