<義母のヘソの緒>桐箱の正体は「ヘソの緒と乳歯!?」預かってといわれたけど戸惑う【第2話まんが】
前回からの続き。私(エミ)は夫のミノルと高校3年生の娘・ユウナ、中学2年生の息子アツシとの4人暮らし。私の実家は遠方ですが、義実家はわが家から車で30分ほどの場所にあります。義父は10年前に他界しており、今は義母がひとり暮らし。義母は本当に優しい人で、どんなときでも私を気遣ってくれます。だからこそ結婚して20年近く、私は義母と良好な関係を続けることができました。しかし義母が余命宣告されてしまったのです。私たちはできる限りのことを義母にしてあげたいと思ったのですが、義母は”いつも通りの日々”を過ごしたいと言います。それならばなるべく会いに行こう。そう思っていました。
義母は着実に終活を進めていました。「モノの選別をしながら「あぁこんなことがあったな」とか「懐かしいな」とか色んなことを思い出せて、楽しいの。意外と本当に必要なものって、少ないのよね」と、言っていました。
それからも私たちは時間があれば義実家へ向かいました。そうして少し経った頃……。
私がひとりで義実家に行ったときに、義母からある「お願い事」をされたのです。
「あなたに持っていて欲しいの……」と言われて出されたのは……小さな桐の箱でした。
その小さな桐の箱の中身は「へその緒と乳歯」でした。
義母の母が亡くなるまえに、娘である義母に渡してくれたそうなのです。
ずっと大切に保管していたそうなのですが、こうやって終活をすすめていく中で、どこかに紛れたり、間違えて捨ててしまうことに不安があって、私に相談してきたようです。
「母の想いがこもった、私の宝物なの。エミちゃんが持っていてくれるって思ったら、安心して余命を過ごせるわ」
義母のためなら何でもしてあげたい。
そう思っていた気持ちに嘘はありません。
しかし義母のへその緒と乳歯を喜んで預かったかというと……抵抗があったことは事実です。
けれど夫が断ってしまった以上、義母の願いを叶えてあげられるのは私だけ。
私がそれを預かることで義母が安心して余命を全うできるのであれば、仕方ない……。
私はそう思って義母のへその緒と乳歯を受け取ったのでした。
しかし、これからこのへその緒と乳歯をどうすればいいか。
頭を悩ませてしまうのでした。
【第3話】へ続く。(明日配信予定)
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙