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譲ることに慣れてしまった長女 「競う」ことにチャレンジしてほしい母ゴコロ


一度目は褒めてあげたものの、この長女が「やりたいものを貫けない」はこの後も続くことになります……。

音楽発表会の楽器決めでも、最初は「鍵盤ハーモニカがやりたい!」と言っていた長女。しかし……

ママ:「なんの楽器になったのー?」

長女:「まだ決まってないけど……ハーモニカにしようと思って……」

ママ:「あれ? 鍵盤ハーモニカは? ダメだったの?」

長女:「ううん……。鍵盤ハーモニカは人気でね、誰か他の楽器にうつってくれる人、いませんか? って聞かれて……」

ママ:「また自分からうつったの?」

長女:「うーん……まだ決めてないけど……。だって、すごいたくさん人がいたし、みんなやりたいみたいだから……」

また自分から諦めようとしている長女を見て、もどかしい気持ちになってしまう私。そんなとき、ふと長女の育った環境を思い返してしまいました。

自分を抑えて我慢ができる長女に申し訳なさが募ると同時に、でもこのままじゃダメだ……と思った私は、長女にゆっくりと話しはじめます。

ママ:「長女は本当にハーモニカがやりたいの?」

長女:「ううん……。鍵盤ハーモニカがやりたいけど、皆やりたいし……」

そして鍵盤ハーモニカに立候補した長女。ピアノを習っていないので、もちろん落選でしたが(笑)。鍵盤ハーモニカではなくても、ハーモニカの練習をする娘は清々しい顔をしていたように感じます。

これから彼女の人生の中で何度とも訪れるであろう「競争」。きっとその都度、周りに委縮して戦いを避けてしまうかもしれません。でも最初からあきらめないで、何事もチャレンジ! 次は頑張ろうね。

それと同時に、何でも「お姉ちゃんだから」と妹に譲らせていた自身の子育てについても見直さなくてはいけないな……と思った出来事でした。

「欲しいものは欲しい!」と胸を張って言い切る強さも大切ですね。

 

脚本・渡辺多絵 イラスト・水戸さゆこ

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