子どもが通う公立中学校が、想像以上に問題だらけ。子どものためにも転校するべき?
何ごとにおいても、蓋を開けてみないと分からないことは多いものです。もしそれが、子どもが通う学校のことだったらどうしますか?
『評判が悪い中学校なのは聞いておりましたが想像以上で、被害届レベルのことが起きたり、子どもも次から次にトラブルやクラス内論争に巻き込まれ、めんどくさい女子にターゲットにされ、部活でもいろいろあり精神的に不安定で私も疲れ切ってしまいました』
中学1年生のお子さんを持つ投稿者さんは、子どもの通う中学校の実態を目の当たりにし、これからどうしたらいいかと悩んでいます。転校してしまえば済む話かもしれませんが、現実はそう簡単にはいかず……。転校するにしてもしないにしても、リスクを伴う可能性のある選択。子どもの苦しみをなんとかしてあげたい投稿者さんの悩みは、決して他人事ではありません。
問題の多い中学校から抜け出したい
『私たち親子が忍耐強くうまく適応できればと思いますが、あまりにも常識外れでトラブルも多発し、親子共々疲れてしまいました』
後の祭りですが、入学する前に分かっていれば……。投稿者さんは、できればここから抜け出したいと考えています。お子さん自身はこのようなツラい状況でも、毎日休まずに学校へ行き、部活動などにも参加し、健気に頑張っているそうです。それがママからすれば余計に見ていてツラいのかもしれません。
親が子どもにしてあげられる選択
下のお子さんもまもなく中学生になるということで、動くなら今かと考えている投稿者さん。このような環境の中、子どものために親ができることにはどのようなものがあるのでしょう。
転校する
『転校させるよ』
入学前に中学校の現状を分かっていたのなら、そのとき対応できたのかもしれませんが、そうもいかない問題が現実にはたくさんあります。しかし投稿者さんの話を聞いたママスタコミュニティにいるママたちは「転校」という選択肢を提案しました。
『子どもも転校することに同意していて、家も賃貸なら引っ越す』
『持ち家だとしても売ることも考える』
『持ち家は人に貸して、自分たちは賃貸物件を借り、住民票を移して転校する』
公立学校から別の公立学校への転校となると、一番にあがるのは「住居」の問題です。公立学校の場合、住んでいるエリアごとに通える学校が市区町村で定められているケースが多いので、別の公立学校へ転校させたい場合は、引っ越しをして住民票を移すことが必要となるかもしれません。
別の公立学校への転校で、引っ越しとなると賃貸の場合は持ち家よりは身動きがとりやすいかもしれませんが、そうは言っても引っ越しが容易でない可能性もあります。持ち家の場合は、今住んでいる家をどうするかという問題に頭を抱えることでしょう。貸すのか売るのかを決めるだけでも一苦労かもしれませんね。それでも、ママたちは子どもを少しでも良い環境に置いてあげたいと思い行動を起こすのでしょう。
『荒れている中学があってそこに行かせるのが嫌という方は、私立に行ったり越境で他の中学に通わせてます。うちの市内ではいじめや部活などを理由に越境できます』
越境通学とは「区域外就学」などと呼ばれ、別の学校へ就学したい理由が教育委員会などに認められれば、転居することなく、指定エリア外の公立学校へ通うことができる制度です。荒れているという理由で許可されるかはわかりませんが、越境通学ができれば転居しなくても大丈夫という可能性が出てきますので、一度越境ができるかどうか相談してみてもいいでしょう。
私立中学校への編入
私立中学校への編入が可能であれば越境通学と同じで転居しなくてもいい可能性が出てきます。ですがそれもなかなか一筋縄ではいかない場合もあるようです。
『うちの地域、私立の転入は規定外だから引っ越すしかないかなぁと思ってる』
同じように、子どもの通う中学校の問題に頭を悩ませているママからはこのような意見があがりました。まずは自宅から通える圏内の私立中学校への編入がどうなっているのかを確認する必要がありそうですね。その上で、学力などに問題がなければ私立中学校の編入試験に挑戦するのもひとつの選択肢です。
環境を変えることは悪いことではないけれど……
『転校先でトラブルなく過ごせますか?』
現状があまりにもひどい状況であれば、現在の環境から抜け出すのは選択肢のひとつです。もちろん、転校するかしないかの決定にはお子さん自身の意志も必要になりますが、転校することでよい未来への道を歩み出せる可能性があるからです。ですが、転校することだけが最善の策ではないということもありそうです。問題がある学校から転校したけれど、転校先でもっとひどい状況に置かれたママのひとこと。とても重く、いろいろと考えさせられます。「本人が強くなること」、それが一番なのかもしれませんが……難しい問題です。
主役は子ども自身。話し合って結論を導き出そう
問題の多い学校から子どもを守ろうと、親が「転校」を考え始めることもあるかもしれません。でもお子さんの本音はどうなのでしょう。まずはお子さんの本音を知るために、話し合ってみてはいかがですか? 中学生ぐらいのお子さんは多感な時期ですので、そう簡単に親子双方が納得のいく結論に達しないかもしれません。しかし語り合った時間は決して無駄にはならないと思います。無理や我慢を美徳とするのではなく、子どもの意志も尊重しつつ良い結論を導き出せるといいですね。
文・櫻宮ヨウ 編集・Natsu
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