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「性教育=セックス」ではない!?現代の性教育の「3つの役割」とは

子どもへの「性教育」についていつ、何から始めるか考えていますか? 「性教育」という言葉を聞くと、なぜかいやらしいことのように考えられることが多く、腫れ物を触るように扱われがちです。子どもの成長過程において避けて通れない「性教育」にも関らず、悩むママたちが多いのが現状です。
「性教育ってどうしたらいいの?」という悩むママたちのために、『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』の著書を持つ性教育アドバイザーで元泌尿器科看護師である、のじまなみさんにお話を伺いました。
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性教育の「3つの役割」

【性教育1】性教育の3つの役割
――のじまさんが考える性教育とはどのような教育ですか?
性教育とは大きく分けて3つあります。
1.自分のことが好きになる教育
2.命の教育(受け継がれていくバトンの教育)
3.身を守るため・防犯のための性教育

生きるうえで子ども達に必要な教育が性教育で、これらは性教育でしか学べない教育です。

――「自分のことが好きになる教育」とはどういう意味でしょうか?
性教育の基本は「自分のことを好きになり、自分のことを大事にできること」です。なぜなら自分を大切に思えないと「誰かを労る気持ち」や「思いやる気持ち」が育めません。自分を認め、相手との違いを知らないと性教育はできないんですよ。これを学べるのは性教育だけで、他の科目では教えてくれないものですよね。

――「命の教育」とはセックスの話だと思ってしまいます。
たしかにセックスの話を抜きに性は語れません。しかし大人が性教育をいやらしいことのように考える理由は「性=性産業」の話と思ってしまうからではないでしょうか。性教育は科学であって、セックスは命を生み出す手段です。ここは科学としてフラットに子どもたちにも伝えましょう。そして性教育では「子どもを作る方法」だけでなく妊娠・出産や子どもを育てることの責任についても話していく必要があります。

そして最後に「身を守るため・防犯ため」の性教育とは、性犯罪に「遭わない」そして性犯罪を「起こさない」大人になるために何が良くて、何がいけないかをきちんと教えていくことです。

現実とは違う性の情報で、子どもたちに伝わっている

――現在、性教育の3つの役割は子どもたちに伝わっているのでしょうか?
私たち親世代が子どものころは、性の情報を手に入れることはとても難しかったですよね。インターネットもなければスマートフォンもない。しかし現代の子どもたちは、私たちの比じゃないぐらいの情報をネットなどでいとも簡単に手にしてしまう環境があります。
たとえば、アニメを見ていたはずの動画から急に始まる卑猥な動画などで、性の情報にいとも簡単に触れてしまいます。性の情報に触れさせないようにすることのほうが困難です。

――性の情報に触れてしまったときの懸念点はどういったところでしょうか?
ネットなどに公開されている性の情報は、過激で偏ったアダルトモノである可能性も大いにあるでしょう。子どもが初めて見聞きする性の情報が過激で偏ったものだと子どもたちはその動画が正解、本物だと勘違いしてしまいます。誰も「それは現実とは違うことだよ」と教えてくれないし、良いことか悪いことかのジャッジをしてくれる人もいません。ですが、現代の学校の性教育ではこれらは教えてくれません。このような現状では、誰かが正しい性知識を教えなくてはいけないのです。ですので、家庭で伝えられると一番いいと考えています。

学校の性教育では足りない?子どもたちを守るためにママにできること
――学校の授業だけでは「性教育」は足りていない現状があるのですね。
そうですね。多くの小学校では4年生になると性教育が始まります。その内容は生理や精通(射精)が始まることを簡潔に説明し、あいだを飛ばし出産まで話は進んでしまいます。途中の過程が省かれた性教育の内容に違和感を覚えるのは大人だけでなく子どもたちも同様です。だからこそ子どもたちは過程の部分を自分の解釈やインターネット上の偏った性情報で捉えてしまうんです。

――足りない部分はママが埋めていったほうがいいのでしょうか。
そのとおりです。学校の教育だけでも、女子は胸が膨らみ、生理が来ることや男子は精通が来ることはわかります。しかし避妊や出産に至るまでの話もなければ、性犯罪から自分の身を守る方法や、自分が加害者にならないための教育はしてくれません。だからこそ、必要になるのは家庭での性教育だと考えています。

子どもの成長過程において避けて通れない「性教育」。次回からは具体的な性教育について、ご紹介していきます。
取材・編集部 文・櫻宮ヨウ

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『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』 ■著者:のじま なみ ■出版社:辰巳出版 ■価格:1,512円

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