2019/02/21

インフルエンザにかかった子ども。熱が下がったら外出はあり？再確認しておきたいインフルエンザの基礎知識

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『インフルエンザ中に熱が下がったら外出しますか？』

インフルエンザが猛威を振るうシーズンになると、よく耳にするこの疑問。一定の期間は保育所や幼稚園、学校や仕事をお休みするように、医療機関から説明を受けていることでしょう。しかし早々に子どもの熱が下がり元気になると、「もしかして外出していいのかな……」と考えてしまうママもいるようです。

『小1の子どもがインフルエンザを発症し、今週いっぱい学校を休むことになりました。しかし予防接種をしていたせいかすでに熱もなく元気です。それでも外出禁止なのでしょうか？　インフルエンザ中は目を離してはいけないと言われていますので、私が買い物などちょとした用がある場合は連れて出るのは良いですか？』

基本的には医療機関で説明を受けたとおり、一定の期間、学校を休ませたり外出をしないようにしたりしているママは多いと思います。しかし、子どもが余りにも元気だと医療機関の説明どおりでいいのか悩んでしまう可能性はあるかもしれません。そこで今回は、インフルエンザに関する基礎知識について、ママたちの意見を交えながらご紹介してみましょう。

インフルエンザが陽性の場合の、外出・出席停止の基礎知識

『熱がないからって外出したらだめだよ。保菌しているから』

『予防接種をしたから熱が下がりやすいわけではないよ。熱が下がっても保菌者だから外出させないで』

厚生労働省のインフルエンザ発症時の外出に関するガイドラインには、「インフルエンザが発症する前日から、発症後3～7日間は鼻や喉からウイルスが排出される」と記されています。つまり、この期間中はできるだけ外出を控えることが望ましいと考えられているのです。排出されるウイルスの量は、解熱とともに減少していきます。ですが、熱が下がってもウイルスの排出は継続されます。ウイルスが排出される期間には個人差があると言われていますので、一概に熱が下がったからといって外出してよいということにはならないようです。

学校は何日間休むことになるのか

昭和33年に法律第56号として定められた「学校保健安全法」に基づき、インフルエンザが陽性と出た場合は「出席停止期間」が設けられます。原則は「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日（幼児にあっては、3日）を経過するまで」です。ただし、病状によってはこの限りではありません。学校医やその他の医療機関の医師が感染の恐れがないと認めた場合は、決められている日数より早く出席停止が解除されます。

参考：厚生労働省｜インフルエンザQ&A「Q17：インフルエンザにかかったら、どのくらいの期間外出を控えればよいのでしょうか？」

インフルエンザワクチンの予防接種に関する基礎知識

『予防接種をしたから熱もすでになくって本気で言っているのかしら』

『予防接種のこわいところだよね。症状が軽いからインフルだと気付かずウイルスを撒き散らす人がこわすぎる』

投稿者さん自身も、お子さんがインフルエンザワクチンの予防接種を受けているので、早めに熱が下がったのかもしれないということを書かれていました。それでは気になるインフルエンザワクチンの効果や有効性についても確認してみましょう。

インフルエンザワクチンの効果と有効性

『予防接種はあくまで重症化を防ぐもの。予防接種＝ならないと思っている人まだいるよね』

厚生労働省のインフルエンザワクチンに関する効果と有効性に関する見解は、インフルエンザの発病のリスクを軽減する、発病後の重症化や死亡を予防することに関し、一定の効果があるとしています。

インフルエンザワクチンを接種したからと言って、必ずしもインフルエンザを発症しないということではないようです。ですが数値で見ると、ワクチンを接種した人がインフルエンザを発症するリスクは、ワクチンを接種していない人と比べて60%減少しています。インフルエンザワクチンの予防接種を受けるか受けないかを判断するひとつの指針となりそうですね。