【最終話】夫が浮気相手を妊娠させた!?男性不妊のはずなのに…。私たち夫婦の選ぶ「幸せ」とは
【第9話】からの続き。
「おろす勇気もないけれど、育てる勇気もない―――」
これが倫子の結論だった。ヨウイチと一緒だったら、頑張って育てていける! と言っていましたが
ヨウイチ:「それはない。倫子には申し訳ないことをしたけれど……俺はアキと離婚するつもりはない」
母:「とっととおろしてこい! このバカ娘!」
それぞれに言い分があり、話し合いは平行線でした。
アキ:「私たちは逃げないわ。あなたが納得するまでとことん話し合いましょう」
私が倫子さんを真っすぐ見つめると、彼女は不安そうながらもしっかりと見つめ返してきてくれました。
倫子:「やっぱり育てることはできないから……。かといってせっかくお腹にきてくれた命なんだもん。育ててあげることはできないから、せめてしっかりと産んであげることが、この子にしてあげられる唯一のことかなって思って」
アキ:「そう……」
結論が出てから、私は彼女と夫が、もう二度と会わないように誓約書を書いてもらいました。
倫子:「いろいろとゴメンナサイ。……あと、ありがとうございました……」
最後に会ったとき、彼女は少し大人びた顔で笑っていました。
そして、彼女と別れ、私たちはある大きな決断をしたのです。
河合倫子さんの赤ちゃんは早産で誕生し、しばらく入院生活が必要とのことですが健康には問題はなく、今日も保育器で頑張っています。
彼女が産んだ赤ちゃんを、私たち夫婦が引き取ることにしたのです。もちろん彼女はそのことは知りませんし、私たち夫婦と彼女はもう二度と会うこともありません。
―終―
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・んぎまむ
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