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「ハーネスは可愛そう……」世間の心無い言葉に傷付いても、使い続けなきゃいけなかったワケ

娘が2歳3ヶ月頃、ハーネス付きリュックを買いました。
ベビーカーに乗らなくなりしっかり歩くようになったものの、私には様々な不安要素があったからです。

子ども用ハーネスは、世間では賛否両論で「紐でつなぐなんてかわいそう」など非難されることもしばしば。

私自身もじろじろと見られたことはありますが、子どもの命にはかえられません。
2歳くらいでも娘の力は強く、大人の手から自分の手をするっと外して走っていってしまいます。どんなに気をつけていても、子どもに言い聞かせても外に出てしまったり、癇癪を起こしてしまったときは車道に飛び出そうとしてしまうことすらありました。子ども用ハーネスは娘にとっての命綱だったんです。

声をかけてきてくれたママは、ハーネスをしている子どもを「犬みたい」と言われたそうです。しかしそれでも、子どもと一緒にお出かけするために使っていたのだそう。

私自身も約1メートルほどの紐ですが、どれだけ救われたことか……。

現在、娘は子ども用ハーネスを卒業しましたが、今でも「発明した人はすごい!」と思っているほどです。
最近は便利な育児グッズが次々と販売されるようになりました。便利になっていけば、精神的にも余裕を持つことができます。
しかしまだまだ育児の中には、賛否両論があるものもあります。

子どもも親も安全に笑って楽しく過ごしていたい。そのためには便利さと安心は必要不可欠だと思います。決して楽をしているわけじゃない……子どもの安全にはかえられない。

これからももっと便利なものが増えていてほしいなと願っています。

文、イラスト・猫田カヨ

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