【体験談】育児中ママ、保育士試験を受けてみた!
保育士試験を受けてみようかな? と思っているママ、資料だけは取り寄せてみたというママ、いませんか? 育児中の筆者が実際に試験を受けてみました。ゆるく参考にしてみてください。
試験当日・受験者
どんな人たちが受けにくるんだろう?40代の私、浮いたらどうしよう? 服装は? とドキドキしながら会場に入ると……
全然浮いてない! 下は20歳前後の学生風の女子はもちろん、男子も珍しくないです。
30代、40代、50代の主婦層はもちろんのこと、60代、70代の女性、そしておじいちゃん! 感動すらおぼえました。
筆記試験
マークシートの5択なので、昔受験で培った(?)迷ったら全部「2」か「3」のようなイチかバチかの博打はあまり効果がありません。
実際、解答を見ても正解は2か3が多い訳ではなく、ランダム。あきらめずに最後まで考え抜いたほうが正解率は上がるかも。
終わった科目は、受講コースを持つ会社数社が「解答速報」を出しているので(たいてい一時間以内)休み時間に自己採点できてしまいます。
お昼休み会場によっては近くにコンビニやカフェがないところもあります。自動販売機さえない場合もあるかもしれないので、自分の飲み物、食べ物は持参しましょうね!
実技試験
何を着ていけばいいの? と思いますが、不快感を与える格好でなければスーツやワンピースなどでなくてもOK。ブラウスにカーディガンをはおったり、きれいめデニムも大丈夫です。
一時間目「造形」。受験要項に「会場での色鉛筆の貸し出しはありません」と書いてあるのに、当日忘れてしまった受験者がいました! その人がリュックをあけて、ガサゴソ探すこと3分。「あ……」とつぶやいた瞬間、試験監督も周りの受験者も「ああ……」という落胆の雰囲気に……。とその時、
「2セットもってるのでこれよかったら!」と差し出した受験者が。受験者からの貸し借りについては明記していなかったので、おとがめはなく、その人は受験できました。忘れ物チェックはほんとうに大切!
この年の題目は「保育園の4歳児クラスに、お年寄りが訪問してお手玉やあやとりを教えてくれる様子、保育士一名とこども二人以上、お年寄りを一人以上描きなさい」でした。
二時間目「音楽」。一人ずつ狭い音楽室のような場所に呼ばれ、試験官二人の前で演奏しながら歌います。
個人的には、ピアノがうまいことよりも歌がどれだけ子供たちに伝わるかを重視されているような気がしました。
自分でいうのもなんですが、ピアノはちゃんと弾けていたのにとても低い点数でギリギリ合格。声が小さめだったことが評価を下げていたと思います。
それを見越してか、試験の前、待合室にいた時に近くの受験者の方が話しかけてきました。
「朝から誰ともしゃべってないんで、お互い、話しといたほうがよくないですか?」
この方のおかげで少しリラックスできた気がします。帰りに、連絡先を交換しようかな?という雰囲気があったものの、電車で降りる駅が来てしまい、結局聞かずじまい。その方も降りる時、「一期一会ですね」とつぶやいたのが印象に残っています。
あの方はどうしてるかな? どこかの保育所で会ったら嬉しいな、そんな出会いもあった、保育士試験でした。
遊び半分で過去問にトライ
もし保育士試験を受けるか悩んでいるのなら、遊び半分ででも過去問にトライしてみては? 「子どもの保健」「子どもの食と栄養」あたりから初めてみると、意外に「あ!あの時こうだったな!」と子育て中に経験したことが出てきます。例えば、ノロウィルスにアルコールは効かない、義務づけられている乳幼児健診は、3〜4ヶ月健診・一才半健診・三歳健診である、など。
そういう問題の積み重ねで案外6割の正答ができ、「9科目!? ムリ!!」というプレッシャーが消えますよ!
文・yuki イラスト・んぎまむ