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「夜に爪を切らない」「霊柩車(れいきゅうしゃ)を見たら親指を隠す」縁起の悪い迷信あれこれ

「夜に爪を切らない」「霊柩車(れいきゅうしゃ)を見たら親指を隠す」縁起の悪い迷信あれこれ01
大人になった今では「あれは迷信だったんだな」と思うけれど、子どものころは本当に信じていたこと……ありますか? 親から、あるいはおじいちゃんおばあちゃんから「これをすると、災いが起きる」と脅されていたような、あんなこと。

ママスタコミュニティにはママたちが子ども時代に言われていた、さまざまな迷信を募る投稿がありました。

「新しい靴を試し履きしたまま玄関に降りない」は、お葬式のイメージ?

最初に投稿をあげてくれたママが言われていたのが、「新品の靴のままで、玄関に降りない」。

『家の中で試し履きをした靴のまま、玄関に降りてはダメと言われました。昔は家の中で葬儀が行われていて出棺のとき手で棺桶を持ったまま靴を履くのが難しく、そのときだけ許された行為だったと聞きました。だから縁起が悪いのだそうです』

解説までつけてくれた、投稿者さん。同じように死や葬儀をイメージさせるもので「やってはいけない」と言われていた迷信も寄せられました。

『洗濯物を北向きに干す』

『ご飯にお箸を立てる』

『北枕』

『洗濯物を一度もたたまないままで、着ない』

迷信の由来は諸説ありますが、これらは「亡くなった人に行うこと」という説がある点で共通しているようです。「北枕」については風水では逆に「運気が上がる」、磁場の関係で「じつは安眠できる方角」などさまざまな解釈があるようで、現在では気にしていない人も多いかもしれません。

夜は爪切りも、口笛もダメ!?妊婦に関する迷信も

では、とくにコメントが多かった迷信を並べてみましょう。

『夜に爪を切らない。どうしても切らないといけないときは”鷹の爪”と言いながら切る』

『夜に爪切りはダメ。親の死に目にあえない、と言われた。実際に両親とも、死に目にあえなかった』

昔は今のような照明がなかったため、夜は暗いもの。よく見えないまま切ると危ない、ということかもしれません。

『夜に口笛を吹くと蛇が出る』

「悪魔が来る」というバージョンもあったような気がします。

『墓地を見かけたら、両手の親指を隠せ! そうでないと早くに親を亡くす、と』

『柳の下を通るときは、手の親指を隠す』

「霊柩車を見たら」というパターンのコメントも、ちらほらありました。「親指には魂の出入りがある」という伝承もあるようなので、そこから派生したのかもしれません。

『着たまま洋服のボタン付けをすること。”出針”って言うのだったかな? 出かける間際に着たまま付けないといけない場合は、「脱いだ、脱いだ」っておまじないのように言う』

『洋服を着たままで、その服のボタン付けをしてはいけない』

あわてているときや着たままの裁縫は危ないからと、迷信が生まれた理由が想像できますね。妊婦さんに関する迷信もありました。

『妊娠中に火事現場に行くと、生まれてくる子にシミができる』

『妊婦がお葬式に出るときは、お腹に鏡を入れておく』

そういえば「トイレ掃除をするときれいな子が生まれる」「妊娠中はくじ運がアップする」などのジンクスもありますよね。

小さなころに刷り込まれた迷信の恐怖は、一生もの?

まったく逆の迷信があったのが、クモに関するものでした。

『夜にクモを殺さない』

『うちでは”夜クモ(よくも……)”と、怨みをかうとか聞いた』

『私がいる地域では、朝のクモは仏さまだから殺しちゃダメだった。反対に夕方以降のクモは、親に似てても殺せって(笑)』

『朝グモはよいクモだから、退治しちゃいけない』

同じような時間帯でも退治してよかったりいけなかったり。家の中でクモが出たら「今、何時?」と、つい時計をチェックしてしまいそうです。昔ながらの天気予報のひとつに「クモが朝から糸を張ると晴天」という言い伝えがあるそうなので、朝のクモはなんとなくよいイメージなのでしょうね。

さまざまな迷信が集まりましたが、子どもを脅かすことで注意喚起するような「怖い」迷信も多くあります。
「夜に爪を切らない」「霊柩車(れいきゅうしゃ)を見たら親指を隠す」縁起の悪い迷信あれこれ02

『道端に咲いている彼岸花を持って帰らない。家が火事になると言われた。だからいまだに彼岸花は怖いイメージ』

『黒猫が横切ると、不吉なことが起こる』

黒猫の迷信に関しては、筆者が子どものころに読んだ本にも同様のことが書いてありました。ただその回避策として、「もし黒猫が横切ったら、後ろ向きに3歩下がれ」とも。実際に3歩下がって「これで安心」と思ったことも何度かあります(笑)。

いまだに彼岸花によいイメージを持てない人がいることからもわかるように、迷信から派生する恐怖は子どもにとってかなり強烈なもの。実際に先人たちの知恵が詰まった迷信であっても、繊細な子どもであれば怖さが勝ってしまうこともあるでしょう。

「3歩後ろに下がれ」「”鷹の爪”と言う」でも、なんでもかまいません。子どもたちに迷信を教えるときには、迷信の”呪い”を解くようなおまじないも、一緒に教えてあげてはどうでしょう? 少しでも安心できるのならママがオリジナルで考えるのも悪くないと思いますが、いかがでしょうか?

文・鈴木麻子 編集・しらたまよ イラスト・べるこ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
縁起が悪いからやっちゃだめ!と注意されたこと(迷信)