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2回目の妊娠で空に帰ってしまった赤ちゃんの忘れ物

私が結婚したのは24歳のとき。結婚後すぐ妊活を始めたものの、自然妊娠は難しい体質で長男を妊娠出産したのは26歳のときでした。

長男が2歳になる年、「1人恵まれただけでも十分だよね」と夫婦で考えていましたが、同居の義父がひとりっ子で苦労しているのを間近で見ているので「兄弟は作ってあげたいな」と考え始めた頃、まさかの自然妊娠。奇跡だと思いました。

2人目の妊娠判明後、つわりで体調を崩しつつも「お腹の中で新しい命が育っている」と思うと愛おしく、十月十日後に家族が増えた未来をイメージしながら頑張れたのでした。 しかし……。

※稽留流産……出血や腹痛などの流産の徴候はありませんが、超音波検査で発育が停止していると診断される流産のことです。

小さな命はお腹の中で消えてしまったのでした。病院からの帰り道中の記憶はありません。手術が終わっても空っぽになったお腹を抱えて1ヶ月ほど夜な夜な泣き続けました。

長男の寝顔を見ながら「この子を授かっただけでもありがたいのに贅沢だったのかな」「2人の親になるのは早かったのかな」と思ったりもしましたが、でも諦めきれませんでした。「やっぱりもう1人兄弟を作ってあげたい」「きっと赤ちゃんは忘れ物をして空に帰っちゃったんだよね」「また戻ってきてね」と心を切り替え再び不妊治療を始めました。

流産から1年後。念願の3回目の妊娠。最初の検診でのエコーではとても緊張していたのを覚えています。そして先生から驚きの言葉が。

その後順調に経過し、はち切れそうな大きなお腹を抱え妊娠9ヶ月で切迫早産で入院、33週目で陣痛が来て緊急帝王切開。

現在3歳の長男と4ヶ月の双子(次男三男)とドタバタ育児に家族巻き込んで奮闘中です。

妊娠・出産は奇跡と驚きの連続。子育てをしながら、心からそう思っています。

 

エピソード・ながこさん(公募) イラスト・むらみ

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