子どもがいてもお酒を楽しみたい!”子連れ居酒屋”の賛否を調査
忘年会シーズン、真っ盛り。とはいえ子どもがいると、飲み会も独身のころのようにはいきませんよね。いっそ子連れで忘年会というのも楽しそうですが、居酒屋に子どもを連れて行くこと自体に抵抗があるママもいるかも?
子育て世代の居酒屋事情に関する、とある調査結果が発表されました。子どもを連れて居酒屋に行くのはアリだと思いますか? それともナシですか?
ふだんからお酒を飲む子育て中のママは、4人にひとり
調査結果を公開したのは「カラダノート」。妊娠・育児中のママ向けに、ツールアプリなどを展開している会社です。
対象となった子育て中のママたちにまず聞いたのが、「ふだんお酒を飲みますか?」という質問です。「飲む」と回答した人は、全体の23%。そもそもお酒が飲めない、苦手というママもいるでしょうし、妊娠中・授乳中は赤ちゃんのためにも禁酒が奨励されています。それらをひっくるめて考えると、まずまず納得のいく割合ではないでしょうか?
さらにその「飲む」と回答した中から、週に3日以上飲んでいるママは4割弱という結果。お酒好きなママがけっこう多いな、という印象ですね。
では、どこで飲んでいるのかといえば……子育て中であれば当然かと思いますが、その多くは自宅のよう。居酒屋に月1回以上出かけているママは、そのうちの29%でした。週1回の頻度で行くというママも2.7%と少数派ながらいたそうです。お酒好きなママであっても、大多数は「居酒屋に行くのは、ちょっと特別なとき」と考えているようですね。
設備が整っているし、メニューも充実。居酒屋の魅力は多いけれど?
最近はファミレスでもお酒が充実している店舗が増えたので、子連れで飲みに行くのなら居酒屋でなくてもファミレスでこと足りることもあるでしょう。とはいえ居酒屋にはほかの飲食店にはない、子連れママにうれしい魅力がじつはあるのです。
まずは「食べたいもの、飲みたいものがある」。「居酒屋を利用する」と回答したママたちの52%も、この理由をあげました。今の季節ならお野菜がたっぷり取れるお鍋が充実していたり、子どもに食べさせたい”おふくろの味”煮物も種類が豊富だったり。居酒屋ならではのこうしたメニューは、やはり大きな魅力です。
そしてなんといっても、施設の使い勝手のよさ。「居酒屋の店舗を選ぶポイント」を尋ねたところ、半数を超える53%が「座敷などの設備面が整っている」と回答したそうです。たとえば運動会の打ち上げやクリスマスなど大人数の親子が集まるとき、しっかり仕切りのある居酒屋の個室はきわめて便利です。子どもが多少騒いでも大丈夫、子どもが個室から脱走しない=ほかのお客さんに迷惑をかけないので、大人は安心してお酒を楽しむことができるわけです。赤ちゃん連れのママにも、寝かせることのできるお座敷はやはり強い味方ですよね。比較的早めの時間帯に来店するなど、子連れならではの工夫をしながら利用しているという声も多くあったそう。
さて気になるのは子連れで居酒屋を利用することについて、それぞれがどう感じているのかどうか? その回答が、これです。
「賛成」と「反対」が約1/4ずつ、「どちらでもない」が半数という結果です。
「賛成」と回答したママの、理由は以下のとおりです。
「お母さんにも、息抜きは必要」
「居酒屋に限らず、子どもがいることで楽しい飲食の機会を奪われたくない」
一方の「反対」派の意見です。
「居酒屋というのは、大人がたしなむ場所。子どもを連れて行く環境ではない」
「タバコのニオイが気になる」
なるほど、どちらの意見にも一理ある気がしますね。そして「どちらでもない」と回答したママの理由は、こう。
「子どものことを第一に考えているのであれば、行くのは自由」
「早い時間に帰るならいいが、あからさまに子どもが飽きているのに帰らないのは、子どもがかわいそうだと思う」
「まわりに迷惑をかけなければ、いいのでは?」
「〇〇であればOK」という、前提つきの意見が多いよう。たしかに子どもが騒いでいても知らん顔をして盛り上がっている親、というのはなかなか受け入れられない姿勢かもしれません。大人が楽しむことに異存はありませんが、子どもにだって楽しむ権利があるのでは? ずっと同じ状態でいることに飽きてきて騒いだり、眠くなってグズりだしたり……。そうさせないための工夫をしながら、お酒の席を楽しみたいものですね。
調査期間:2018年11月11日~年11月18日
調査対象:「カラダノートママびより」メルマガ登録者
回答人数:2,031名
調査方法:インターネット調査
文・鈴木麻子 編集・しのむ