<育て方を後悔>【前編】子どもの反抗期を自分のせいだと悔やむ母。「やりなおしたい」がNGの理由
みなさんのお子さんには反抗期がありましたか? まだ幼いお子さんをおもちの方々のなかには、噂に聞く「反抗期」なるものに戦々恐々している方もいるのではないでしょうか。今回の相談者さんは、お子さんの反抗期を自分のせいだと悔やんでいるようです。
『反抗期。わたしのせいなんだろうな。同級生の子たち、みんな素直。親ともすごく話をするし。うちはわたしのせいで、ひねくれて今ものすごい反抗期。「きもい、うざい」って言われ、わたしも怒っちゃう。自分のダメさに泣きそう。みんな優しくて素直な子どもに育っているのにうちは全然違う。わたしのせい。やりなおしたい』
相談者さんのお子さんは現在中学2年生。今まで相談者さんはお子さんに対して、「すぐに怒る」という叱り方をとっていたそうです。しかし相談者さんは最近お子さんの同級生の子たちを見て、「私がこうだったから、すぐに反発をし、反抗期がこんなにひどくなってしまったのだろう」と悩んでいます。
子どもの反抗期はとてもつらい
幼い頃は「ママ大好き」と言っていた愛おしい子どもの口から、「きもい」「うざい」なんて言葉が飛び出してくるようになったなら驚いてしまいますよね。大きくなったとは思っていても、子どもはいつまでたっても可愛い子どもだった頃のイメージのまま。相談者さんのショックははかりしれないものだったのではないでしょうか。
『私もだよ。長女が反抗期なんだけど、ちょうど反抗期に入ってきて大変だわってお隣の人に世間話したら、「子ども4人いるけど反抗期なんてうちはなかったわー。長女ちゃん(私の子)可哀想に。本当、可哀想!」って言われた』
『うちも反抗期すごかったなぁ。腹立って追いかけ回すこともあった(笑)』
子どもに毎日暴言を吐かれていては、「なぜこうなってしまったのか」「自分のどこが悪かったのか」と日々落ち込みたくなる気持ちも理解できます。
まわりと比べないで受け止めてあげることも大事
ただ、もしかしたらそうやって“まわりの子”と比べられるのが、お子さん自身ものすごく辛かった可能性もあるのでないでしょうか。まわりの子だって、外ではいい子だったとしても、家の中ではお母さんに甘えているのかもしれません。きっといつも親の言うことを聞けるいい子ばかりではないでしょう。
『人前じゃ何となく仲良く話しているけれど、家の中じゃお互いにアレがない、コレは嫌だの大騒ぎだよ? 怒鳴ることもドア強く閉めることもある。大して変わんないよ。よその家が良く見えるだけだよー』
まわりの子のいい部分だけを見て自分の子に押し付けていては、きっとお子さんも「自分は否定しかされない」と感じてしまうはず。
『人と比べても。勝手に解釈してうちは不幸と言われても……』
『文の最後の一文「やりなおしたい」。そんなんだからでしょ。やりなおすってことは、今のお子さんの存在から否定している。他人を消すより自分が変わるって考えはないのかな。そんなんじゃ何万回やり直しても結果は変わらないと思うけどね』
筆者も10代の頃に母親から「○○さんの家の子はすごくいい子」「あんな子が娘に欲しかった」と比べられ、とてもつらい思いをしたことがあります。
相談者さんももしお子さんに「○○くんの家のお母さんがうらやましい」とばかり言われたら、自分を否定されたように思い、とても嫌な気持ちになるのではないでしょうか。何気ない一言や振る舞いがお子さんを傷つけていて、お子さんに反発心を持たせてしまっていることもあるのかもしれません。
いま相談者さんに必要なのは、「やり直したい」とこれまでの時間を否定することでなく、ありのままのお子さんを受け止め、自分の反省点を改善していくことなのかもしれませんね。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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