感染拡大中の今アウトドアに出たいと思う家族へ。知ってほしい5つの提言
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2020年4月現在は「換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に、集団で集まることを避ける」ようにと国や自治体から求められていますね。すっかりおなじみになってしまった”3密”というものです。「緊急事態宣言」が出された埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県以外の地域に住む人たちの緊張感も増しているのではないでしょうか?
外出自粛や”3密”を避けることが求められる中、29のアウトドアブランドが参画する「一般財団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン(以下:CAJ)」が、今アウトドアに出たいと思っている人々に向けたガイドラインを提唱しました。
「家にいて」と言われれば言われるほど、外に出たくなる?
「緊急事態宣言」中の7都府県を中心に、2020年4月14日時点では多くの小中学校で休校措置がとられています。”家で過ごそう”が多くの人たちの合言葉となっていますね。一方で移動の制限や自宅待機などの閉鎖的な状況が続くほど、少しでも戸外に出て新鮮な空気を吸いたくなる……、という気持ちになる人もいるかもしれません。とくに元気いっぱいの子どもたちを育てているママであれば、共感できる部分もあるのではないでしょうか?
キャンプ場などに集うひとたちが増えた現状を重く見たのが、CAJ、「ザ・ノース・フェイス」「パタゴニア」「キーン」といった、ママたちにもおなじみのアウトドアブランドが参画する組織です。本来なら日本のアウトドアフィールドの自然環境保護活動をサポートする組織ですが、その産業基盤はすべてのアウトドアユーザーが健康で自然を楽しめること。そして外出自粛や”3密”を避けることが求められる今、もっとも重要なのは、自分自身とまわりの人々の健康を守ることと考えたCAJは、これ以上感染を拡大させないことを願い、屋外に出るときのガイドラインを発表しました。
屋外に出るならできるだけ近所。近場にも小さな自然はある!
5つのメッセージから成る、ガイドライン。概要からご紹介していきます。
【新型コロナウイルス感染症が拡大する今 野外に出るときに 5つのガイドライン】
1.まわりの人々の健康と安全をおびやかさない
ウイルスの感染拡大を阻止するための最良の選択は、不要な外出をしないことです。
2.戸外に出るときは、他者との安全な距離を保つ
電車やバスなど公共交通機関での移動や、混雑が予想される施設などの利用は避けましょう。大人数やグループでの行動はしないように。
3.家の近くにある自然を楽しもう
遠方へ行くほど、ほかの地域に感染を広めてしまう可能性があります。今はできるだけ近所で過ごしましょう。戸外に出ることの心身のメリットは、身近な自然に触れるだけでも十分にあることが科学的にわかってきているそうです。
4.ケガや病気をしないよう、慎重に行動しよう
感染者が拡大している現在は、各地の医療機関がかなりひっ迫した状況にあります。病院で診てもらう必要があるほどのケガをすることがないよう、今はリスクのあるアクティビティや身体的に負担のかかる挑戦的な行動を慎みましょう。
5.休業、休園、閉鎖、中止をリスペクトしよう
公園やキャンプ場などが休園、休業、閉鎖されているのは、ユーザーの安全と健康を守るためです。オープンしている場所に行く場合も、フィールドの保全管理や巡回メンテナンスに負担をかけないよう、ゴミはすべて持ち帰ること。トイレも家で済ませてから出かけましょう。
今できることを考えよう。幸せな日常を取り戻すために
アウトドアを思い切り満喫できる幸せな日常を取り戻すために、今ひとりひとりができることは何があるのか。よく考えて、できるかぎりの予防的なアプローチを取りましょう。
文・鈴木麻子 編集・しのむ