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親子で「平和」について考える。幼児~小学生にオススメの絵本4選とは

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夏は終戦の日が近づくと、メディアで特別番組が組まれたり、追悼式典を放送したりと平和について考える機会が増えます。そのとき子どもにどのように「平和の大切さ」について教えればよいのでしょう。小さいころから平和の大切さを学んでもらいたいと考えているママも多いことでしょう。そこで今回は、未就園児から小学生が平和について考えるときにおすすめしたい絵本を4冊ご紹介したいと思います。親子で一緒に「平和」について考えるきっかけにしていただければと思います。

親子で平和について考える絵本4選

夏が来ると、テレビなどで戦争に関する特別番組が増え、平和について考える機会が増えますよね。その中で、小さい子どもでも無理なく平和を考えるきっかけを与えてあげるにはどうすればよいでしょうか。そこで登場するのが「絵本」です。今回ご紹介する4冊の絵本は、小さい子どもが平和について考える最初の一歩として、おすすめできる絵本ばかりです。

1.野生の子ヒョウと心優しい兵隊の物語『ヒョウのハチ』

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門田隆将/文 松成真理子/絵  定価:本体1,300円+税  2018年7月13日発売 小学館・刊

ときは1941年。日本兵である「成岡正久」小隊長は、中国の「牛頭山」へヒョウ退治へでかけました。そこで出会ったのは産まれて間もないヒョウの赤ちゃんでした。「ハチ」と名付けられた子ヒョウは、まるで子猫のように愛らしく兵隊たちの宿舎で大切に可愛がられ、寝食をともにしながら成長していきます。大切に可愛がられていくうちに、成岡さんとハチの間には大きく深い絆が結ばれていきました。しかし無情にも状況が変化し、成岡さんの部隊に軍司令部より大きな作戦の命令がくだることとなりました。大切なハチを戦場に連れてはいけないと、成岡さんはあちこち駆けずり回りハチの引受先を探します。そしてようやく「上野動物園」にハチが引き取られることに決まったのですが……。
戦況は徐々に悪化していき、ついに動物園には「猛獣処分」の命令がくだってしまうのです。実話をもとにして描かれた物語には、戦争の悲劇や理不尽さを描くのと同時に、人も動物も穏やかに暮らせる「平和」の大切さについても触れられています。

2.6歳の男の子がみつけた平和『へいわってすてきだね』

安里有生/文 長谷川義史/絵 定価:本体1,400円+税 ブロンズ新社・刊

「へいわってすてきだね」は、沖縄に住む当時小学1年生(6歳)の「安里有生」くんが書いた詩を基に、「長谷川義史」さんが絵本にしました。読み聞かせの際、お子さんに同じ年頃の子どもの詩が基になった絵本だと教えてあげることで、また違った気持ちで耳を傾けてくれることでしょう。6歳の男の子がみつけた「平和」とは何か。ネコが笑うこと、お腹がいっぱいになること……。彼がみつけたたくさんの些細な平和の象徴を守るにはどうしたらいいのか。
「ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ」この言葉の大切さをぜひ感じてください。簡単で分かりやすい言葉の数々。小さな子どもにも親しみやすい色合いやイラストのタッチなどがおすすめです。

3.平和は偶然でも当たり前でもない奇跡『ぼくがラーメンたべてるとき』

長谷川義史/文・絵 定価:本体1,300円+税 教育画劇・刊

「平和」とは一体どのようなものなのでしょう。「平和」の大切さ教えるには、何が平和なのかを知ることから始めるのも良いでしょう。先ほどご紹介した「へいわってすてきだね」の絵を描かれた長谷川義史さんが紡ぐ言葉の数々。その中にはたくさんの「平和」とは何かを考えさせられるメッセージがちりばめられています。「ぼくがラーメンたべてるとき、地球の裏側ではなにがおこってる?」「ぼくがおやつを食べてるとき、世界の子はなにしてる?」投げかけられる問いになんと答えることができるでしょう。
今、そこにある普通は、掛け替えのない大切なものであること、「平和」とは偶然でも当たり前でもない「奇跡」であることを親子で考えるきっかけになるでしょう。「世界中の子どもたちが平和に暮らせるように」作者である長谷川さんがそのような願いをこめて作られた絵本です。

4.平和に暮らしていたきつねの親子が戦争の犠牲に『チロヌップのきつね』

たかはしひろゆき/文・絵 定価:本体1,200円+税 金の星社・刊

北海の孤島に住むきつねの親子は毎日平和に暮らしていました。ですが戦争は、そんなきつねの親子の平和な生活すら奪い去ってしまいます。物語の舞台は、きつねたちが多く生息する「チロヌップ」という島。その島には毎年春になると老夫婦がやってきます。ある日老夫婦は、親とはぐれ迷子になった子ギツネと遭遇し、可哀そうに思った老夫婦は子ギツネの世話をしはじめます。そのとき、子ギツネに赤いリボンを結んであげました。冬の足音が聞こえるころ、老夫婦は「春になったらまた来るからね」と子ギツネに告げ島を離れました。
しかし、悲劇はこのあと起こってしまいます。老夫婦が島を去った後、島に上陸した兵隊たちがきつねの家族の幸せを奪ってしまうのです。鳴り響く銃声に逃げ惑うキツネたち、仕掛けられた罠にかかってしまい身動きが取れなくなる子ギツネと、そこに寄り添う母キツネの姿。いつしか雪が子ギツネと母ギツネの上に降り積もりすべてを包み込んでしまいました。
戦争が終わって何度目のかの春、老夫婦がようやく島を訪れると島中に「キツネザクラ」の花が溢れていました。その中に一か所だけ固まって咲いている場所が……そこにはあのとき老夫婦が子ギツネに巻いてあげた、赤いリボンと同じ色の花が一輪咲いていたのです。
この絵本は英語版やドイツ版でも出版され、アニメ映画化でも話題となった作品です。対象は4~6歳向けとなっていますが、本当の意味を理解できるのはもう少し大きくなってからかもしれません。しかし、読み聞かせてあげることで、直感的な悲しみや平和の大切さはきっと伝わります。丁寧にゆっくりと読み聞かせてあげるといいでしょう。

絵本で伝える平和の大切さ

子どもたちは絵本を読むのが大好きです。自分で読めなくてもママや先生が読み聞かせてくれることで、登場人物になりきって、想像上の世界に思いを巡らし楽しみます。その際、登場人物の悲しみや悔しさなどのさまざまな気持ちに触れることができ、他人の痛みや思いを知る機会となります。したがって、こうした体験は幼児の心を育てていくのです。なので、小さな子どもへ平和の大切さを伝えたいのであれば、まずは絵本で読み聞かせをしてあげてはいかがでしょう。悲しいことも辛いことも、ママの声で読み聞かせをしてあげることで安心することができます。言葉だけでは伝わりきらないさまざまなことも絵本を通じることで、視覚から感じ取ることができるのもメリットです。

読み終わったら親子で一緒に考えよう

読み終わったらぜひ親子で一緒に物語について考えてみてください。感想をいい合うのもいいですし、感じたものを絵に描いてみるのもよいでしょう。もちろん、読書感想文を書くのもおすすめです。無理やり感想を聞き出すのではなく、「ママはこう思ったよ」と少し話してあげるだけでもかまいません。考えるきっかけ、働きかけをすることはとても大切なことです。この夏、絵本を通じて平和について親子で考えてみませんか?

文・櫻宮ヨウ 編集・木村亜希

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