ももクロ・百田夏菜子さんが映画『かいけつゾロリ』の新作でゾロリママに!
「今一番小学生に読まれている児童書シリーズ」といえば、そう『かいけつゾロリ』です。2017年で誕生から30周年を迎える『ゾロリ』は、シリーズ累計なんと3,500万部! これまでにもテレビアニメ化、映画化されてきましたが30周年を記念した新作『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』が2017年11月25日(土)より公開されます。
そんな新作にゲスト声優として招かれたのが、ももいろクローバーZの百田夏菜子さん。本格的な声優には初挑戦という百田さんですが、主人公・ゾロリのママであるゾロリーヌの若かりし頃という重要な役を演じています。
先日開かれた公開アフレコイベントには百田さん、さらに原作者である原ゆたか先生とゾロリが登場しました。
百田夏菜子さん、小学生から大好きな『ゾロリ』だけに声優へのプレッシャーも
国民的人気を誇る児童書シリーズということで、もちろん百田さんも「ゾロリ」ファンのひとり。
『小学校のときから大好きでよく読んでいました! だからこのお話をいただいたときは、しかもゾロリのお母さんの若い頃役ということを聞き、プレッシャーや緊張がありました。でも自分もこの作品に参加できることがすごくうれしかったです』
プレッシャーを和らげようと、いろいろなトライをしてみたそうです。
『”声優・アフレコ・大事なこと”でネット動画を検索したり、声優さんの記事を読んでみたり。あとこの前(声優の)野沢雅子さんと対談させていただく機会があったんですけど、「あなたは私にちょっと似ているところがあるから、思ったままやっていい」とありがたいお言葉をいただきました。でもさすがに「”思ったまま”でいけるほど、私は何も持っていない!」と思って(笑)。ただそれくらい思い切りやってもいいんだということを教えていただいたので、私も思い切ってやりました』
アフレコシーンの再現ではキュートでハツラツとした声で、ゾロリママを見事に演じてくれました。
原ゆたか先生「今後若い頃のママを書くときには、百田さんの声が出てくる」
そんな中、会場にはさらに原ゆたか先生とゾロリが登場。ゾロリに会うのははじめてという百田さんは「ゾロリだぁ〜! 小学校のときから見てたよ! めっちゃうれしいです!」と大喜びで、ゾロリとハイタッチ。
『今ちょうど(ゾロリの)新作と、あと(今作の)劇場でしかもらえない本(書き下ろしスペシャルミニBOOK)を2冊同時進行で書いているので、今ここで浮かれている場合じゃないんですが』
と、苦笑いする原先生。
『でも今日は映画がいい感じに仕上がりそうな手応えを感じられたので、帰ったらワクワクしながら仕事します』
原先生は『ゾロリ』のお話の中にも、さらにアニメなどにもよく登場されているので、子どもたちにもすっかりおなじみですよね。
もちろん(?)今作にも先生は登場されているのだそうです!
『調子に乗って「少しセリフをください」って、今までにもアフレコをやったことはあるんですけど、今回はけっこう重要な役で胃が痛かったです(笑)』
アフレコの難しさを知るからこそ、百田さんを心配もしていたそうですが、
原先生:『はじめてのアフレコに『ゾロリ』を選んでいただいてすごくうれしかったんですが、一抹の不安もあって…(苦笑)』。
百田さん:『(笑)。やっぱり?!』。
原先生:『でも今日はそれがすべて払拭されたので、申し訳なかったなと思っています!』
と、太鼓判を押しました。
『原作にはない部分なのですが、ママの若い頃のかわいらしさが百田さんによって再現されていて。今「ゾロリ」を書いていると(ゾロリ役)山寺(宏一)さんの声がいつも出てくるんですが、これから若い頃のママを書くことがあるとしたら百田さんの声が出てくることになると思います』
という原先生の言葉に、感激した面持ちの百田さんでした。
ゾロリは30周年! 昔の小学生も今の小学生も楽しめる
ひょんなことからタイムスリップしたゾロリたちが若い頃のママにそれと知らぬまま出会い、恋心を抱くところからはじまるストーリー。タイトルに「ZZ(ダブルゼット)のひみつ」とあるように、ゾロリのコスチュームに刻まれた「ZZ」マーク誕生の秘密が明かされます!
原先生:『私が原作で書いていない、ママの青春時代を補完して作られています。昔読んでいた小学生から今の小学生まで楽しんでいただける内容になってるので、ぜひ観に来てほしいなと思います』
百田さん:『素敵な作品にかかわらせていただいて、うれしいです。よく”映画はお客さんが観てくれて完成する”と言われるので、たくさんの方に観に来てほしいです』
『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』は、11月25日(土)より全国ロードショーです。
取材、文・鈴木麻子