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親任せになりがちな休校中の家庭学習。親の関わりで学力の差がつくのがツライ!

pixta_36091397_M新型コロナウイルスの感染拡大によって、学校の休校や幼稚園・保育園などの休園が相次いでいます。休みが長引くほどに気になるのが子どもたちの学習の遅れや生活リズムの乱れですよね。ママスタコミュニティにも子どもの勉強について不安を訴える声が集まりました。

『休校から約1ヶ月、お子さんは休校当初と変わらず家庭学習が進んでいますか? うちは新小3、だんだんリズムが乱れてきた……。皆さんのお子さんは毎日どのくらい勉強してるの? 学年も教えて下さい』

休校中、勉強しない子どもに悩むママたち

実は我が家にも投稿者さんと同じ新小3の子どもがいますが、休校当初に比べ、勉強時間は1/3から1/4ほどに激減しています。日によっては、まったく勉強をしない日も……。それでも学校から出された宿題やEラーニングはほどほどにこなしていますが、同じような家庭もあるようです。

『新小2の子どもがいます。な~んにもしていません。登校日とかに小出しに出される学校の宿題も速攻で終わらせるから、ゴロゴロしています』

『新小4です。最初は2時間ぐらい勉強してたけど、今はこっちが声かけないとしない。それでも少しだけ。春休みはとくに宿題もなく自習のみだから気が緩んでます』

『宿題は嫌々ながらやるけど変な時間に寝て起きてずっとゲームや漫画 私も没収しました。言っても聞かないです』

工夫しながらも学習習慣をキープしているママも多数!

「うちだけじゃない……」とほっとするママは筆者だけではないはず! ですがママのやる気の違いなのか、子どもの勉強に対するモチベーションの違いなのか、きちんと家庭学習が進んでいるという声もたくさんありました。

『4月から4年生。学校の宿題は終わって、自主学習ノートも5冊目に入ったよ。自分で6年生の問題も解いたり調べたりしています』

『新小2です。朝6時に起床7時から私と散歩して8時から12時まで休憩挟みながら算数、国語のドリルやプリントしています。午後は大好きな工作や習い事の練習したりよく頑張ってるなぁと思う!』

なかには学校と同じようにタイムスケジュールを作り、タイマーを使って時間管理を徹底しているママも。こんな投稿を見るとますます焦りますが、休校中の勉強は子どもだけに任せるのではなく、親の関わりなしにはなかなかうまくいかないものかもしれません。我が家の場合ですが、4月以降の宿題には新しい学年の予習や図工の作品作りなども含まれており、子ども1人でこなすのは難しいものが多いと感じています。我が家は旦那が出社必須の業界なうえに私はフルタイム在宅勤務中。パソコンに向かう傍らで「ほら、次は算数やって!」などと復習のプリントをやらせるので精一杯な毎日を送っています。

家庭学習で学んだ範囲は学校ではやらない!?

筆者は在宅勤務になったとはいえ、変わらず成果を求められる業務の上に、子どもの家庭学習の面倒もなかなか見られずの状態。子どもに心苦しい気持ちを抱いていたところ、さらに追い打ちをかけるできごとが……。それは、4月10日付で文部科学省から教育委員会にあてた通知の内容でした。そこには下記のように記されています。

『児童生徒の学習状況及び成果を確認した結果、十分な学習内容の定着が見られ、再度指導する必要がないものと学校長が判断したときには、学校の再開後等に、当該内容を再度学校における対面指導で取り扱わないこととすることができる』

『指導計画等を踏まえながら家庭学習を課し、教師がその学習状況や成果を確認し、学校における学習評価に反映することができる』

つまり一定の定着が見られれば家庭学習で学んだ範囲は学校で再度指導する必要はないこと、家庭学習の内容を評価の対象にすることなど、休校中の家庭学習が学校再開後にもかなり重視される内容が書かれていました。文部科学省や学校にとっては休校が長引いていることで、学習指導要領で定められた範囲が終わらないという事情があるのでしょう。しかし保護者が医療従事者や公務員、インフラ・物流・スーパーなど、現在も出勤が必要な仕事をしている家庭も多くあります。こうした家庭の場合子どもが休校だからといって、親が積極的に家庭学習のサポートに入るのは難しいはず。筆者の身内にも医療従事者がいますが、いつも以上に忙しく子どもに留守番をさせることも増えており、衣食住を整えるのに精いっぱいの状態です。一生懸命働いているのに、そのしわ寄せが子どもの学習格差になるなんて……。

オンライン教材が役に立たない!?

一方で家庭学習の格差を解消するために、政府が進めているのがオンライン学習です。我が子は東京都内の公立小学校に通っていますが、休校になってすぐに小学校からオンライン教材のIDとパスワードが配布されました。ところが、当初予想されてないほどにアクセスが集中したためか、画面が固まってしまったり反応しなかったりと使い物にならない状態で、画面が止まるたびに子どもに「ねぇ、止まっちゃった!」と声をかけられてうんざり……。結局はプリントやドリルを解くしか家庭学習の方法はありません。あくまでオンライン教材は補助的な役割で、授業の代わりになることを想定していなかったのでしょう。周囲のママに聞くと、そもそも家庭でできるオンライン教材がまだ整備されていない小学校もあるようです。

急ピッチで進むオンライン学習の整備に期待

家庭学習を評価したり予習範囲を学んだものとするという文部科学省の通知は、先生方の負担を軽減するねらいもあるようです。たしかに1ヶ月以上の学習の遅れを取り戻すのは、先生にとっても負担でしょう。文部科学省の「緊急経済対策パッケージ」でも、本来は令和5年度に予定していた1人1台の端末支給や貧困家庭などへのモバイルルーターの支給も進められるとのことです。環境が整うのには時間がかかりそうですが、オンライン授業が実現すれば学校再開後の先生方の負担も減るはず。今回の休校では親が医療従事者や社会的なインフラを担っているほど、学習の機会が奪われやすいとも感じます。子どもたちが等しく学ぶ機会を得られるように、早急に学習環境が整えられることを願います。

参考:文部科学省「文部科学省 緊急経済対策パッケージ」
※2020年4月10日時点の情報を元に作成しています。

文・犬山柴子 編集・Natsu

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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