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ももクロ・百田夏菜子さんが、キュートなママに!『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』

2017年で誕生から30周年を迎えた、大人気の児童書『かいけつゾロリ』(ポプラ社)。過去にはテレビアニメ化、アニメ映画化もされ、小学生を中心に子どもたちに絶大な人気を誇るシリーズです。
そんな『ゾロリ』の映画最新作となるのが、『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』。
物語の中でゾロリたちがタイムスリップして出会うのは、若き日のゾロリママ・ゾロリーヌ。声を演じるのは「ももいろクローバーZ」リーダーの百田夏菜子さんです。今回は「小学生のときからゾロリのファン!」と公言する百田さんに、今回の役作りや理想のママ像などについてうかがってきました。

ゾロリママ・ゾロリーヌとは、“怖いもの知らず”というところが似ているかも

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──声優に本格的に挑戦したのは今回がはじめてだそうですが、ヒロイン役、しかもかなり重要な役回りです。どのような気持ちでのぞみましたか?

ずっと本を読んでいた作品だったので、その映画に参加できるという喜びはすごくありました! ただ今までヒロイン役をやったことがなかったので、最初にお話を伺ったときは「ええっ?」とびっくりしたのが正直な気持ちで。しかもこれほど重要な役どころだと思っていなかったので、大きなプレッシャーもあったんですよ。
最初に声を当てたのは予告編だったんですが、自分の声が乗ったゾロリーヌを観てじつはちょっと違和感を覚えてしまって…。ただそこから本編のアフレコに入るまでの数ヶ月で、その違和感をなくすことができました。

──その期間に、いったい何があったのでしょうか?

台本をいただく前は、ゾロリーヌのことを自分で想像していただけでした。ゾロリのお母さんってすごくやさしくておっとりしているイメージだったので、そこも自分とはちょっと違うかな? と思ってしまい、ひとりで悩んでどんどん悩みを深くしていっちゃったんです(苦笑)。
そんな中、お仕事で(声優の)野沢雅子さんとお会いする機会があったんですが「思い切って演じたほうがいい!」というアドバイスをいただきました。それで「よし!」と思って、それまで考えていたあれこれを1度全部捨てたんです。ちょうどそのタイミングで台本ができあがってきたので、まっさらな状態で読むことができました。
台本を読んでびっくりしたのが、ゾロリーヌが想像以上にアクティブだったこと。イタズラ好きだし、怖いもの知らずのまま駆け抜けていくようなイメージだったので「あ、自分に近いところがある!」と思って。そこから役との距離をグッと縮めることができました。

──百田さんもアクティブなイメージですが、どんなところが役柄と「似ているな」とおもいますか?

やると決めたことは絶対にやり抜くところとか、怖いもの知らずなところとか。私も初対面の人でも自分から話しかけにいっちゃうほうなので(笑)、そういうところは似ているなって思いました。
あと”お母さん役”としては、ちょうどその前にドラマ(NHK 連続テレビ小説『べっぴんさん』)で息子がいる役を演じて、いろいろ学んでいたのもよかったです。そのあたりを混ぜ合わせながら本編にのぞむことができました。

「『ゾロリ』は笑えるところがありながら、すごく大切なことを教えてくれる」

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──もし百田さん自身にゾロリみたいな息子がいたら、どうなるでしょう?

「大丈夫かな?」って、きっと心配ばかりしちゃうと思います。いろんなイタズラをするし……あ、でもゾロリーヌ自身もそういう人だから「私に似たのかなぁ」って思うのかな(笑)?

──作品にはゾロリママが子守唄を歌うシーンや、オムライスを作るシーンも登場します。そんなやさしいママになれる自信はありますか?

そうですよね。私の母も私が小さいころ、子守唄もそうだしいろんな本を読んでくれました。おいしいオムライスも作ってくれたので、今回の役作りには自分の母のイメージも入っていると思います。なのでこんなお母さんになりたいなという気持ちはあるんですけど、きっともっと怒ってしまいそうです。「ちゃんとして!」「危ないからっ!」とか(笑)。
私も小さいころは雨が降ったあと、わざと水たまりに飛び込んだりしていた子だったらしいんですよ。どろんこになって家に帰るのに、怒られた記憶はまったくなくて。私がお母さんだったら、きっと怒っちゃうと思います。
この作品を通しても自分のお母さんを通しても「こんなお母さんになりたい」という理想像は見えるので、少しでも理想に寄っていけるようにがんばりたいなと思います。

──期待しています! 今回とくに印象に残ったシーンはありますか?

ゾロリと、ゾロンド・ロンの掛け合いとケンカをするところです。お互いがゾロリーヌのことを大切に考えているのがわかるので「愛されているな」ってすごく感じることができて嬉しくなりました。「これをゾロリーヌに聞かせてあげたい!」とも思ったし。ふたりの男性に大切に想われて、なんて幸せなんだろう! と思ったらグッときたので、そのシーンは大好きです。

──小さなころから『ゾロリ』ファンだったそうですが、今回あらためて感じた魅力はありますか?

映画も本もそうですけど、おもしろくて笑えるところがいっぱいありながら、生きていくうえで大切なことを教えてくれるところ。それにゾロリのキャラクターがとにかく魅力的ですよね。やさしくていい人だし、カッコいいし、イタズラ好きで。あと、イシシとノシシに面倒なことをやらせて自分はいいところを持っていく(笑)、みたいなところも。私は小学生のころは本を読むのが苦手だったんですけど、『ゾロリ』だけは本当に読んでいました。

──ほかの児童書と比べてイラストが多いし、おもしろい仕掛けがいっぱいありますよね。

そうなんです! 本が苦手な子でも楽しく読める。それでいて勉強にもなるところがあったり。映画も同じで、小さな子でも笑えて感動できると思います。とくに今回は子どもたちが「お母さん、お父さんに会いたい」って思ってもらえる作品かなと思います。
私は新しいことをするのが大好きなので、今回は新しい挑戦をさせていただいてすごく楽しかったです。それと同時に声優さんの難しさや大変さも身にしみてわかったので軽々しくは言えないんですけど、もし機会があればまた演じてみたいなと思います。

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『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』は、11月25日(土)より、シネ・リーブル池袋、全国イオンシネマ(一部劇場除く)ほかにてロードショーです!

取材、文・鈴木麻子 撮影・山口真由子

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