ホットケーキミックスがなくても作れちゃう!薄力粉とベーキングパウダーで焼ける「お店のレシピ」とは
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために外出自粛を求められる日々が続いていますね。自宅で過ごす時間が増えたことでお菓子やおやつを手作りする人もいるでしょう。ホットケーキミックスの需要が大幅に増えたことで一時的にスーパーなどではホットケーキミックスが手に入りづらい状況が続いている地域もあるようです。
筆者があるSNSを見ていたところ、東京は千代田区にある洋菓子屋さんが薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖、塩を混ぜて作ることができるホットケーキミックス粉の配合を紹介されていました。お店の名前は『近江屋洋菓子店』さん。お店の許可を得て、プロ直伝のホットケーキミックスでホットケーキを焼いて食べてみました!
プロ直伝のレシピ、実際に作ってみました!
プロ(近江屋洋菓子店さん)直伝のレシピ
・薄力粉:200g
・砂糖:50g
・ベーキングパウダー:15g
・塩:2g
上記を混ぜ合わせ、ふるってください。合計が267gとなった粉類から、150g量り取ります。(※この方が細かい計量をせずに済みます。)
次に、粉類150gに卵1個と牛乳100ccを加えます。
市販のホットケーキミックス(焼く前)
見慣れたとろみ具合、といったところでしょうか。使用したホットケーキミックスのパッケージの作り方にしたがって、ホットケーキミックス200gに対して牛乳100㏄、卵1個を混ぜたものです。
近江屋洋菓子店さんのレシピ(焼く前)
薄力粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩を混ぜてふるった粉の総量150gに対して牛乳100cc、卵1個を混ぜています。粉の量が市販のホットケーキミックスより少なめなので、やや緩いとろみ具合です。
いよいよ、焼きます!果たして……
向かって左が市販のホットケーキミックス、右が近江屋洋菓子店さんのレシピです。
焼き上がりは市販のホットケーキミックスのほうがややふっくらしている印象ですね。ではいよいよ実食です!
いよいよ実食。買ってきたケーキのような味が……。子どもにも好評
近江屋洋菓子店さんのレシピで作ったホットケーキを食べてみると、明らかにいつものホットケーキと味が違いました! 何がどう違うのか、というと近江屋洋菓子店さんのレシピのほうはホットケーキでありながら”お店の味”、つまり買ってきたケーキのような味がしたのです。砂糖と塩の量のバランスのせいでしょうか。家庭にある材料で素人が焼いたにも関わらず、”お店の味”と感じる仕上がりになっていたことに驚きを隠せませんでした。
筆者の6歳の息子にも食べた感想を聞いてみると、「好き!」ということで、子どもにも好評でした。
※余った粉は冷蔵庫で保管できます。日付や量を書いておくとあとで使いやすいですよ。
近江屋洋菓子店さんに聞いた、レシピのバリエーション
近江屋洋菓子店さんに粉の種類を変えたバリエーションを伺いました。
薄力粉→強力粉に変えてみる
薄力粉を強力粉に変えた場合は、分量はそのまま(200g)、焼き上がりの食感は薄力粉を使ったときよりもふわふわした食感になる、とのことです。
薄力粉→米粉に変えてみる
薄力粉を米粉に変えた場合は、分量は薄力粉の場合より1割減らす(200g→180g)か、もしくは同量(200g)のどちらでもよい、とのことです。焼き上がりの食感は薄力粉を使ったときよりもややパサつくものの、弾力のある食感になるそうです。
ベーキングパウダー→食品用の重曹に変えてみる
ベーキングパウダーがない場合は食品用の重曹で代用できます。食品用の重曹を使う場合は、ベーキングパウダーの半分の量(今回のレシピの場合は7.5g)にするとよい、とのことです。
さまざまな材料で市販のホットケーキミックスの代わりができることがわかりました。もし市販のホットケーキミックスが手に入らないときは、今回試したレシピや粉のバリエーションでつくってみてはいかがでしょうか。
たくさん焼けました! 冷凍して少しずついただきます!
近江屋洋菓子店さん、ご協力ありがとうございました。
※取材協力:「近江屋洋菓子店」
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2丁目
取材、文・しのむ