小学生なのに粉薬が飲めないなんて!怒るママに寄せられた薬の飲み方と意外な事実
お子さんが医師から処方された薬をきちんと飲めない、と悩むママは少なくないでしょう。なかでも多くのお子さんが苦手とするのが「粉薬」。ママスタコミュニティにこんな投稿がありました。
『小学3年のわが子。粉薬が苦手で、いまだにアイスクリームに混ぜて飲ませている。今朝はまた「幼稚園児でもアイスクリームに混ぜている子なんていないよ!」と怒ってしまった……』
投稿者さんのお子さんは、定期的に数カ月にわたって服用しなければならない薬があるそうです。年に数度であればまだしも「毎日」しかも「数カ月」続く、薬をアイスクリームに混ぜる行為。たしかに面倒に感じそうです。また外出先など、水分だけで服用しなくてはならないことがあるかもしれません。面倒なだけでなく、将来を考えて何とか上手に飲めるようにさせたい、と焦る気持ちもあるでしょう。
投稿を読んだママたちから、さまざまなアドバイスが寄せられました。
これなら上手に飲めました!
『一番良かったのは、数滴の水で練って上あごに貼りつけて一気に流し込むやり方だった』
粉薬に少量の水を加えてペースト状にし、上あごや頬に塗りつける方法です。舌先は苦味を強く感じるので、舌に触れないところに塗りつけて、水や白湯などで一気に流し込むのがポイントです。のどに詰まらないように気を付けてくださいね。
『中学生の甥っ子はオブラートに包んで飲んでるよ』
『わが家は服薬ゼリーを使っていた』
『カプセルに詰めたり、水で溶いてスポイトで飲ませたり』
カプセルやオブラート、服薬ゼリーを使っているお子さんもいるようです。オブラートに包むと体積は増えますが、匂いや苦味を感じずにすむので、スムーズに飲めるかもしれません。
食べ物に混ぜて飲ませる方法としては、投稿者さんが実践しているアイスクリームのほか、ゼリーやシャーベットを使う人もいます。ジュースに溶かして飲ませることもできますが、酸性度の強いオレンジジュースやスポーツドリンク、乳酸飲料などは、かえって苦味が出たり、効果が弱まったりすることもあるので避けた方が良いようです。
粉薬から錠剤に切り替えてみては?
『小3の子どもも粉だとチョコアイスがないと飲めない。だから錠剤で処方してもらっている』
粉薬に苦戦するようであれば、錠剤にしてみては? というアドバイスもありました。投稿者のお子さんは「錠剤はもっと苦手で無理だった」そうですが、こんな方法もあるようです。
『錠剤を半分に割るグッズが100均にもあるからそれも試してみたら?』
錠剤であれば、粉薬よりも見た目にも量が減るので挑戦しやすいかもしれませんね。粉薬のように口の中いっぱいに薬が広がることも減るでしょう。1錠が難しければ、1/2、1/4にカットして、小さいサイズから始めてみては?
大人でも粉薬が苦手な人はたくさんいます!
じつは今回の投稿でもっとも多く寄せられたのが「私も粉薬は飲めません」という告白でした。
『粉薬って嫌だよね。今でも病院では錠剤にしてくださいって言う』
『33歳だけど錠剤しか飲めない。子どもの頃、粉薬は吐いていた』
『39歳と11歳、飲めない。7歳は飲めるのに(笑)』
『私もいまだに粉薬飲めない。だからお子さんの気持ちが分かる。喉が拒否しているというか、飲み込もうとしないんだよね』
投稿者さんはお子さんに向かって「幼稚園児でもアイスクリームに混ぜ込んだりしていない!」と、なかば脅し(?)をかけていますが、そんなことはありません。だって、こんなにも粉薬が飲めない「大人」がたくさんいるのですから……。「子どものころは吐き出していた」という体験談や「喉が拒否するんだから仕方ない」など、飲めないお子さんに同情する声は複数寄せられています。
なかにはこんな人生の大先輩まで!
『74歳の母、小さい頃からずっと今まで飲めないよ。ちなみに看護師です』
投稿者さんには「安心してださい。飲めないのはお子さんだけではないですよ」と言ってあげたくなりますね。
混ぜてでも飲めるのであれば十分
『今朝も、昨晩も「早く飲みなさい!」と鬼の形相で詰め寄り、結局飲めなくて、イライラしながらアイスクリームに混ぜた』
と投稿者さんは言います。「処方された薬は必ず飲ませなくては!」と必死に頑張っている様子が伝わってきますが、同時に追いつめられているようにも感じます。
ママの迫力に負けじと、お子さんはますます口を閉ざしてしまうことはないでしょうか? そうなってしまうと悪循環です。
『アイスクリームに混ぜれば飲めるんならいいんじゃない? 工夫すれば内服できるんなら目的は達成していると思うよ』
『無理して飲ませるよりも、アイスクリームでもゼリーでも良いから混ぜて飲ませてあげて』
『次はどのアイスクリームに混ぜるかお子さんと選んだり、ラクに考えてほしいなと思う』
ママたちの思いやりのあるコメントに、投稿者さんはハッとしたようです。
『ここに書かれたコメントを読んで、いかに自分の視野が狭いかがよく分かった。大人になれば粉薬は飲めるものだと思っていたのに、飲めない人がこんなにいて、びっくり。自分が平気だからって他の人も平気だとは限らないよね』
投稿者さんも冷静になれたようですね。
心配なときは医療機関に相談して
お子さんが薬を飲めないことが心配であれば、処方先の医師や薬剤師に確認する方法もあります。筆者もあまりに薬を飲まない息子に手を焼いて、小児科の先生に電話で相談した経験があります。すると「そのお薬であれば、半分飲めていればいいですよ」と。その一言に心底ほっとしたものです。
もちろん自己判断で薬を中断するのは良くありません。まずは大人が冷静になって専門家に相談することをお勧めします。
お子さんが薬を飲んでくれない、と悩むママは投稿者さんだけではないでしょう。しかしながら、自分が飲めなかったママたち、お子さんが飲めずに苦労したママたちはたくさんいます。アドバイスを参考に、大らかな気持ちで向き合ってみてくださいね。
文・すずらん イラスト・森乃クコ
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