働くママは秋でも汗だく? 気になるのは身体のニオイよりもアレ!
自分のニオイ、気になりますか? 日中に人と接することの多いワーキングママであればとくに、ランチ後などは「ニオイ、大丈夫かな?」とドキドキしてしまうかもしれません。
先日公開されたのが「働く男女800名 汗とニオイに関する調査」です。身体の汗はもちろん気になりますが、もうひとつ気になるのが……そう、アレです。
「ちょっと汗臭いかも?」女性は男性よりニオイに敏感
「花王リセッシュ」が行った、「ニオイと汗に関する調査」。秋になり少しは涼しくなったとはいえ、日中汗をかくシーンは少なくありません。「こんなに汗をかいているのは自分だけ?」と思うかもしれませんが、調査結果によれば「汗をかきやすい」と回答した人は全体(働く男女800人・以下同)の71.4%。気温の下がる秋冬でも半数(50.0%)が「汗をかきやすい」と回答しているそうです。
遅刻しそうになり大あわてで我が子を保育園へ送りまずひと汗、電車の中で満員の人にもまれてさらにひと汗……と毎日の行動を思い返すと、たしかに思い当たるフシがあるかも?
汗を筆頭に、気になるニオイはいろいろあるものです。調査では、ふだん気になるニオイについて尋ねています。
トップ3は「汗」(75.0%)、「(洗濯の)生乾き」(42.4%)、「タバコ」(41.8%)という結果です。男女別でさらにみると、すべての項目において女性の「気になる」が男性のほうを上回っています。
内科医・認定産業医の桐村里沙先生によれば、これは当然の結果とか。
「総じて女性のほうが男性よりも嗅覚が鋭いことはわかっています。そもそもニオイを感じる神経細胞や、”嗅球”という嗅覚情報を処理する脳の領域の細胞数が多いことが理由と考えられています」
たしかにパパのことを「どうしてこんなに臭うのに、平然としていられるんだろう?」と、不思議に感じることが多いような……(笑)。ニオイに関しては、やはり女性のほうが敏感なのですね。
汗のニオイはすぐケアできるけれど、洋服はどうする?
気になるニオイのトップだったのが、「汗」。汗をかいたときに、どの部分のニオイが気になるかについても聞いています。「身体のニオイ」と答えた人は77.6%、しかしそれ以上に多かったのが「洋服のニオイ」(79.0%)!
一瞬意外に感じますが、よく考えてみれば身体の汗のニオイは比較的早くケアすることができます。でも洋服は?
調査で次に尋ねているのは、ふだんの汗のニオイ対策(複数回答)についてです。
1位は「制汗防臭剤・デオドラント剤を使う(55.0%)」、2位は「汗ふきシートなどウェットタイプの専用シートを使う(42.3%)」、3位は「ハンカチやタオルでこまめに汗をふく(36.0%)」という結果に。記録的に暑かったこの夏は、これらのグッズが大活躍しましたよね。汗っかきな人にとっては気温が下がってくるこれからの季節も、引き続きお世話になることになりそうです。
そして「気になる部分」でもっとも多かった洋服のニオイについては、「衣料用の消臭スプレーを使用する」という人が26.3%。意識高めの身体のニオイに比べると、ずいぶん少ない印象です。
最後に聞いているのが、1日の中で自分のニオイがもっとも気になる時間帯について。結果をもとに折れ線グラフ化したのが、上の図です。働く人の1日のスケジュールと照らし合わせると、出社後に一度気になり、その後落ち着くもののランチ後からまた気になりはじめるのがわかります。うっかり焼き肉ランチなど食べようものなら、さらに不安が増しそうですね。結果的に一番多かったのは、15〜16時前後(18.0%)。その後一度下がるものの、一日の仕事をほぼ終える18時以降に不安がまた上昇するという結果になりました。
「一日着用している洋服は汗や皮脂、アカや汚れを吸い取り、それをエサにする常在菌が繁殖していくことでニオイ成分が蓄積していきます」
とは、桐村先生。菌がどんどん増えていく様子をイメージすると……うーん、なんともいえない気持ちになります。
身体のニオイはシートなどのグッズで直接拭き取ることができますが、洋服はそうもいきません。洗濯やクリーニングはできますが、日中ニオイが気になるからといってつねに着替えを用意しておくわけにもいかない……。これまでは「こまめに洗濯できないものを除菌するもの」というイメージが強かった衣料用の消臭スプレーでしたが、ニオイ予防として使ってみるのも一案ですね。
実施時期:2018年8月17日~8月20日
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国に住む働く20~50代男女800名(性年代別均等割付)
文・鈴木麻子 編集・しのむ