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1歳息子と飛行機で帰省……慣れているはずの息子が泣き出した

息子が1歳4か月の時、私は1人で息子を連れて飛行機で帰省をしました。帰省の理由は、大病を患った家族のお見舞いのためでした。

旦那も私も、実家は飛行機の距離の場所です。息子もそれまで2回ほど飛行機に乗っていて、離着陸で多少泣くことはあっても離陸してしまえば大人しく乗ってくれていました。なので今回も大丈夫だろうと思っていました。

空港まで見送りに来てくれた旦那が子ども用の車の形のカートを借りてきてくれて、息子はご機嫌。

まさかちょっと触られたくらいでこんなに泣くと思いませんでした。泣き止まないので息子をだっこしながらカートを押して搭乗口へ急ぎます。時間があまりなかったので泣いたままおむつを替えて飛行機へ。
周りの席の方に「子どもがうるさくて申し訳ありません」と頭を下げました。

どれだけあやしても泣き止まず、離陸時間が来てしまいシートベルト着用のため着席すると息子は更に大号泣。着席中も背中をとんとんして小声で歌ったのですが聞いてもくれず泣きやみません。

シートベルト着用サインが消えて、息子をだっこして立ってあやしていると、客室乗務員さんが空席の多い後方の席へ案内してくれました。移動する時に周りの方に「お騒がせしました」と挨拶をすると「大丈夫ですよ」と言ってくださる方もいて心遣いに泣きそうでした。

後方座席ではずっと泣き止まない息子を抱っこして立ち、ゆらゆらあやし続けました。

客室乗務員さんも絵本を持ってきてくれたり、お声をかけてくれたり本当に助けていただきました。

ようやく息子も少し落ち着いて着席したところ、まさかのおむつ漏れ! おむつ替えてからまだ1時間くらいなのに! 私も息子もズボンがびっしょり! 飛行機に乗ってすぐにお茶を一気飲みしたせいで、おむつが受け止めきれない量のおしっこをしてしまったのでした。
おむつはバッグに入っているけど着替えは預けたスーツケースの中……。仕方ないのでおむつを替えると息子のびしょびしょのズボンを脱がせ、私と息子の間にタオルをはさみ、カーディガンを息子にまきつけて温めました。以来必ず息子と自分の着替えを手荷物に入れるようになりました。

ようやく空港に到着。預けた荷物を受け取るためにゲートで待っていると近くにいた女性が「手伝うことがあったら言ってください」と声をかけてくださいました。
スーツケースを受け取るだけだったのでお礼を言って辞退したのですが、飛行機の中で息子があんなに泣いてうるさかったろうに優しい声をかけてくださったのが嬉しくて……。人の優しさをたくさん頂いた帰省でした。

余談ですが、1年後葬儀のために再び息子を連れて1人帰省をしました。(主人は危篤の知らせを受けて一足先に帰省していました)
その時2歳半の息子は電車の乗り換えも愚図らずにこなし、スーツケースを押すのを手伝ってくれて、飛行機も大人しく座り、今度は息子の成長を感じたのでした。

 

文、イラスト・水戸さゆこ

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