反抗期の原因は友達関係なの?ストレスや親自身への不満など、原因はさまざま。親ができる子どもへの接し方とは?
子どもが小学校高学年や中学生になると親に対して反抗的な態度をとるようになることがあります。思春期ということもあり、原因は複数なのでしょうが、あるママはこう考えています。
『反抗期は、学校で友達との間に何かしらの問題があるから荒れるんだよね。友達とも周囲ともなんのトラブルもなく幸せな時間が過ごせる環境下なら、反抗期なんて絶対ないと言い切るわ。現に自分がそうだったし。反抗期は学校生活で苦痛を吐き出すSOSだと思う。反抗期の子がいる親は心当たりがあるんじゃない?』
例えば友達との関係がうまくいかなければ、子どもは悩んだりイライラしたりします。その気持ちをうまく吐き出せないと心がモヤモヤし、ひいてはそれが親への反抗につながることはありそうですよね。しかし子どもが親に反抗的な態度をとる理由はそれだけではないようです。
子どもはなぜ親に反抗をするの?
ストレスや葛藤がある
『そうかも知れないね。反抗期がある子はいろいろな葛藤があるんだろうね』
『友達とうまくいかないのは、お互いがストレス状態だからだと思うよ。家庭や学校の環境が悪いんだと思う』
勉強をするだけではなく友達や先生とも関わる学校は、子どもたちにとって最も気を遣う場所ではないでしょうか。ちょっとしたことがきっかけで周りとの関係がギスギスしたものになるのではと子どもながらに神経をすり減らす日々を過ごしているのかもしれません。そのストレスを、親に反抗することで解消しているとも考えられます。
親に対して不満がある
『あと親への不満』
『親が口うるさい、過干渉だから反抗するんじゃないの?』
親は子どものことを心配するあまり、口うるさく言ってしまうこともあります。例えば「ご飯をしっかり食べなさい」は、親が子どもの健康を気遣って言いますが、子どもにとっては煩わしく感じることも。1人になりたいと思っても常に親が近くにいて構えば、親に対する不満を抱えてしまうのでしょう。
自立に向けた、モヤモヤした気持ちを持て余している
『親の存在から自立に向けて反抗期はあるもんだと思っていた』
『私は反抗期って子どもから大人になるジレンマだと思う』
『たいていは親の言うことをウザいと思ったり、助言してもスルーされたり。理由はないけれど親にイラっとしたり、部屋に入られるのが嫌だったり、プライベートを親に話さなくなったりとそんなもんだと思う。親離れして大人になるための一歩だよね』
子どもはいつしか親から離れて自立をしていきます。そのスタート地点ともいえるのが思春期なのではないでしょうか。筆者にも経験がありますが、この時期になると親と話をしなくなったり、何もしていない親にイライラすることがありました。決して親が嫌いなわけではないので、そういう態度をとっている自分にも腹が立ったり、後悔をしたりしたものです。どうしようもなくモヤモヤして、すっきりしない気持ちがあって反抗してしまう……それは子どもが大人になっていく大切なステップなのかもしれません。
「自分には反抗期がなかった」というママたち
反抗期があったと言うママもいれば、親に対してこれといった反抗的な態度をとった記憶がないと言うママもいます。
『私も反抗期がなかったよ。学校生活は楽しかったし、友達とも仲良かったし。でも親が毒親で家庭環境は悪かった。反抗したら親に何を言われるか、何をされるかわからないから相手にしないで適当にあしらっていた。「反抗期がない=いいこと」とは言いきれないかも』
『私は親の顔色をうかがうような子だったから、反抗ができなかった。だから大人になってから爆発したよ。親の言うこと全てがウザかった。特に母親』
反抗期がなかったのは、そもそも親に逆らうことができない環境だったからと話すママたちもいます。親の存在が大きすぎて、幼いうちから「親は怖い存在」「逆らってはいけない人」だと思っていれば、成長したあともその思いは簡単には消えないもの。体力や体格では親に勝るようになっても、気持ちの上ではなかなか親に逆らうことができないようです。
友達の影響を受けやすい思春期。反抗する原因を子どもとの会話で探ってみよう
思春期は友達の影響を受けやすくなるので、友達とのつながりを極端に大切することもあります。だからこそ友達のちょっとした態度の変化を微妙に察知して、「もしかしたら嫌われた?」など不安になってしまう。このような友達との関係によるストレスから親に反抗するようになるとの考え方は一理あると言えるのかもしれません。
子どもからの反抗にあえば、親としては今後、子どもにどう接すればいいのかがわからなくなってしまいますよね。反抗されたからと無闇に叱ったり、お説教をしたりするのではなく、子どもの成長する力を信じてサポートをしていくことが求められます。子どもに気を遣いすぎるのではなく、意識して多めに話をするというサポートはいかがでしょう。子どもとの会話では、答えが「はい」「いいえ」のどちらかで済んでしまうような質問は避けたいところ。例えば「今日の体育の授業はなんだったの?」と聞けば「長距離走だった」などと返してくれるかもしれません。そしてそこからまた質問を繰り返していくことで、そのうちふと子どもの胸の内がわかることもありそうです。思春期の子どもの反抗は、親にとって辛いことには違いありません。しかし「大人の階段をのぼっている最中なのだな」と気持ちを切り替えて、あたたかく見守っていきたいですね。
文・こもも 編集・清見朱里 イラスト・Ponko
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