“命・家族・絆”と向き合う4組の夫婦を描く映画『うまれる』 公開から8年越しのDVD化が決定!
2010年に公開されたドキュメンタリー映画『うまれる』を、ご存じですか?
『うまれる』は全国各地で開催された自主上映会を中心に、累計80万人以上の方が鑑賞した映画です。「妊娠」・「出産」・「育児」を描いた本作は、子育て中のママはもちろん、妊娠中の方、出産を希望している夫婦などから絶大な支持を受け口コミで広がりました。
累計80万人以上が鑑賞した映画『うまれる』
映画『うまれる』には、 “命・家族・絆”と向き合う4組の夫婦が登場します。
「虐待経験のある女性の妊娠と出産」
「重篤な障がいを持つ子どもを育てる夫婦」
「出産予定日に死産を経験する夫婦」
「不妊治療に挑戦したものの授からなかった夫婦」
それぞれの夫婦が抱えている事情を丁寧にすくいとって構成され、その葛藤や生命の喜びを通して、観ている方自身が“産まれること”・”生きること”を考える内容となっています。
監督・豪田トモさんの「自主上映会でしかできないコミュニケーションがあり、それによって、地域を超えた人のつながりを作っていきたい」というこだわりから、映画の公開は自主上映会がメインでした。その一方で病気や家族の介護・障がいなどの事情によって「上映会に行きたいけど行けない」というメッセージも多い現実があったそう。
『うまれる』には、製作時から上映に至るまで、作り手と観る側が一緒につくってきた経緯があります。DVD化についても観る側の声に委ねるため、一般を対象にした「DVD化賛成」を問うアンケートを行いました。その結果2017年ほぼ100%の方々が賛成ということで、「公開から半年前後にDVD販売」という映画界では異例の”8年越し”のDVD化が決定となりました。
企画・監督・撮影 豪田トモさんのメッセージ
“病気やご家族の介護、また、不妊治療をされていたり、出産や子育てにトラウマがあったり、など、様々な理由で自主上映会に来られなかった方々に、やっと『うまれる』が届けられる時が来ました。DVD という媒介によって、私たちと観た方の新たな出会いが生まれることを、とても嬉しく思っています。
過去に『うまれる』を鑑賞された方も、お子さんが成長したり、人生の環境が変わったりすると別の感じ方があると思います。何度も繰り返し観てほしいです”
ナレーション つるの剛士さんのメッセージ
“僕がナレーション、テーマソングを担当させていただいた映画『うまれる』が初上映されて早いもので8 年の月日が経っていることに驚きました。あの日からうちの家族にも2つの命がやって来てくれたことになるんだなあ~とシミジミ。
行く先々で映画のポスター広告を見たり、「つるのさんうまれる観ました」「感動しました」「学校の授業で観て命について考えました」など、日本全国いろんな場所で本当に数え切れないほどのご感想の声もいただきました。
これだけ長い間愛される映画に少しでも携われたことが本当に光栄です。
そして今回、DVD 化される『うまれる』。また新しい感動の命がうまれます”
映画「うまれる」予告編
映画に登場する方々の中には、妊娠、出産に関して悲しい経験をされている方も。しかし映画で見せるみなさんの笑顔がとても印象的なのが筆者の心には残ります。この映画を観たことがないという方は、ぜひDVDでご覧ください。
『うまれる』DVD 商品情報
・商品『うまれる』スペシャルエディションDVD定価:4,147円(税込・送料込)
・内容:本編+バリアフリー版+特典映像(約80 分) DVD2 枚組
年に公開されました。監督・撮影は豪田トモさん、ナレーションは樹木希林さんが担当。
文・鈴木じゅん子 編集・しらたまよ