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「お手伝い」は子どもの自立心や責任感を育む大切なお仕事。お願いする時期はいつ頃がいいの?

お手伝い

おままごとやごっこ遊びで、ママの真似をする子がいますよね。ある日、子どもがお手伝いをしたいと言い出したらママはお手伝いをさせてあげますか? 子どものやってみたいという思いを尊重してお手伝いをしてもらうか、まだお手伝いをさせるには早いと思ってしまうか……。どのタイミングでお手伝いをお願いするかは子どもの年齢や成長過程にも関係することで、ママたちの考え方もそれぞれ違うかもしれませんね。

子どもが小学校入学前から料理のお手伝いをしている、お手伝いの担当を決めている家庭も

『小2からお風呂洗いしてもらってる』

『幼稚園の時からお米研いでる』

『小3の時にやりたいって言ってくれたから、そこから炊飯はほぼ毎日』

『簡単な調理もお願いしている』

『お米担当、洗濯物の取り込み担当って兄弟でじゃんけんをしてやってくれてる』

『仕事から帰ったら小5の次男は洗い物と米研ぎ、小3の次女は掃除機かけて雑巾掛けしてくれてた』

『お米を研ぐ、お風呂掃除、洗濯を取り込む。洗濯物をタンスに片付ける(畳むのは私)。休日の朝御飯の支度』

『靴下の下洗いは小学校あがってから、当たり前のようにさせてた』

『小1、テーブル拭きとお箸並べとゴミ出し
小4、お風呂掃除とゴミ出し
中2、洗濯物取り込みとゴミ出し
こんくらいやってもらわないと、働く母ちゃんは忙しいのだ』

子どもが小学校へ入学する前から、お手伝いをしてもらっているママもいますね。中には幼稚園に通っている頃から子どもがお米を研いでいたという家庭も。小さいながらも一生懸命にお手伝いに取り組んでいる子どもは、キラキラ輝いて見えるでしょう。

子どもの年齢や興味にもよりますが、料理のお手伝いをしてもらったというママたちもいました。一緒に台所に立って作った料理を家族みんなで食べられると、子どもにとって食に関する知識を学ぶ機会になり、栄養を考えて食事をするという意識も芽生えていくことでしょう。料理のお手伝いは「食育」という点でみても、料理を作るというスキル以外に食に対する興味・関心の向上につながりそうですね。

また火を扱うお手伝いを避けて、洗濯物を取り込んでたたんだりお風呂掃除をしてもらったりと、安全に子どもができるお手伝いから始めているというコメントも寄せられています。

お手伝いをさせる理由は「子どもの自立への第一歩になるから」

お手伝い

『家の事を積極的にやらせないと、将来家を出たときに何もできなくて恥をかく』

『共働きのご時世、ある程度家事ができた方がいい』

『どんどんお手伝いさせて下さい、本人の為です。お手伝いは立派な教育です』

『母親から家事教えてもらわずに育った子はなかなか身につかない』

『何もできないと本人が困るよ。自活できる力を付けてあげるのも親の役目だよ。それに将来、進学や就職でひとり暮らしする時には、できた方が役に立つ』

『普通に躾としてやらせる。いきなり親が死んだら困るし』

『中学生になると忙しくなるし、反抗期でそれどころじゃなくなる可能性もあるので、むしろ小学生までに基礎的な家事は教えるべき』

ママたちは家事を手助けしてもらうという目的でお手伝いを子どもに頼むだけでなく、将来子どもが進学や就職でひとり暮らしをしたときを見据えて、家事能力を身につけてほしいという理由からお手伝いをお願いしているのですね。

お手伝いは子どもが身の回りのことができるようになってから!「お手伝いしたい」という気持ちを尊重

実際にお手伝いをお願いする前にしておくと良い準備や、お手伝いをすることで期待できる効果にはどのようなことがあるのでしょうか。
お手伝いの第一歩は、子ども自身が片づけや自分の身支度を進んで実践していくことです。具体的に、食事後は自分の使った食器をシンクまで片付けることや自分が着ていた洋服をたたんだりすることなどが当てはまりますね。小さな頃から「食器を片付けよう」「洋服はたたんでしまおう」などのように、親は子どもに声かけをしましょう。子どもが身の回りのことができるようになってから、子どもから親に「お手伝いしてみたい」という意思表示をしたタイミングがお手伝いをお願いする時期です。

最初は時間がかかったり失敗したりするかもしれませんが、子どものやりたいと思う気持ちを尊重してチャレンジしてもらうのもいいですね。そして最終的には子ども1人でできるようになり、子どもが家族のために働くことは、自立への一歩になるのではないでしょうか。

参考:山口県地域家庭教育推進協議会「家庭の元気応援キャンペーン」

お手伝いは役割を果たす責任感が身につく。親は子どもに感謝を伝えよう

子どもがお手伝いをして約束を守ったり役割を担ったりすることは責任を果たし、できたという自信につながるので自立心が育ちます。またお手伝いをすると家族の役に立つことができますし、褒められたり感謝されたりして気持ちを伝えてもらえると、子どもも喜んでくれます。

山口県地域家庭教育推進協議会「家庭の元気応援キャンペーン」では、実際にお手伝いを決めて続けた効果として「我慢強くなった」、「家族の会話が増えた」、「家事への関心が高まった」、「時間の使い方が上手になった」、「食事を残さず食べるようになった」などお手伝いの効果を実感したという体験談が寄せられたそうです。お手伝いという経験はあらゆる効果をもたらしてくれることも期待できそうですね。

子どもがお手伝いをしてくれると時間がかかるかもしれませんが、ママはその間ほかの事を済ませることができるので助かることもありますよね。そんなときは子どもに「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたり、褒めてあげたりすると子どもも満足感や達成感を得られるのではないでしょうか。ママに余裕がある時には子どもだけに任せるのではなく、一緒にできるお手伝いを共有すると子どもの新たな成長を目の当たりにできるかもしれませんよ。

文・藤まゆ花 編集・横内みか イラスト・久坂さくら

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