<早くも受け身人間に?>お手伝いも宿題も、声かけしないと動かない小学5年生。叱ることにも疲れた
ときには甘い言葉で誘導してみたり、ときにはきつく叱ってみたり。子どものやる気を引き出そうと、日々奮闘しているママもいるでしょう。しかし、なかには何度言ってもどんなふうに言っても、まったく響かない子もいるようです。
ママスタコミュニティに寄せられたのは、「どんなに声をかけても、なかなか動かない」小学5年生の娘さんを持つママからの相談でした。
怠惰な娘にお手上げ「5年生なんだから、自ら動いてほしい」
『以前から決めていた家のお手伝いさえ、声かけをしないとやらない娘。ブスッとした態度でやるので、こちらの気分も悪くなります。結局、頼まなくなりました。家ではゲームばかりで、ずっと寝転んでいます。小学5年生にもなれば声かけなしでも、自分からお手伝いや勉強をしてほしいのですが……。もうお手上げです。叱ることにも疲れました』
先日も大雪が積もったのでお手伝いを頼んだところ、機嫌が悪くなった娘さん。イヤイヤやる姿を見て、投稿者さんは「家族が困っているときですら、手伝いたくないの?」と腹が立ってしまった様子。ついにゲーム禁止という、強硬手段に出たそうです。「もう声かけしなくてもいいでしょうか? 宿題などをやらずに困るのは、本人ですし」と、ママたちに尋ねました。
投稿者さんの「小学5年生にもなれば……」という気持ちは、わからなくもありません。なんでも自分でひと通りでき、しっかりしてくる年頃というイメージがあるかもしれませんね。しかし、もともとマイペースな子が、5年生になったからといって急に変われるものでしょうか?
『うちもお手伝いは声かけしてやる程度。宿題は自らやる。そこは、その子次第だよね。もう反抗期に片足突っ込んでるからね』
『小5の娘、まったく同じ。うちはそれプラス、何か言うたび反抗してくる。疲れるから、もう何も言わない。「勝手にして、ママも勝手にするから」と思っている』
思春期の入口にあるお年頃、というせいもありそうです。ママが口うるさく声かけしてくるので、なおさらやりたくなくなっている可能性もありますね。
積極的にお手伝いしてくれる子なんて、そもそもいるの?
こうした「動かない子」に対して、ママたちもいろいろな方法を試しているようです。
まずはお手伝いについてです。お手伝いを通して生活力を身につけるのは、回り回って本人のため。でも、子どもにはそこまで想像が及びませんよね……。
『高学年になったからといって、自分からお手伝いするほうが少数派だと思うよ。声かけでやってくれたら十分では? 「自分からやってくれない」と怒るんじゃなく、「やってくれた」とほめるほうがお互い気分もよいし』
「うちの子は、声かけしても手伝ってくれない」というコメントも散見しました。イヤイヤながらもお手伝いをする、投稿者の娘さん。こちらのコメントにもあるように、それだけでもう十分ではないでしょうか?
『私がそんな感じだった。今思えば手伝いの要求レベルが高くて、ダメ出しが多かったと思う』
投稿者さんは積極的にお手伝いをしてほしいのでしょうが、それほどイイコはそうそういないのでは? 理想が高すぎるのかもしれません。娘さんがブスッとしていたら、見て見ぬ振りをすればいいだけです。態度より、やってくれているという事実に目を向けましょう。そして、大げさにほめる!
『うちもお手伝いは、頼めばやってくれる。やってくれたときは「ありがとう! 助かるよ!」と大げさに喜び、頭をなでなでしています(笑)』
とにかくほめまくるというコメントも、いくつかありました。娘さんは反抗期に入ってはいそうですが、まだまだ”おだて”は効くはずです。
『うちもやってほしいことを頼むと、グズグズ言ってやらないよ。私は洗濯物を干すのを押し付けて、パートに行っちゃったりしている。自分のタイミングでやりたいみたい。文句を言いながらも、干してくれている。丸投げしちゃうのもアリ』
責任を持たせるのも、悪くなさそうです。案外親が見ていないところでなら、やってくれるのかも? もちろん”お手伝いの痕跡や成果”が残るはずですから、そこはしっかりほめましょう!
「ゲームは宿題後」と決めよう。今からでもルール作りを!
では、宿題についてはどうでしょう?
『小5息子。ゲームは買ったとき「1日1時間まで」というルールを決めたから、ダラダラはしないよ。宿題が終わるまで、ゲーム禁止にしたらどう?』
『うちも小3くらいまでは、”やることやってから”というスタイルにしていました。宿題やってからじゃなきゃ、遊びに行けないルールを作ってた時期も。それが定着してきたので今はそのルールは撤廃し、本人に任せています』
先にノルマをこなしてから、好きなことをする。できればもう少し早い時期からルールを決めておいたほうがよかったでしょうが、今からでも遅くないはずです。
ただママが一方的に決めてしまうと、娘さんは反発したくなるかもしれません。「やるべきことを先に終えると、ゲームをもっと楽しくできる」「先に勉強をやったほうが、時間を有効的に使える」など理由をちゃんと説明し、納得した上で決められると理想的です。
イヤイヤでも行動してくれるなら上出来。よい面に目を向けては?
お手伝いをイヤイヤやっていたことに腹を立て、ゲーム禁止にしてしまった投稿者さん。それまでに溜まっていた不満があったのでしょうが、娘さんにしてみれば、「ママに言われたように手伝っていたのに、なぜゲーム禁止になるのかわからない」でしょう。
今回は投稿者さんのさまざまな不満が絡み合い、ややこしい事態になってしまったようにも思えます。一つずつときほぐしていけば、それぞれは意外とシンプルなことなのでは? ゲームがしたいなら、まずは宿題などやるべきことを先にする。娘さんも家族の一員なのだから、家族が困っているときは手伝ってほしい。頼りにしているし、やってくれるとママはとても助かる。一つずつ、話してみてはどうでしょう? 声かけなしで自ら進んで行動するまでには至らなくても、小学5年生なら理屈はちゃんと理解できるはずです。そもそも娘さんは、イヤイヤでも行動してくれています。投稿者さんは、もっとよい面に目を向けてあげてはいかがでしょうか?
文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・わたなべこ
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