【コラム:土屋アンナ ママアンナ☆ガチトーク】第4回 私にとって、息子たちは「やんちゃな天使達」なの
ー出産・子育てという経験は、アンナさんにどんな変化をもたらしましたか?
自分が今まで楽しいな、幸せだなと思ってたものとは違う「幸せ」があるんだなということを知ったと思う。
今までの自分が全然感じなかったところに、喜びや幸せがあることを日々発見してるから。
1人のときは、自分の好きなことをやって、好きな人たちと話をしてというなかに幸せがあったけど、今は、子どもたちが笑ってる顔を見る、家に帰って寝てる顔を見る。そんなささいなことに幸せを感じるんだよね。
毎日毎日大変だからこそ、子どもたちがハッピーになってくれてる瞬間が幸せなんだと思うよ。
「あーよかった。この子たちを産んで良かった。」と思うし、「私産まれてきて良かった」と親にも感謝をする。
命というものの大事さをすごく感じるようになったかな。
外を歩いていて、他の子どもがいても意識するようになって、人の子どもでも自然に「守ろう」という気持ちが芽生えてくる。
親になるまでは、そんな意識はなかった。
自分より大事なものがあるという、自分の命を捨てても、守りたい存在があるということはすごいことだと思う。
命あるものの素晴らしさに感謝をするようになったから、親になってからの変化は大きいよね。私にとって、息子たちは「やんちゃな天使達」だよ。
ーアンナさんの出産のときのお話をお聞きしたいのですが、息子さん2人の出産は安産でしたか?
私、2人ともめちゃくちゃ安産だったの!
澄海は5時間。心羽は2時間!
私のお産は、痛いけど、笑えるお産だと思う。出産のときの話をすると、みーんな笑うよ!
ー5時間と2時間というと、かなり安産ですね! 笑えるお産というのはどんなお産だったんですか?
澄海を産んだときの話なんだけど、私の担当をしてくれた看護婦さんが、すごく面白い人でさ!
陣痛が始まって「痛い痛い~」って歩きまわって、病室の壁をガンガン叩いてたら、それを見て「アフリカの人みたいですね」って言ったの(笑)。
すごく痛がってるのに、なんだそれ! と思って「なんでですか?」と聞いたら、
「アフリカの人は、陣痛が来ると重力の力を借りて赤ちゃんが降りていくように踊るんです。それをアンナさんは自然にやっています」って言われたの。
それを聞いて「そっか! ありがとう! 頑張るわ!」ってパワーをもらった(笑)。
その後、自分から「もう産む!」って分娩室に向かったんだけど、痛くてベッドに寝れないから、私、四つん這いで産んだの。
そのときも、看護婦さんに「馬の出産と同じですね」と言われた(笑)。
でも、実はその姿勢が1番自然な産み方だと後から聞いたんだけど、陣痛を耐えてるときも、産むときの姿勢も、自分から自然にやっていることが結果として良かったんだなと思って。
看護婦さんの突っ込みがすごく面白いでしょ?
病院的には寝て産んでほしかったと思うんだけど、産んだ後縫うこともなかったし、すごく後が楽だったの。
ー陣痛や出産に対しての本能がすごいんですね! 分娩室で四つん這いで出産というのは初めて聞きました。
そんな人、あんまりいないよねー!
心羽のときは2人目で落ち着いてたからちゃんと寝て産んだけど、理論的に考えて、仰向けより四つん這いのほうが力が入る気がするんだよね。
馬もそうやって産むわけだしね(笑)。
テレビとかで追っかけてもらえばよかったかなと思うことがあるよ。
他ではあまり見られない面白いお産ドキュメントが見れそうじゃない?
アンナのお産は面白くて、感動もある! みたいな(笑)。
ーそのドキュメント、やってほしかったです。分娩室に行く前も面白そうですよね?
澄海のときは、夕飯に納豆ご飯を食べすぎた日だったの。
お腹が痛くなっちゃって、「納豆ご飯食べすぎたぁ」と思ってたら、それが陣痛だった(笑)。
ママに話したら「それって陣痛なんじゃないの? 痛みは何分間隔?」って聞かれて計ったらちょうど10分間隔で、それで「陣痛だ!」ってなって、病院に行ったの。
病院には「今日はまだ産まれないかもしれません」と言われたんだけど、ママが「また来るの大変だから泊まらせてください」って言いだしてさ(笑)。
「まじ!?」と思ったけど、そのまま入院してシャワー浴びてたら破水して、そこから 5時間で産まれたの。
次の日の朝病院に来たママは「産まれたの!?」と「5時間で!?」ていうダブルの驚きだったよね(笑)。
心羽のときは、臨月にジグソーパズルにはまって、旦那と2人でパズルやってたの。
「なんかお腹痛いなぁ」と思ってたんだけど、完成させるまで動きたくなくてギリギリまで我慢して病院に行ったんだ。
そのときも「まだ産まれない」と言われて、1回帰ろうとしたんだけど、「がつーん」と大きい痛みが来たから引き返して、そうしたら2時間で産まれたの。
いやー、お産の数だけ思い出があるよね。
ーすごく素敵ですね。アンナさんの話を聞いていると、「お産って楽しそう!」と思えてきます。
出産は、楽しんだもの勝ちだと思うんだよね。
帝王切開とかそれぞれ理由があるからそれは仕方ないと思うけど、自然に産めるなら、自然に痛みを感じて産むのも良いと思う。
この子はこういう生まれ方、という思い出に残るし、面白い思い出が出来たら、それをいつか子どもが大きくなったときに話してあげるのってステキだよね。
次回もお楽しみに。
取材、文・上原かほり 撮影・chiai 衣装・YAMATO 衣装協力・BILLABONG ヘアメイク・baku