<義母のヘソの緒>夫ドン引き「受け取ったのかよ~!」いずれ「ゴミになる?」でも…【第3話まんが】
前回からの続き。私(エミ)は夫のミノルと高校3年生の娘・ユウナ、中学2年生の息子アツシとの4人暮らし。私の実家は遠方ですが、義実家はわが家から車で30分ほどの場所にあります。義父は10年前に他界しており、今は義母がひとり暮らし。義母は本当に優しい人で、どんなときでも私を気遣ってくれます。だからこそ結婚して20年近く、私は義母と良好な関係を続けることができました。しかし義母が余命宣告されてしまったのです。私たちはできる限りのことを義母にしてあげたいと思ったのですが、義母は”いつも通りの日々”を過ごしたいと言います。そんなとき、義母から「大切なものだから、エミちゃんに預けたい」と義母の乳歯とへその緒を渡されてしまいます。義母の役には立ちたいけれど、さすがに乳歯とへその緒はちょっと……と思ってしまう自分がいるのでした。
私は夫に義母から預かった桐の箱を見せます。それを見るなり夫は「げっ!」と言ってドン引きとでもいうような反応をするのでした。本来だったら息子であるあなたが受け取らなければいけない立場なのに……夫の反応にイラっとしました。
いずれゴミ箱に捨てられる運命なのだから、だったら、いっそ義母本人の手で処分してもらうのが一番いいという夫。
けれど義母にとっては本当に大切なものなのでしょう。
義実家の整理をあれだけしてきて、私に預かってほしかった唯一のものがこの乳歯とへその緒だったのです。
私だって、子どもたちに余計なことを背負わせたくない、だからいつか捨ててしまう気がする……。
だとすると、人にゴミとして捨てられるのであれば、義母に返して義母の手で処分してもらう方がやはりいいのではないか……。
しかし……私に桐の箱を渡すときに、義母はこう語ってくれたのです。
夫はいくら母親のものであっても、乳歯とへその緒を持っておくことに抵抗があると言います。
どうにか取り繕って受け取ったとしても、結果的にゴミとなってしまう未来が見えているからだそう。
だったら義母に返却して、義母の手で処分してもらった方がいいのではないかと言っていました。
確かに夫の言う通りかもしれません。
しかし私には、この桐の箱が義母にとってどれだけ大切なものかが伝わってくるのです。
「ご自分で処分してください」なんて言えません。
かといって子どもたちにまでこれを背負わせるのも違う……。
そんな風に思っては悩んでしまうのでした。
【第4話】へ続く。(明日配信予定。ログインで1話先をお読みいただけます)
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙