<育て方を後悔>【後編】子どもの反抗期は親のせい?そもそもひどい親には反抗できないのでは?
前回からの続き。中学2年生で反抗期を迎えたわが子の態度に、日々戸惑っている相談者さん。「まわりの子どもたちと比べてなぜ自分の子どもはこうなのか」「今までの自分の育て方が悪かったのか」と悩んでいます。
反抗期は子どもにとって悪いことばかりではないはず
相談者さんはお子さんの反抗期に否定的ですが、反抗期は決して悪いことばかりではありせん。「反抗をしても受け止めてくれるだろう」「自分の意見を聞いてくれるだろう」という気持ちがお子さんにないと、反抗なんてできないと思いませんか? つまり相談者さんとお子さんのあいだには確かな絆があって、たとえそれが無意識だったとしても、お子さんはしっかりそのことを分かっているのではないかと筆者は思うのです。
『安心して反抗できる親なんでしょ。甘えているんだよ。いいことじゃん。私は反抗するのも諦めていたからな~』
『親のせいかー。だとすれば私に反抗期なかったのは、うちの親が反抗もできないくらい怖かったからかな。幼少期から親に反抗してもムダという諦め、もしくは親の言うことが正しいです! っていうのを叩き込まれていたから、反抗しないというかできないのかも。私も「素直」に見えていただろうな』
反抗期がなかったとしても、反抗期があったとしても、それぞれ自分の大事な子どもであることに変わりはありません。まわりと比べるのでなくお子さん本人と向き合って、どんな対策がわが子には合っているのかと検討していけるといいですよね。
どんなことをすると嫌がるのか考えて、放っておくことも愛情
お子さんは、相談者さんがどんなことをすると暴言を吐きますか? たとえば、「宿題やりなさい、お風呂に入りなさい」など指示をされたときですか? それとも、「まわりの子はちゃんとやっている」などまわりと比べられたときですか? 「誰と電話をしているの?」などと干渉をされたときですか?
『うちもやばい。干渉したりするとひどいような?』
『過干渉が原因かと思っている。自分の頃を思い出すと厳しかったのがイライラした原因だったし。何も言わない親なら反抗する理由もなかったもん』
最低限の報告連絡相談は必要ですが、そうでないならお子さんが嫌がるポイントを見抜いて、そっとしてあげることもお子さんを尊重するという面で大事になってくるのではないでしょうか。
『本人も苦しいと思う。怒らないでハイハイって聞き流して、本当にダメなことだけ言い聞かせたらいいと思う』
『私自身、子どものときはすごい反抗期で親に喋りたいことなんて何もなかったしたくさん迷惑かけた。でも今は親に感謝しかないし尊敬している。昔の自分ほんと何だったんだ!? って恥ずかしいくらい』
また思春期の子どもは、さまざまな問題行動や身体的・精神的症状を示すこともめずらしくありません。そう考えると、もしかしたらお子さん自身も些細なことでイライラしてしまって辛い時期にいるのかもしれませんね。
反抗期が過ぎれば、またきっと仲の良い親子関係に戻れるはず。それに相談者さんの行動次第では、もっといい親子関係が築けるようになることもあるのかもしれません。反抗期を子どもとの接し方や自分の反省点を見つめなおす良いきっかけだったと考えると、少しは心が楽になるのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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- 反抗期。わたしのせいなんだろうな