まんが【前編】ママ友に「マンション買ったの」と自慢された 「だから?」と送ると未読無視……
子どもが幼稚園生のときに知り合った近所に住むママ友がいます。 子どもたちを公園で遊ばせて立ち話をしていたとき、ふいにママ友が言いました。
笑顔で受け答えしましたが、心の中は一気に曇っていきました。 実は最近、わが家でも「マンションを買おうか」という話が出たのですが、 夫と私で用意できる予算内だと、築年数が古かったり、駅から離れていたり、となかなか良い物件が見つからず「やっぱりもう少しお金を貯めてからだね」とあきらめたばかりなのです。
翌日、家事がひと段落した頃、何気なくスマホで検索してみました。すると画面に出てきたのは、豪華なタワーマンションでした。
ママ友から聞いたマンション名と一致します。間違いありません。高級ホテルのようなエントランスにコンシェルジュが常駐。マンションの敷地内には深夜0時まで営業しているスーパーに加えて、ドラッグストア、病院、クリーニング店、飲食店もあります。まさに小さな街。ここでひととおりのものが揃います。
更に、驚くべきはそのマンションの値段。スタンダードタイプの物件でも、息を呑むような値段です。
心の底から羨ましいのと同時に、ドス黒い「もや」のようなものが沸いて来ます。そのママ友は普段からあまり目立たず、会話していても何となくぼんやりしていて、ママ友集団の中にいても埋没してしまうような、はっきり言って面白みのない平凡な人です。
一方で私は独身時代は販売員としてバリバリ働いていて、ママ友も多く、話題も豊富。私から見ると「仕方ないなぁ、私が引っ張ってあげなくちゃ」と思わせるような、そんな感じの人でした。正直、充実した人生を送っているのは私の方だと思っていました。それなのに……何だかすごく負けた気分です。
ママ友の勝ち誇ったような笑顔が、脳内に浮かびます。何なの? 高いマンション買ったの、いいでしょう、って……私に自慢したいの!? モヤモヤが膨れ上がって、いてもたってもいられなくなった私は、彼女にメッセージを送りました。
すぐにママ友から柔らかい言葉で、前向きなメッセージが返ってきました。でもそれが「すごい余裕……高級マンションを買って幸せだから、何を言われても心穏やかってこと?」と余計モヤモヤしてしまい、思わず「だから?」と打ち返してしまいました。
すると……未読のまま返事が来なくなってしまいました。1時間たっても、2時間たっても、そのままでした。
「え……もしかして、私ブロックされた……?」
後編へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・ちょもす 編集・横内みか