<旦那が行方不明>「泣く女はめんどくせえ」どこまでも自分勝手な旦那。浮気相手へ電話を?【第4話】
前回からの続き。突然、旦那が家に寄りつかなくなりました。会社から帰ってきても週2~3日で、しぶしぶといった様子です。どこにいるのかと聞いても、「公園にいた」というばかり。そんな旦那の携帯に、メッセージの着信音がありました。ふと見ると画面には「るみ」という名前が! 旦那に問い詰めても「知らない」と言うばかり。いったいどういう関係なのでしょうか……。
旦那にいくら問いただしても、残っているメッセージを見せたとしても「知らない」の一点張りです。何も進展しない。時間だけが淡々と過ぎていくことに焦りのようなものも感じていました。この息苦しい毎日がずっと続くのだろうか……。この閉塞的な日々にピリオドを打つのは、私と旦那、どちらなんだろうか……と。
旦那が帰宅するたび、生産性のない言い合いを繰り返しながら、「なんでこんなことになってしまったんだろう……」と、辛くて苦しくて、私は一晩中泣き続けました。しかしどんなに泣き続けても、妻であると同時に、私は「ママ」なのです。朝が来れば子どもたちは笑顔で起きてくるし、お弁当を作ったり、朝ごはんを食べさせたり、家事をして、幼稚園に送っていかなくてはいけません。どんな状況であろうと、子どもたちとの「日常」はやってきます。
幼稚園から帰宅した子どもが「パパの絵、描いたんだー!」と旦那の似顔絵を見せてくれる。旦那との関係に不安定になりながらも、それは私と旦那とのことであって子どもたちには関係ありません。この子たちにはパパが必要だ。男の子3人の育児は未知の世界です。大きくなればなるほど、きっと父親の存在が必要になってくるでしょう。私は子どもたちの前では精一杯の笑顔を見せ、「毎日」を懸命に過ごしていました。
そんなある日、5歳の長男がぽつりと口にしました。「ねーママ。最近パパ帰ってこないね~」とうとう来たかと思いつつ、私は平静を装って返事をします。「うん……。パパね、お仕事が忙しいの。一生懸命頑張ってくれているから、応援してあげようね」長男は寂しいような少し困ったような、複雑な表情をしながら「うん」と一言だけ頷きました。
幼い3人の子どもたちを抱きかかえて。不安で押しつぶされそうになりながらも、「知らない」というのであれば、私は「旦那を信じて待つ」と固く心に誓い、気丈にふるまっていました。私さえ我慢すれば、きっと旦那は戻ってくる……。そう信じて疑わなかったというよりも、信じていたかったのです。
それでも時折「離婚」という文字が頭にちらつきますが、私が望んでいるのは籍という「カタチ」ではありません。ただ前みたいな家族みんなで笑い合って食卓を囲んでいた、あの普通の日々に戻りたいだけ―――。
しかしいくら私が思いを馳せても、旦那が帰ってくると喧嘩になってしまいます。心身ともに限界だった私は、泣きながら旦那に訴えました。
「今まで帰ってこなかったり、女の人の家に行ってたりしても、そういうことはもう2度と責めたりしないから……。私と子どもたちにはパパが必要なんです。1人で子ども3人は育てていけないの。すべて……すべてをなかったことにするから、だから今まで通りの家族に戻らせてください」
土下座するように懇願しました。どうか彼の心に届いて……
私からの最後のお願いでした。でも旦那は……。
「はぁ~。泣く女ってほんと嫌いなんだよね。めんどくせぇ」
私を素通りして、寝室へ行ってしまいました。
私がどんなに苦しんでいても、旦那は隣で高いびきで寝ています。この人には、もう私の声は届かないのかもしれない……。そう思って眠れないでいるところに「ピロン」と旦那の携帯が鳴りました。ふと待ち受け画面に目をやると……
やはり「るみ」からのメッセージです。「はやく私のところへ帰ってきてね」文末に添えられたハートマークが私の心をナイフのように深くえぐります。この女……いったいどういうつもりなんだろう……お腹の底から怒りがわき出てきた私は、すくっと立ち上がり、旦那の携帯を持って寝室を出ました。LINEのメッセージ画面を「るみ」に合わせます。そして気づいたら電話をかけていました―――。
<編集部コメント>
サトルの行動に納得できなくても、「ママ」としての責任を持ち、家庭を守ろうとしているゆき。そんな気持ちを知ってか知らずか、サトルはゆきを責めます。そんなときも「るみ」からのメッセージは届き続けて……。旦那さんの心が自分には向いていないと感じたとき、それでもママは家族でいてもらうよう旦那さんを説得しますか? それとも新たな一歩を踏み出そうと考えますか?
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※<旦那が行方不明>私は浮気相手に負けました。よその家庭を壊して笑う女【第5話】- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 旦那が週に2~3日しか帰って来なくなりました