<義両親と古民家で同居>農家の後継ぎと結婚。同居前リフォームの約束……【前編】
私の彼・ノブユキは代々続く農家の後継ぎです。大学(農学部)を卒業後、家業を継ぐ前に社会勉強をしたほうがいいと考え、東京で就職したそうです。
ノブユキと同期入社だった私は、誠実で優しい彼をすぐに好きになってしまいました。思い切って告白したら「自分は農家の一人息子で、いずれは農業を継ぐし、親と同居することになるけどいい?」と。彼との結婚を夢見ていた私は即OK! その後の交際は順調で、ついに初めて隣県の彼の実家にお邪魔することになったのです。
豪快なお父さんに、明るいお母さん。優しいおじいちゃんとおばあちゃん。慣れない農作業は大変だったけど、私はとても楽しい時間を過ごすことができました。
私「あの、この薪って何に使うんですか?」
ノブユキ母「え? お風呂だけど?」
私「えー!! お風呂!?」
ノブユキ「もしかして五右衛門風呂、初めて見た?」
私「あの……五右衛門風呂って足の裏、熱くないの?」
ノブユキ「え? アハハ! 大丈夫だよ! お湯の上に浮いている木の板を踏み沈めながら入るんだ。側面もそんなに熱くならないから」
私「へー、そうなんだ……(昔話の世界みたい……)」
夜になって晩ごはんをいただきました。
「晩ごはん、ごちそうさまでしたー」「お疲れさまー!」「また来てねー」とノブユキの家族に別れを告げながら2人で車に乗りました。
ノブユキ「今日はありがとう。どうだった? やっていけそう?」
私「うん! 農業の大変さはまだまだわからないけど、ノブユキのご家族はみんな優しかったし。とくにお母さん、めっちゃ楽しい人だった! ただ……」
ノブユキ「ただ?」
彼の両親は私を受け入れてくれ、夫も田舎暮らしが少しでも快適になるよう寄り添ってくれています。
きっと私は幸せな結婚生活が送れる! 今から新生活が楽しみで仕方ありません……。
中編へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・千永美 作画・べるこ 編集・秋澄乃