<ママ編集部のオススメ>今見るべき映画を厳選!「推しの1本」子育てのお供にどうですか?
さまざまな音楽や動画のサブスク(定額配信サービス)やテレビの配信サービスの広まりで、好きなタイミングで気軽に映画やドラマを楽しめるようになりましたね。自宅にいながら鑑賞できるサービスは、子育て中のママにとって、癒しと言えるかもしれません。しかし、たくさんの作品がラインナップされているからこそ、どれを選んだらよいか迷うこともあるのではないでしょうか。
そこで今回はさまざまな映画を見てきたママスタセレクト編集部メンバーの「推しの1本」をご紹介します。「ノンジャンルで、おすすめの映画を教えて!」とだけお願いしたのですが、挙がってきた映画はバラエティ豊か。子育て中のママでもある編集部メンバーが選んだ映画や感銘を受けたシーンを参考に、ぜひ作品を選んでみてくださいね。
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年公開)
あらすじ
「ハロウィン・タウン」の王様、ジャック・スケリントンは毎年繰り返される「ハロウィン」に飽き飽き。悩むジャックはある日森の中で不思議な扉のついた木々を見つける。そのなかのひとつを開けてみると……そこは「クリスマスの町」。初めてみたクリスマスに感動したジャックは自分でも“クリスマス”を作り出そうと計画を始めることに。なんと本物のサンタクロースを捕まえてきて「今年のクリスマスは僕に任せて」と提案。クリスマスはジャックのおかげで大混乱となってしまう。
自分探しのヒントに
『はじめて見た「ストップモーションアニメーション+デジタル技術」にも感動してそれ以降熱心にグッズ集めなどもしました。どのシーンも大好きなのですが、ジャックが月夜に悩みながら丘に上がっていくシーンは印象に残っています。ジャックの動きに合わせて丘も上がったり、下りたりするのですが、これを「ストップモーション」で撮ったのかと思うと凄く感動します。自分らしさ、自分探しなどをしている人に。もしかしたら“今いる場所”を見直してみるきっかけになるのではと思います』(1994年鑑賞/40代後半 静岡在住ママ)
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード(2003年公開)
あらすじ
みさえ(母)は数ヶ月前から家計をやりくりし、今晩の超高級焼肉をこっそり準備していた。それを知った、ひろし(父)・しんのすけ・ひまわり・ペットのシロは大興奮! しかし、そこへ突然怪しげなおじさんとそれを追うおじさんが家に乗り込んできて……。なんと、知らぬ間に一家全員が「指名手配犯」にされていた。どうなる野原一家!
子どもと一緒に思いっきり笑いたい!
『子どものころ、映画館で爆笑した記憶があり、私の子どもたちも絶対好きな作品だろうなと思った。最近、改めて観て子ども3人と笑い泣き! 女装をしたひろしが、みさえよりも色気を出し、ヒッチハイクに成功するシーンはギャグに全振りしていて、くだらなくておもしろい。思い出しては笑いが込み上げてくる。仕事で行き詰まったり、子育てで「疲れた……」と思ったときに、この作品を観ると野原一家に元気をもらえます。とにかく笑いたいときにオススメの一本!』(2003年、2022年鑑賞/30代後半 愛知在住ママ)
96時間(2008年公開)
あらすじ
主人公は、アメリカ政府のために危険なミッションをこなしてきた元秘密工作員。別れた妻と娘を忘れられないまま孤独な日々を送っていた。そんな折、パリを旅行中の娘と電話をしている最中に、娘が誘拐される。最愛の娘を救出するため、闇のキャリアで培ったスキルと人脈を武器に、父親が犯人を追いつめていく。
スリル満点!退屈な日々にさようなら
『「解放しなければ、おまえを探し出し、おまえを見つけ、そしておまえを殺す」誘拐犯という敵にまったく屈しない父がカッコイイ。ドキドキとスッキリが感じられるアクション映画です』(2012年鑑賞/30代前半 東京在住ママ)
ウォルター少年と、夏の休日(2003年公開)
あらすじ
1960年代初頭。父親がいない14歳の少年ウォルターは、母親からテキサスの農場へと送り届けられる。夏休みの間、無愛想で変わり者の2人の老人の家に、強制的に預けられることになったウォルター。母はウォルターに、大叔父たちが隠し持つ莫大な財産を探しておくようにと言い残していた。
ちょっといい気分に浸りたい日に
『仕事で試写会に無理やり駆り出され……。ポスタービジュアルで「めちゃくちゃ興味ないな」と思いながら見たらとても面白かったので、感動が倍になったと思います。半信半疑の反応をする少年に対し「真実じゃなくても 信じるに値するものがある」というセリフが印象に残っています。逆の意味に捉えるとちょっと怖いセリフでもあるんですが、映画内ではポジティブな使い方で印象的でした』(2004年鑑賞/30代後半 富山在住ママ)
コーダ あいのうた(2021年公開)
あらすじ
高校生のルビーは、耳の聞こえない両親と兄をサポートしながら暮らしていた。高校の新学期、なにげなく合唱クラブに入部した彼女は、顧問の先生に歌の才能を見出される。家族をサポートする人生に疑問を抱かずに生きてきた彼女が、初めて夢を抱き、叶えていくストーリー。
家族へイライラが募るときに
『特に印象に残っているのは、トラックの荷台に父親と並んですわり、父のためだけにルビーが歌うシーン。聴覚に障害のある父親にはルビーのすばらしい歌声は聞こえないのだけれど、ルビーの喉に手をおき振動でその響きを感じるシーンに胸を打たれました。近い関係性ゆえに、わかりあえないことが苦しくなるのが家族というもの。それでもやっぱり家族っていいなあ。そんなことを思い出させてくれる作品です』(2022年鑑賞/40代後半 福岡在住ママ)
容疑者Xの献身(2008年公開)
あらすじ
シングルマザーの花岡靖子は娘と2人で暮らしていたが、たびたび元夫が金の無心にやってきて暴力をふるう。ある日、靖子は元夫を娘と2人で殺してしまった。呆然としているところに、アパートの隣人である天才数学者の石神哲哉がやってきて、2人のアリバイ作りに協力する。警察は母子を犯人と考え捜査を進めるが、石神が作ったシナリオに振り回され、犯人逮捕に至らない。手詰まりとなった警察は、天才物理学者の湯川に捜査を依頼する。実は友人であった石神と湯川。なぜ石神が隣人に協力したのか、その意図とは……?
日常がつまらなく感じたら
『原作・東野圭吾さんの作品、そして出演者の福山雅治さんや柴咲コウさん、堤真一さんたちが好き! という理由で観ました。印象に残ったのは石神が靖子に、手紙で真意を告白するシーンです。石神が人生への絶望を感じたときに隣人たちに出会い、外見や生活はさほど変わらないのに心の変化が起きた。その理由が特別なことではなく、シングル母子の何気ない日常によるものであることに、私も心を打たれました。人はこんなところで他人に影響を与えているものなのだなと、感じられます。タイトルの「献身」とはなにか、意味がわかるシーンでもあります。悩みを持っている人、特に日常に忙殺されている人におすすめです』(2008年鑑賞/40代前半 兵庫在住ママ)
ザ・マジックアワー(2008年公開)
あらすじ
港町でクラブの支配人をしている備後登。町を牛耳るマフィアボス、天塩幸之助の愛人マリに手を出していることがばれ、絶体絶命のピンチに。伝説の殺し屋「デラ富樫」を連れてくることを条件に一時解放される備後。しかし、そう簡単に見つかるわけもなく、苦肉の策として売れない俳優・村田大樹を映画の撮影とだましてデラ富樫に仕立てようとするのだった。
ゲラゲラ笑ってストレス解消!
『三谷幸喜監督作品が好き。売れない俳優役の佐藤浩市がナイフを舐めるシーンがとても面白かったです! 当時映画館で観たのですが、私を含め観客がゲラゲラ笑っていました。コメディを探している方でまだ観たことがないという方におすすめしたいです』(2008年鑑賞/40代前半 福岡在住ママ)
彼女が好きなものは(2021年公開)
あらすじ
ゲイであることを隠して“普通”を装う男子高校生が、偶然クラスメイトの女子がBL(ボーイズラブ)が好きだと知ってしまう。彼女の秘密を守りながら、2人は距離を縮めていく。次第に彼女は彼に好意を抱いていくが、彼が同性愛者だと知らないまま。彼は悩みながらも周囲と同じ“普通”の世界で生きるために、彼女からの告白を受け、付き合うことを決意する。
「普通って何?」そんな問いを抱いたときに
『観る前はキラキラ青春映画? と思っていたけれどいい意味で裏切られました。彼女が全校生徒の前で自分の気持ちを叫ぶ場面では、恋に恋するような自分の気持ちしか考えていなかった彼女が、同性愛者であるが故の彼の悩みやを苦しみを想像して同年代に訴えかけている言葉や表情が特に印象的でした。家事や仕事、なんだか気持ちに余裕がないなぁと思っている人へ、心をからっぽにして観てほしいです』(2022年鑑賞/30代後半 千葉在住ママ)
忙しい毎日に心の潤いを
「編集部メンバーの推しの1本」いかがでしたでしょうか? 新しい映画だけではなく、10年前、20年前の映画もありましたね。印象に残った映画は、たとえ時間が経っても色あせないものかもしれません。おなじ映画でも観る年齢やそのときに置かれた自分の状況によって、感じることは異なりそうです。お気に入りの映画を久しぶりに観てみると、最初に鑑賞したときとは違う気づきや感動があるかもしれませんね。
待ったなしの子育て中は、映画を観る時間の確保さえ難しいときもあるでしょう。でもTV放送された映画を撮りためたり、サブスクを申し込んだりすれば、「子どもがお昼寝中の15分だけ」「家族が寝静まったあとの1時間だけ」というように、コマ切れで鑑賞できます。ちょっとした時間を持てるか持てないかで、日々の充実度は変わるもの。ぜひ「観てみたい映画」をリストアップしておき、時間が空いた日に楽しんでくださいね。
【つぎ】の記事:<コロナ禍、Z世代の夢>奪われた海外留学。今までの努力はすべて無駄……無気力な毎日【前編まんが】