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楽器を習っていないわが子は不利?小学6年生、最後の学校演奏会オーディション

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学芸会や演奏会、運動会など園・学校行事のさかんな季節になりましたね。わが子にはできることなら行事で活躍してほしい。とはいえ全員が目立つことはできないのは、定められたシステムがある以上は仕方のないことです。
と、頭ではわかっていてもどうにも納得できないママも、中にはいます。それが園・学校生活最後の大きな行事ともなれば、なおさらです。ママスタコミュニティにもそんなあるママからの、怒りの声が投稿されました。

楽器を習っていないと合格できない?わが子に不利なシステム

近いうちに行われるのが、わが子の小学校最後の演奏会というママ。お子さんはピアニカやリコーダー以外の「特別楽器」と呼ばれる大太鼓を希望しているそうです。全体の1/3ほどが演奏できる特別楽器を担当するためには、まずピアニカとリコーダーの両方ができること。それをクリアした子は数日間の練習に参加、さらに授業中にやるオーディションで合格する必要があるのだとか。

『これってピアノや楽器を習っている子が、圧倒的に有利ですよね? ピアノを習っていないうちの子は、特別楽器はするなということですか? 主人もこの件には納得していません。本当に、腹が立ちます!』

小学校最後の演奏会くらい、かわいいわが子の希望をかなえてやりたい。どんなママだって、その気持ちはわかります。そこは理解したうえで、ほかのママたちから集まったのは「少しも不公平なシステムではない」という意見でした。

『リコーダーとピアニカなら、ピアノを習っていなくてもできるよ。もし今あまりうまくないのなら、特訓すればいいだけの話』

『ピアニカやリコーダーは、小学生でできるようになっておきたい課題でしょ。それができた人から希望の楽器に移れるというのは、おかしなことじゃないと思う』

『うちもピアノや楽器は習っていないけど、いつも特別楽器をやってるよ。同じようにオーディション制だから、そのために練習をがんばっている』

たしかに楽器を習っている子のほうが有利かもしれません。でもそれ以上に有利なのは、ピアニカやリコーダーの練習をがんばっている子。この時点でまったく公平なシステムのように思えるのですが、どうでしょう?

わが子には目立つ役目で活躍してほしいのが、親心。でも……?

演奏者が多いのは、やはりピアニカやリコーダーではないでしょうか。特別楽器は目立つ存在です。「うちの子は特別楽器をやったことがない」と、苦笑いしているママも少なくないはずです。

『そんなことを言う人ばかりになったら、子ども全員が特別楽器になったりして(笑)。でも音楽として、そんなのはつまらないよね。最近は園や学校の演劇でも主役が何人もいていちいち交代しているけど、なんだか変だなぁといつも思ってる。やりたければ、努力したらいい。無理ならあきらめる、それでいいじゃん』

『代表で走る子をタイム順で選んだり、習字や絵画がうまい子がコンクールに出品されるのと同じ。じょうずな子や、見せ方のうまい子が選ばれるのは当たり前じゃない? 順番によい役が回ってくるのは、幼稚園まで』

『楽器をやっている子が有利になるようなやり方にしたわけじゃなくて、音楽の行事なんだから音楽が得意な子が目立つのは当たり前』

とくに小学校最後の発表会であれば、先生方も「さすが6年生!」と言われるようなすばらしい演奏で有終の美を飾りたいという思いがあるでしょうね。

『そんなにやらせたいのなら、楽器を習わせておけばよかったのに。うちの子もオーディションに落ちて、がっかりして帰ってきたよ。思いどおりにいかないこともあると、子どもたちは学んでいるんじゃない?』

すべての楽器が大切なパート。それぞれが支え合って美しい曲になる

それでも納得できない様子の投稿者のママ。ご自身も吹奏楽をやっていたそうで、演奏には強い思い入れがあるようです。こんな声も連投されました。

『大太鼓なんてはっきりいって楽譜が読めなくても演奏できますよね? 大太鼓をやるのになぜピアニカとリコーダーができなくちゃいけないのか、意味がわからない』

これにもママたちからの反論がきました。

『大太鼓をかんたんな楽器だと思っているの? 大太鼓って、第2の指揮みたいなものだと思う。とくに子どもは指揮の見方をよくわかっていない場合もあるから、大太鼓が全体を支えるメトロノームみたいな役目になるよ』

『ピアニカやリコーダーといった基本ができてからの、特別楽器でしょ? 大太鼓はリズム感命なのに、甘く考えすぎかもよ。みんなの演奏をめちゃくちゃにも、レベルアップすることもできるくらいの大切な楽器だよ』

たしかに大太鼓は大切な楽器ですし、そうかんたんにできるものでもないと思います。そしてそれは、ほかの楽器でも同じこと。

『目立つ楽器のことしか頭にないようですが……。でも避けたがっているリコーダーやピアニカがないと、音楽は成り立たないですよね? どちらもりっぱな演奏のパートですよ』

『音楽って、楽しむものだよ。いろんな楽器があって、曲が成り立つ。誰かを目立たせるために、楽器をやらせているわけじゃない』

まずはオーディションに向けて、ピアニカやリコーダーを練習。合格すれば希望がかなって何よりですし、もし落選してしまっても練習したぶん、より力強いパートとしてピアニカやリコーダーの演奏ができるはずです!

文・鈴木麻子 編集・しらたまよ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
小学校最後の音楽祭くらい特別楽器をやらせてくれてもいいと思いませんか?